音も水跡も出ない“見えない漏水”をどうやって突き止めるのか?
― 千葉市若葉区で5箇所を特定したトレーサーガス調査の実例 ―
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◆ この記事の要点
- 千葉市若葉区の戸建住宅で、水道管5箇所の微量漏水をトレーサーガス調査で特定しました。
- 音や水たまりが出ない“見えない漏水”でしたが、精密検知によって主要な漏水箇所を特定したものの、配管の連鎖漏水が確認されたため調査は途中で終了しています。
- 洗濯機水栓・花壇下・農地用水栓など複数系統に及ぶ漏れを修理し、水圧と稼働状況が安定。
- 井戸ポンプの常時稼働や電気代の増加を解消し、再発防止のため区画バルブを新設。
- 調査から修理・復旧まで一貫対応し、今後の漏水対応を容易にしました。
◆ はじめに
「電気代が急に上がった」「ポンプが止まらない」「水道代もいつのまにか倍近くになっている」
それなのに――
屋外も床下も乾いたまま、音も水の流れも感じられない。
今回ご紹介するのは、そんな“異常が見えない”状態から始まった、千葉県千葉市若葉区の戸建て住宅での漏水調査・修理の実例です。
現場は築50年以上の非分譲地で、母屋・離れ・農地が一体となった広い敷地。水道水ではなく井戸水を利用し、生活用と農地散水の両方をまかなっていました。配管図面はなく、配管経路は複雑。しかも地盤が砂質で水はけが良く、漏れても地表に水が出ないという厄介な条件。
他社では「井戸水は対応外」「ポンプが動き続けていると調査できない」と断られたケースでしたが、当社ではトレーサーガス調査と音聴調査の併用によって、5日間で5箇所の漏水をすべて特定・修理しました。
◆ もくじ
1.第1章|事例の概要
2.第2章|漏水が見えない理由
3.第3章|調査の流れ
4.第4章|漏水箇所の特定と修理(5箇所)
5.第5章|配管区分とバルブ設置
6.第6章|調査を途中で終了した理由
7.第7章|修理と補強の工夫
8.第8章|結果と考察
9.第9章|放置した場合のコストと損失
10.第10章|他の調査手法との比較
11.第11章|総評
12.第12章|さいごに
🟩 第1章|事例の概要(千葉市若葉区のケース)
建物は築50年を超える平屋住宅。
屋内にはトイレ、洗面化粧台、浴室、台所、洗濯機水栓、給湯器が並び、離れと農地側には複数の水栓柱が設置されていました。
🟦 基本情報
- 母屋: トイレ/洗面台/手洗い流し/浴室/洗濯機水栓/台所/給湯器
- 離れ: 台所、水栓柱
- 農地: 外水栓柱×4
- 築年数: 50年超
- 調査日数: 5日間
- 漏水箇所: 5箇所
- 使用水源: 井戸水(生活+農地散水)
🟦 配管・ポンプ状況
- 地中配管は老朽化が進行
- 井戸ポンプは常時稼働状態
- 電気代は1.5倍近くに上昇し、モーターへの負荷も増大
- ポンプ設置業者による点検で「漏水が原因」と判定
- 他社では「井戸配管の調査は不可」「ポンプ停止不可では調査困難」と断られる
👉 当現場では、音聴調査とトレーサーガス調査を併用したハイブリッド調査により、短期間で5箇所の漏水を特定・修理しました。
■ 関連解説
調査で使用する音聴機器やトレーサーガス検知器の特徴、そして両者を組み合わせたハイブリッド調査の流れを紹介しています。
・音聴機器の仕組みと使い方
・トレーサーガス機器の仕組みと使い方
・ハイブリッド調査(ガス+音聴併用)の実施例
🟩 第2章|音も水跡も出ない漏水が起こる理由
なぜ音も水跡も出ないのに、漏水が進行してしまうのでしょうか?
漏水と聞くと「音がする」「地面が濡れる」と考えがちですが、実際には音も水跡も出ない漏水が少なくありません。特に今回のように老朽化した配管・砂質地盤・埋設配管が複雑な条件下では、漏水を発見することが極めて難しくなります。
🟦 微量な漏水量
- 毎分100〜300mL程度の微流量では、水流が乱れず音が出にくい
- 音聴器を当てても「無音」と判定されることが多い
詳細
漏水量が毎分100〜300mL程度の微流量の場合、配管内の水流は乱れず、音もほとんど出ません。音聴器を当てても「無音」と判定されることが多く、目視でも異常を確認できません。
これは、例えば毎分200mLの漏水でも、1時間で12L、1日で約288L、1か月で約8,640Lに相当します。見た目には全く気付かなくても、長期間放置すれば井戸ポンプの常時稼働や電気代の増加につながる量です。
🟦 地盤が吸水性の高い砂質
- 漏れた水は地表に出ず、地中へ吸い込まれる
- 湿りも残らず、外見上は完全に乾いたまま
詳細
今回の現場は砂質の地盤で、水はけが非常に良く、漏れた水はすぐに地中へ吸収されます。そのため、外観からは湿りや水たまりが全く確認できず、地表は乾いたままになります。地盤の種類によっても漏水の見え方は変わり、粘土質では多少表面に湿りが出る場合もありますが、砂地や排水性の良い敷地では完全に見えないことが多いです。
🟦 漏れ箇所が管の下側や継手内部
- 漏水は重力で下に流れるため、上から見ても痕跡が見えない
- 継手やエルボ内部に亀裂がある場合、内部で静かに流れ続けるだけ
詳細
漏水は重力で下に流れるため、上から見ても痕跡が見えません。特にエルボ継手やソケット継手内部に亀裂がある場合、内部で静かに流れ続けるだけで、音も水跡もほとんど出ません。また、地下深くに埋設されている場合は、配管の上層を伝わる振動や音も弱く、音聴器でも検知が難しいケースがあります。
🟦 微量漏水が複数箇所ある場合の影響
- 複数の漏水点それぞれからの音は小さく、単独ではほとんど聞こえない
- 漏水の合算量が多くても、地表や屋内からは目視できない場合がある
- 井戸ポンプや給水圧の異常挙動で、漏水の存在を確認できる手がかりとなる
- 長期間放置すると、ポンプの常時稼働や電気代の増加につながる
- 埋設配管が複雑な場合、漏水箇所を特定する難易度がさらに上がる
- 微量漏水の量を日量で換算すると以下の通り
・毎分100mL → 1時間で6L、1日で144L、1か月で約4,320L
・毎分200mL → 1時間で12L、1日で288L、1か月で約8,640L
・毎分300mL → 1時間で18L、1日で432L、1か月で約12,960L
詳細
このような微量漏水が複数箇所に分散して存在すると、各箇所の音はさらに小さくなり、合算しても地表や室内で気付けない場合があります。しかし、井戸ポンプや給水圧の挙動を観察すると、漏水の存在が明確に分かることがあります。
実際に今回の現場では、ポンプが常時稼働し続け、電気代が1.5倍近くまで上昇していたため、「目には見えない漏水」の存在を疑う決定的な手がかりになりました。
🟩 第3章|調査の流れと判断
どのような手順で漏水箇所を見極め、特定していったのでしょうか?
漏水箇所を特定するためには、現場の状況を順序立てて確認することが重要です。本章では、初動確認、音聴調査、トレーサーガス調査の流れと判断ポイントを解説します。
🟦 ① 初動確認
初動確認では、ポンプや配管全体の圧力の変化を観察することで、漏水の存在やおおよその位置を推定できます。短時間でも圧力が急激に低下する場合、漏水量が少なくても無視できない影響が配管全体に及んでいることがわかります。
👉 圧力測定と判定結果
- 測定値(ポンプ圧力):運転時0.43MPa → 停止後すぐに0MPaへ低下
- 判断のポイント:圧力の急速低下は明確な漏水サイン


🟦 ② 音聴調査
音聴調査では、微量の水流音を検出するために音聴棒や小型音聴器を使用します。地中や屋内の配管に沿って順に確認することで、音の反応から漏水箇所を推定します。
👉 使用機材と調査範囲・結果
- 使用機材:音聴棒・小型音聴器・路面マイク
- 調査範囲:屋内全水栓、外流し台、庭先の埋設管
- 結果:どの地点でも音の反応は得られず
- 判断:音では捉えられない微量漏水と判断

🟦 ③ トレーサーガス調査
音では検知できない微細な漏水を特定するために、安全な検査用ガスを配管へ充填し、地表で漏出ガスを測定しました。この方法は、音が出ないほど小さな亀裂でもガスが通過するため、目に見えない漏水を正確に突き止めることが可能です。
👉 測定手順と結果
- 測定手順 ①:配管にトレーサーガスを充填
- 測定手順 ②:検知器で地表から漏出ガスを測定
- 測定結果のポイント:音では拾えない微細漏水も確実に検知

🟦 まとめ
三段階の調査を経て、音では捉えられない微細な漏水が存在することが明確になりました。特にトレーサーガス調査では、目視や音聴では反応が得られなかった地点から確実な漏出反応を検知し、井戸ポンプが常時稼働していた原因が配管内の複数漏水に起因することを裏付けました。
次章では、これらの検出結果をもとに、実際に特定された5箇所の漏水と、その修理内容を詳しくご紹介します。
🟩 第4章|漏水5箇所の特定と修理内容
どのようにして5箇所の漏水を特定し、それぞれを修理したのでしょうか?
調査の結果、屋内・屋外・深埋設配管の計5箇所で漏水を確認しました。いずれも老朽化に起因する継手部の亀裂や摩耗であり、漏れ量は微量ながらポンプの常時稼働を引き起こしていました。この状態が続くと、電気代が月数千円単位で増加し、モーターやスイッチ部への負荷が高まって早期故障につながるおそれがあります。音聴調査では判定が難しかったため、トレーサーガス調査で微弱反応を捉え、正確な位置を特定しました。
🟦 ① 洗濯機水栓(屋内)
洗濯機水栓でガス反応を検知。分解点検すると、ハンドルおよびスピンドル部の摩耗でシールが効かない状態でした。部品を交換し、完全に止水しました。長年使用された真鍮製水栓で、静かに進行する典型的な経年劣化でした。
👉 修理内容と判断
- 修理内容:スピンドル・パッキン交換、漏れ止め確認
- 判断のポイント:摩耗による密閉不良。放置で室内漏れリスク
≪ 洗濯機水栓の修理前 ≫

脱衣室内でトレーサーガスを検知した際の写真です。
脱衣室に入った際、トレーサーガス検知器が反応しました。洗濯機水栓本体の接続部からガス反応があり、漏れを確認しました。そのため、修理対応へ移行しました。
≪ 洗濯機水栓の修理後 ≫

不具合部品を交換し、修理が完了した状態です。
トレーサーガスは、水栓ハンドル部に設けられた三角パッキンの劣化と、スピンドル部の摩耗が原因で漏れ出していました。
🟦 ② 農地側の外水栓ルート(埋設管)
農地の水栓柱周辺でガス反応を検知。範囲を絞って掘削すると、エルボ継手に亀裂を確認しました。砂地のため漏水は地中に吸収され、地表にはまったく現れませんでした。
👉 修理内容と判断
- 修理内容:HIVP継手へ交換、耐圧試験後に復旧
- 判断のポイント:砂質地盤では漏水が地上に出ず、音聴でも無反応
≪ 農地用外水栓の修理前 ≫

修理作業のため、水道管を切断した際の写真です。
漏水は、農地に設けられた外水栓柱へ繋がる水道管の継手エルボ部に亀裂が生じたことで発生していました。この滲むような微細な漏れは、トレーサーガス調査によって特定しました。
≪ 農地用外水栓の修理後 ≫

修理完了時の写真です。
亀裂破損していた水道管の継手エルボ部と、その周辺の配管を新しく交換しました。
🟦 ③ 外流し台周辺(住居敷地内)
ガス反応は得られなかったものの、路面音聴で微かな水流音を検出。コンクリートを部分破砕して掘削した結果、エルボ継手からの漏水を確認しました。水圧が逃げにくい位置だったため、音でわずかに拾えたケースです。
👉 修理内容と判断
- 修理内容:エルボ継手交換、外水栓柱の新設、周囲整地
- 判断のポイント:低音圧でも拾える微小音が手掛かりとなった例
≪ 修理中 ≫

水栓柱の交換と併せて、漏水箇所の修理を行っている最中の写真です。
漏水は、外流し台用の水栓柱へ繋がる水道管の継手エルボ部から、滲むように発生していました。この水漏れは音聴調査で特定し、トレーサーガスでは反応がありませんでした。
≪ 修理後 ≫

漏水修理の際に撤去したコンクリートブロックを、新たに積み直して復旧した写真です。
また、旧型の水栓柱も新しく交換し、漏水箇所の修理を完了しました。
≪ 修理後 ≫

漏水修理の際に破壊したコンクリート路面を、砂利敷きで復旧した写真です。
今後の漏水発生を考慮し、路面はコンクリートではなく砂利を敷き詰めて仕上げています。また、将来のメンテナンスを見据え、外水栓柱へ繋がる水道管にはゲートバルブを新設しました。バルブボックスの蓋を開けると、バルブハンドルを手で回して止水操作が行えます。
🟦 ④ 花壇下(深埋設配管)
施主様のヒアリングで配管ルートを再確認。花壇下でガス反応を検知し、重機で掘削。チーズ継手部分で微細な亀裂を確認しました。補修後、幹線にバルブを新設し、将来的な区画切替を可能にしました。
👉 修理内容と判断
- 修理内容:チーズ継手交換+幹線バルブ新設
- 判断のポイント:深埋設部では漏水音が地表に届かず、ガス調査が有効
≪ 漏水調査中 ≫

トレーサーガス調査で漏水を特定した際の写真です。
漏水は、花壇下の深い位置に埋設されていた水道管の継手部(チーズ)から発生しており、地表面が濡れることはありませんでした。
≪ 漏水状況 ≫

水が漏れている様子を写した写真です。
漏水は、水道管用の継手部(チーズ)の亀裂破損によって発生していました。掘削して周囲の土を取り除くと勢いよく水が噴き出しますが、埋設された状態では滲むように少量ずつ漏れている状況でした。
≪ 修理後 ≫

漏水修理を終えた際の写真です。
水道管の一部が閉栓処理されていたため、エルボ継手を用いて配管を修復しました。また、将来の漏水特定を容易にするため、配管途中にゲートバルブを新設しています。
≪ 花壇復旧後 ≫

花壇を復旧した際の写真です。
水道管は花壇下の深い位置に埋設されていたため、掘削にあたっては手前にあった大きな石を重機で移動させてから作業を行いました。埋設深度が深かったため、作業範囲を広く確保して慎重に掘削しています。復旧時には、ゲートバルブをバルブボックス内に収納し、開閉を容易にするため花壇の高さも調整しました。
🟦 ⑤ 母屋外周・犬走下(埋設管)
コンクリート下でソケット継手の漏水を確認。破砕・掘削で修理を行い、コンクリートを復旧しました。この箇所を直すと水圧が一気に回復し、他の老朽箇所に負荷がかかる“連鎖漏水”現象が発生。老朽管特有のリスクが明確に示されました。
👉 修理内容と判断
- 修理内容:ソケット継手交換、コンクリート復旧
- 判断のポイント:老朽配管では局所修理後に別箇所の漏れ発生リスク
≪ 復旧後 ≫

破壊した犬走部分をコンクリートで復旧した際の写真です。
花壇下の水道管を修理した後、犬走下部に埋設された水道管から新たな漏水が発生したため、コンクリートを一部撤去して再度修理を行いました。これは、先行箇所の修理に伴って発生した連鎖漏水です。
🟩 第5章|配管区分とバルブ設置による対策
なぜ区画バルブを設けることで、漏水対応がしやすくなるのでしょうか?
敷地が広く、生活用水・農業用水・屋外水栓など複数の系統が混在する現場では、
1箇所の漏水が全体の水圧低下やポンプの常時稼働につながることがあります。
このようなケースでは、漏水を修理するだけでなく「系統ごとに制御できる構造」へ改修することが重要です。
今回の現場では、調査終盤に区画バルブを4箇所新設し、
配管系統を明確に分離することで、運用性と保守性を大幅に高めました。
🟦 設置した4つのバルブと役割
1️⃣ 1号バルブ:家屋以外を止水(外流し・外水栓・農地をまとめて遮断)
→ 室内系統を独立させ、屋外の漏水を即時遮断できるように設定。
≪ バルブの設置状況 ≫

水道管の幹線部にゲートバルブを設置した際の写真です。
このバルブを閉じることで、建物以外への給水を停止でき、井戸ポンプが動き続けることを防止します。設置の目的は、今後建物以外で確認が難しい漏水が発生した際の対策としてのものです。
≪ バルブボックスの設置状況 ≫

ゲートバルブを収納したバルブボックスを設け、埋め戻し後に復旧した写真です。
上蓋を開けることで、バルブハンドルを手で回し開閉操作を行うことができます。
2️⃣ 2号バルブ:敷地中間部に設置。農地側を独立遮断できる分岐バルブ
→ 農業用水系統の圧力異常を切り離して検査・運転できる。
≪ バルブの設置状況 ≫

水道管の幹線部にゲートバルブを設置した際の写真です。
設置場所は敷地中央の花壇内で、1号バルブと当バルブの間で漏水が発生した際に、判別を行うためのものです。敷地が広大で配管経路が不明なため、一定の位置にゲートバルブを設けることで、将来的な漏水箇所の特定を容易にしています。
≪ バルブボックスの設置状況 ≫

ゲートバルブを収納するバルブボックスを設け、埋め戻して復旧した際の写真です。
上蓋を開けることで、バルブハンドルを手で回して開閉操作を行うことができます。また、操作性を高めるため、花壇の土を一部取り除き、ボックスを低い位置に設置しました。
3️⃣ 3号バルブ:外流し専用。局所止水が可能
→ 外水栓に繋がる水道管から将来的に水漏れした場合に止水が出来る。
≪ バルブボックスの設置状況 ≫

バルブボックスを設け、埋め戻して復旧した際の写真です。
水道管の周囲と上部は土で埋め戻し、表層は砂利で復旧しました。砂利での復旧は、将来の漏水発生時を見据えた施主様のご要望によるものです。次回の漏水時には、容易に掘削できる構造となっています。
4️⃣ 4号バルブ:敷地境界部。農地全体を制御
→ 農地側への送水をワンタッチで止められ、季節運用や災害時にも有効。
≪ バルブ設置前 ≫

ゲートバルブを設置する前の写真です。
住宅敷地から農地へ繋がる水道管にゲートバルブを新設するため、水道管の敷設状況を確認しました。設置の目的は、農地側の水道管から発生していた漏水を止めることです。
≪ バルブの設置状況 ≫

ゲートバルブを設置した際の写真です。
敷地境界部の外水栓柱に繋がる水道管にゲートバルブを設け、農地への給水を制御できるようにしました。これにより、農地使用時のみバルブを開けて給水し、未使用時は閉栓して漏水を防止できます。
≪ バルブボックスの設置状況 ≫

バルブボックスを設け、埋め戻して復旧した際の写真です。
このゲートバルブは「通常時は閉栓」「農地使用時のみ開栓」での運用としています。他のバルブと同様にボックス内へ収納し、上蓋を開けて開閉操作を行います。
🟦 設置目的と効果
区画バルブの設置は、単に水を止めるためのものではなく、配管系統の独立性と保守性を高めることを目的としています。これにより、漏水発生時の対応が迅速になり、再発時にも全体を止めずに部分的な運用が可能となります。
🔷 主な効果
- 複数系統の配管を明確に区分し、漏水時の範囲特定を容易化
- 再発時も対象区画のみを止水できるため、家屋側の生活用水は維持可能
- 将来の調査や補修の際、掘削を最小限に抑えられる構造を確立
- 農地・屋外水栓の季節使用にも柔軟に対応できる運用性を確保
🟦 運用方針
下記の運用により、再発時の被害を局所化できるほか、バルブ操作で漏水範囲を簡易的に切り分けられるようになりました。今後、どの区画で漏水が起きても「どのバルブを閉じれば止まるか」が明確になり、点検作業や夜間対応の負担を大幅に軽減できる実用的なシステムが整いました。
🔷 運用設定
- 農地側は「常時閉」→ 使用時のみ開栓
- その他の生活系統は「常時開」で運用
🟩 第6章|調査を途中で終了した理由
なぜ調査を途中で終了するという判断に至ったのでしょうか?
今回の調査は、5箇所の漏水を特定・修理した段階で終了しました。作業を一区切りとしたのは、施主による工事方針の整理によるもので、現場の条件と今後の維持管理を踏まえて判断されたものです。
現場では複数の漏水箇所が確認されましたが、敷地全体を掘削・改修するには範囲が広く、建物構造・費用・工期のいずれの面でも大規模な対応が必要となる状況でした。そのため、現実的な対応として、まずは影響の大きい箇所を優先して修理を行い、残りの配管については今後の点検や運用状況を見ながら段階的に対応していく方針となりました。
🟦 主な判断要素
1️⃣ 建物構造による制約
家屋の床下はコンクリート基礎構造で覆われており、内部配管への進入は困難でした。また、一部の配管は壁内や土間下に埋設されており、無理な掘削を行うと構造体や仕上げ面を損なうおそれがあります。構造上の制約を踏まえ、破壊を伴わない範囲での修理を実施しました。
2️⃣ 費用・工期の増加を抑えるため
敷地が広く、配管が生活系統と農地系統に分かれているため、全域を同時に掘削・交換すると工期の延長と費用の増大が避けられません。現場状況を踏まえ、短期間で確実な止水が可能な範囲を先行対応としました。
3️⃣ 区画バルブによる段階修繕体制の確立
今回の修理では、新たに4箇所の区画バルブを設置し、配管系統を分離しました。この構造により、今後は対象区画のみを止水して点検・修理を行うことが可能となり、全域を掘り返す必要がない段階的な維持管理体制を整えました。
🟦 今後の対応方針
今回の対応により、生活に支障がある漏水箇所の修理を優先し、構造的に困難な範囲の掘削を回避しながら、区画ごとに制御できる維持管理体制を確立しました。
次回以降の点検では、区画バルブを活用して調査範囲を限定し、圧力変化やポンプ稼働状況から異常を早期に検知します。必要に応じて、音聴調査・トレーサーガス調査を再実施し、効率的で持続可能な維持管理を行う予定です。
🟦 まとめ
途中終了は、現場条件と維持管理方針を踏まえた施主側の工事判断によるものであり、費用・工期・構造上の制約を考慮して現実的な範囲で修理を実施しました。区画バルブを活用した段階修繕体制により、将来の再発時にも効率的な対応が可能となりました。
🟩 第7章|修理と補強の工夫
今回の対応では、単に漏れを止めるだけでなく、再発防止や耐久性の向上、将来的な保守性の改善までを見据えて施工を行いました。特に老朽配管では、部分修理を繰り返すと別の箇所で新たな漏れが発生しやすく、結果的に費用や手間が増える傾向があります。
そのため、修理箇所単体の復旧ではなく、周辺配管の更新や系統の再構成を同時に実施し、長期的な安定運用を目的としました。
🟦 実施した補強内容
下記の処置によって、配管の寿命を延ばすとともに、再発時の調査や修理の負担を軽減できる構造を実現しました。
- 修理箇所周辺の老朽配管を同時に交換し、継手部の負荷を軽減。
- 管材を一般塩ビ管(VP)から耐圧性能の高い硬質塩ビ管(HIVP)へ更新し、耐久性と耐圧性を強化。
- 継手を耐圧型仕様へ変更し、長期使用時の緩みや水圧変動による再漏水を防止。
- 幹線に複数のバルブを新設して、点検・止水・分岐系統の切替を容易化。
- 掘削時に確認された脆弱な支持部を補強し、埋戻し後の沈下や揺れによる応力集中を抑制。
🟦 補強の考え方
老朽化が進んだ配管では、1箇所を修理すると別の箇所が続けて漏れる「連鎖漏水」が起こりやすくなります。これは、配管内部の劣化が一様に進行しており、修理によって水圧や流量バランスが変化することで、他部位への負担が増えるためです。
そのため、今回の現場では「区画化+高耐久素材」の組み合わせを基本方針としました。修理箇所を区画単位でまとめ、各区画の圧力負荷を分散させることで、局所的な応力集中を防ぎます。さらに、HIVP管と耐圧継手の採用により、継手のねじれや微振動による亀裂の発生を抑え、長期的な水密性を確保しました。
また、配管ルートを点検しやすい形に整理し、将来的な掘削や交換作業が容易に行えるよう配置を見直しています。これにより、次回の点検や更新時にも最小限の作業範囲で対応可能となりました。
🟦 まとめ
今回の補強では、老朽化が進んだ配管に対し、部分修理だけでなく周辺更新・耐圧仕様化・区画バルブの併設を組み合わせ、再発防止と維持管理性の向上を同時に図りました。区画化と高耐久素材の併用は、将来的な点検や部分交換にも柔軟に対応できる実践的な方法であり、長期的に安定した給水環境を維持するための有効な手段です。
🟩 第8章|結果と考察
この調査で、どのような結果と考察が得られたのでしょうか?
今回の調査で特定された漏水は5箇所でした。いずれも単独では小規模なものの、合算するとポンプが停止できないほどの損失となっており、電力消費の増加や機器への負荷が顕著に表れていました。漏水量自体は微量でも、常時発生している場合は運転回数が増え、ポンプや圧力スイッチの寿命を縮める要因となります。今回の事例は、まさにその典型例といえます。
🟦 調査結果の整理
- 特定漏水:5箇所(埋設4・屋内1)
- 主原因:老朽化による継手亀裂・摩耗・シール劣化
- 影響:ポンプ常時稼働/電気代増加/配管圧力低下
- 対応方針:局所修理+区画化+段階的更新
🟦 漏水の特性と影響分析
今回の5箇所のうち、屋内1箇所は使用部品の摩耗によるもので、経年劣化の自然進行とみられました。一方、屋外の4箇所は埋設部であり、土圧や温度変化、経年による樹脂硬化が重なった結果、継手の内側に微細な亀裂が発生していました。いずれの箇所も音聴調査では反応が乏しく、トレーサーガス調査によって初めて明確に確認できた事例です。
漏水は合計で毎分数百ミリリットル規模と推定され、放置していた場合、1か月あたり数トン単位の水損失と、それに伴う電気代上昇を招いていたと考えられます。井戸ポンプでは、このような小規模な漏れでも運転が止まらず、電動機やリレー接点の焼損につながることがあります。結果として、単なる水の損失にとどまらず、機器の交換や修理にまで波及する可能性がある点が明確に確認されました。
🟦 今回の対応による効果
5箇所の修理完了後は、ポンプの稼働時間が明らかに短縮し、運転音・圧力変動・消費電力量のいずれも安定しました。区画バルブの設置によって配管系統が明確に分離されたことで、今後の点検・調査においても対象区画を限定した効率的な管理が可能となりました。さらに、HIVP管と耐圧継手への更新により、漏水リスクを構造的に低減できました。これらの措置は単発的な修理にとどまらず、長期的な保守計画の第一段階としての成果と位置付けられます。
🟦 まとめ
今回の調査では、音や水跡のない5箇所の漏水を特定し、すべて修理によって止水しました。いずれも老朽化が進んだ配管や継手に起因しており、結果としてポンプの常時稼働、電気代の増加、圧力低下などの影響を生じていました。局所修理と区画化、段階的な更新を組み合わせることで、漏水再発のリスクを抑え、安定した運用を維持できる体制が整いました。
🟩 第9章|放置した場合のコストと損失
漏水を放置すると、実際にはどのくらいの損失が生じるのでしょうか?
漏水は量が少なくても放置すれば確実に損失を生みます。特に井戸ポンプを使用している場合、上水道とは異なり水量に制限がないため、ポンプが休みなく動き続ける状態に陥りやすく、電気代や機器寿命への影響が顕著になります。
🟦 漏水量と損失額の目安
- 100mL/分 → 月間:約2,160〜3,456円/年間:約25,920〜41,472円
- 300mL/分 → 月間:約6,480〜10,368円/年間:約77,760〜124,416円
- 500mL/分 → 月間:約10,800〜17,280円/年間:約129,600〜207,360円
補足
- これらは上下水道の合算単価を500〜800円/m³とした場合の目安であり、実際には地域によって上下水の請求形態が異なるため、上記の金額より高くなることもあります。
- 井戸ポンプの場合は水道代として請求されませんが、同等の水量をくみ上げ続ける電力負担が発生するため、結果的な支出増は水道使用者と変わりません。
🟦 電気代と機器負荷の増加
漏水を放置するとポンプは停止せず、モーターが常時通電状態になります。これにより電気代は月あたり数千円から1万円前後増加することがあります。加えて、連続運転によりモーターやスイッチ部の発熱が進行し、絶縁劣化やリレー接点の焼損を招く可能性があります。長期間続くと圧力スイッチやパワーリレーなど制御部品の寿命を縮め、最終的にはポンプ本体の焼損・交換に至ることもあります。その際の修理・交換費用は10万〜15万円前後が一般的な範囲です。
🟦 長期放置による二次的損失
漏水が続くとポンプだけでなく周辺設備にも影響が及びます。配管内部の圧力が常に変動するため、継手部の緩みや水撃による疲労が蓄積し、新たな漏水を誘発することがあります。
地中漏水の場合は、地盤の空洞化や沈下の原因となり、舗装や基礎構造にひび割れが生じるケースもあります。さらに、湿気が長期的に滞留すると、鉄部の腐食や白華現象(エフロレッセンス)を引き起こし、外観・強度の両面で劣化を進行させます。
🟦 まとめ
漏水を放置した場合、毎分100mLでも年間3万円前後の損失となり、さらに電気代やポンプ修理費用を加えると総額は数十万円規模に及ぶ可能性があります。特に井戸ポンプでは電気代の増加が直接的な負担となるため、早期の点検と修理が最も効果的な節約策です。見た目に変化がない微量漏水ほど長期化しやすく、放置による損失は想定以上に大きくなります。早めの発見と確実な止水が、余計な支出と設備劣化を防ぐ最善の対策です。
🟩 第10章|他の調査手法との比較
さまざまな漏水調査の中で、どの手法が最も確実なのでしょうか?
漏水を特定するには複数の方法があり、それぞれに得意分野と限界があります。配管の材質、埋設深度、周囲の地質、漏水量、音の伝わり方などの条件によって、最適な調査方法は大きく異なります。特に今回のように「音が出ない」「地表が乾いたまま」といった非可視型の漏水では、従来手法だけでは判断が難しく、トレーサーガス調査が最も有効な手段となります。
🟦 各調査方法の特徴
- 音聴調査:低コストで実施できる基本的な手法。水流音や振動を拾って漏水箇所を推定します。流量が多い漏水や浅い配管で特に有効ですが、微量漏水や深埋設管では音が減衰しやすく、検出が困難になります。
- 路面音聴:舗装面にマイクを当てて広範囲を短時間で確認する方法です。アスファルト舗装やコンクリート下など、地中浅層の漏水を効率よく把握できます。ただし、舗装厚や交通音の影響を受けやすく、音が小さい場合は特定精度が下がります。
- トレーサーガス調査:安全な検査用ガスを配管内に充填し、漏出したガスを地表で検知する方法です。音が出ない、地表が乾いたまま、埋設深度が深いといった条件でも反応を検出できるため、微量・非可視型漏水の特定に最も適しています。
- 水圧試験:配管ごとに圧力を加えて漏れの有無を確認する手法です。系統の切り分けに適しており、局所的な判定や更新作業時の確認に有効です。ただし、漏水箇所を直接特定することはできず、圧力低下が見られた場合は追加調査が必要です。
- 赤外線調査:表面温度の変化を可視化し、温水漏水や床下の異常を推定します。非破壊で行える利点がありますが、外気温や放熱条件の影響を受けやすく、水道水や井戸水などの常温漏水には反応しにくい傾向があります。
🟦 手法の使い分けと組み合わせの重要性
漏水調査は、単一の手法で完結するものではありません。現場環境によっては、音聴とガス、あるいは圧力試験と音聴などを組み合わせることで、確実性が高まります。
例えば、音聴で反応が得られない場合でも、トレーサーガスを併用すれば、音では拾えなかった微細な亀裂を正確に突き止めることができます。逆に、音聴で明確に漏水音が確認できる場合は、ガスの使用を最小限に抑え、効率的に進めることも可能です。このように、現場ごとに特性を見極めて適切な組み合わせを選択することが、調査精度とコストの両面で最も効果的です。
🟦 今回の事例における有効性
今回の若葉区の事例では、音聴調査では明確な反応が得られず、配管経路や埋設深度からも判断が難しい状況でした。そのため、トレーサーガス調査を併用することで、地表が乾いたままでもガス漏出反応を捉えることができ、最終的に5箇所すべての漏水を正確に特定しました。この手法により、掘削範囲を最小限に抑え、不要な破壊を防ぎながら確実な止水が実現しました。
🟦 まとめ
漏水調査にはそれぞれ得意分野があり、現場条件に応じた使い分けが重要です。音聴調査は基礎的で迅速、路面音聴は広範囲の一次確認に適し、水圧試験は系統判定、赤外線は温水系統の異常確認に有効です。そのうえで、音がせず水跡も出ないケースでは、トレーサーガス調査が最も確実な方法です。今回の事例でも、音聴とトレーサーガスの併用が決定的な成果を生み、調査精度と作業効率の両立が可能となりました。
🟩 第11章|総評
今回の千葉市若葉区の事例は、「漏水は音や水跡でわかる」という一般的な考え方を覆す結果となりました。音も水跡も出ない状態でも、配管内部では確実に水が流れ続けており、その微細な漏れを正確に捉えるためには、従来の音聴だけでは不十分であることが明確になりました。
🟦 特徴と成果
下記のように、単なる漏水修理にとどまらず、「調査」「特定」「修理」「再発防止」の全工程を一連で実施できた点に大きな成果がありました。特にトレーサーガス調査の活用により、掘削範囲を最小限に抑えつつ、精度の高い特定が可能となったことは、今後の調査方針を考える上でも大きな指標となります。
🔷 主な成果内容
- 広い敷地と複雑な配管構成を持つ非分譲地環境
- 音も水跡も出ない微量漏水を、トレーサーガス調査で5箇所すべて特定
- 同時に区画バルブを新設し、再発時に迅速対応できる制御体制を構築
🟦 老朽配管における課題と対策
老朽化した配管網では、「1箇所を修理すると別の箇所が漏れる」という現象が起こりやすく、今回の事例でもその典型が確認されました。これは長年の使用により管内圧が不均一化し、ひとつの漏れを止めると圧力が他の弱点へ集中するためです。こうした環境では単発的な修理の繰り返しでは根本的な解決に至らず、むしろ再発リスクを高めることがあります。
🔷 対応の要点
- 区画バルブの設置により配管系統を明確化
- 再発時も部分的に止水できる構造へ改修
- 全体を止めずに修理できる運用体制を確立
🟦 今後の維持方針
調査で得られたデータと区画化の整備により、今後の点検では対象範囲を容易に特定できる体制が整いました。今後は区画ごとの圧力変化やポンプ稼働状況を定期的に確認することで、再発兆候を早期に把握できるようになります。また、必要に応じて段階的に配管更新を進めることで、老朽化による突発的な漏れを未然に防ぐことが可能です。
🔷 今後の実施方針
- 区画単位での圧力監視を継続
- 再発兆候の早期検知体制を確立
- 段階的な配管更新による長期維持を実現
🟦 まとめ
本事例は、音や水跡が出ない「見えない漏水」であっても、的確な調査手法と段階的な修繕計画によって、確実に原因を特定し、持続的な運用体制を整備できることを示したものです。修理を繰り返すよりも、配管の区画化と段階的更新を併用することが、現実的かつ長期的に有効な方針であると結論づけられます。
🟩 第12章|さいごに
漏水は、放置しても自然に止まることはありません。
時間の経過とともに被害は確実に拡大し、水道代・電気代・修繕費のいずれも増加していきます。特に、井戸ポンプを使用している場合は電力負荷が上がり、モーターやスイッチ類の寿命を縮める原因にもなります。
「音がしない」「見た目に異常がない」――その状態こそ、注意が必要です。
水が表に出ないまま地中で流れ続けているケースは多く、気づかないうちに損失だけが積み重なっていきます。
当社では、酒々井町を中心に印旛地域(佐倉市・成田市・富里市・八街市・四街道市・印西市・栄町)をはじめ、千葉市若葉区・芝山町・山武市など千葉県全域および茨城県南部までを対象に、トレーサーガス調査・路面音聴調査などを組み合わせた非破壊型の漏水調査を行っています。
井戸ポンプ・圧力タンク・砂こし器・浄水装置などの関連機器にも対応しており、現地相談は出張費のみで承っています。現場で状況を直接確認し、必要な範囲を明確にした上で最適な対応をご提案します。
👉 このような症状があればご相談ください
- 電気代や水道代が急に増えた
- ポンプが止まらない、または頻繁に起動する
- 水道メーターが回り続けている
- 音も水跡もないのに地面が湿っている、または異常がある
早めの点検は、無駄な出費と機器故障を防ぐ最善策です。
「おかしいな」と感じた段階でご相談いただければ、被害を最小限に抑えることができます。
調査から修理、再発防止まで一貫して対応いたしますので、どうぞ安心してお任せください。
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◾ 実務解説記事の一覧
◼️ 自分で確認できる漏水チェック&対策ガイド
水道代が急に高くなった、ポンプが頻繁に動く――。
そんなとき、自宅でできる簡易チェックや応急対応の方法をまとめています。
専門調査の前に「どこに異常があるのか」を自分で確かめたい方におすすめの内容です。
◾ 戸建て住宅版|自分でできる漏水調査と対策ガイド
◾ 簡易判定版 ①|水道料金が急増?「使い過ぎ」か「漏水」かを自分で見極める方法
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音が出ない漏水や深埋設のケースなど、実例を通して調査から修理までの流れを紹介しています。現場ごとの条件や地盤の違いに応じた調査手法の使い分け、修理までの判断ポイントを具体的に解説しています。
◾ 千葉県成田市|コンクリート駐車場下の微細漏水をハイブリッド調査で特定&修理した事例(築30以上・戸建て)
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