A
出来る限り、砂こし器の取り付けをおすすめしています。
砂こし器を井戸ポンプの出口に設けることで、各水栓ごとに対処する必要がなくなり、砂対策を一箇所で管理できるようになります。その結果、日常の点検や清掃などのメンテナンスもしやすくなります。
🔶 補 足
これまで問題のなかった井戸でも、河川工事や土木工事、地震、台風などの影響により、ある日突然砂が混じり始めるケースがあります。そのため、現時点では砂が出ていない場合であっても、将来的なトラブルを見越して、あらかじめ設置しておくことは有効です。
ただし、砂こし器は定期的な清掃や点検が前提となる設備です。すでに砂が出ている場合でも設置自体は有効ですが、砂の流出量が多いと内部に短時間で砂が堆積し、水の出が悪くなったり、場合によっては出なくなることがあります。そのため、砂の量や発生状況、管理体制を踏まえたうえで、設置の可否を判断する必要があります。
Q
井戸水が濁っているのですが、どうすればきれいな水が出るようになりますか?
A
井戸水の濁りについては、井戸用浄水器を使用することで、一定の濁りを軽減・除去できる場合があります。
ただし、すべての濁りを完全に取り除けるわけではなく、水質や濁りの原因によって効果は異なります。
🔶 補 足
一般的な家庭用の井戸用浄水器では、活性炭を使用した「活性炭カートリッジ式」が主流です。井戸水が活性炭を通過することで、微細な粒子が活性炭に吸着され、濁りが軽減されます。
一方で、濁りの程度や水質、使用水量によって、ろ過能力が徐々に低下するため、定期的な活性炭カートリッジの交換が必要になります。交換時期の目安としては、水量が明らかに落ちてきた場合や、濁り・においが再び感じられるようになった場合が一つの判断基準になります。
活性炭カートリッジ式浄水器は、手軽に使い始めることができ、交換作業が容易で、管理もしやすい点が特徴です。
A
井戸水は一年を通して水質が変動するため、時期を変えて水質検査を行い、一般細菌数などの数値やその変動幅を確認することが大切です。そのうえで、水質検査の結果を確認し、使用目的や求める衛生レベルに応じて、除菌器を設置するかどうかを判断することをお勧めしています。
🔶 補 足
井戸水は水道水のように常時除菌されている水ではないため、水質検査の数値に問題が見られない場合でも、「水道水と同じ感覚で使いたい」「できるだけ安心して使用したい」といった理由から、除菌器の設置を選択される方も多くいます。
この場合は、数値上の必要性というよりも、日常的な使い方や衛生面に対する考え方、どの程度の安心感を求めるかが判断の基準になります。
A
井戸水用の除菌器には、大きく分けると薬液を原液のまま注入するタイプと、薬液を水で希釈したうえで注入するタイプがあります。
いずれも、薬液を一定量注入することで一般細菌の除菌を行う点は共通しています。
原液注入タイプは、購入した薬液1箱を一度に注入して使い切ることができますが、希釈タイプは使い切ることができません。薬液は保管期間中に効果が低下し、次回の補充時に十分な除菌効果が得られなくなるため、一見すると何度も使えて経済的に見える希釈タイプでも、結果的には不経済になります。また使用する薬液は、機種によって濃度や種類が異なります。
A
除菌器に使用する薬液は、機器ごとに指定された種類や濃度を守る必要があります。
指定と異なる薬液を使用した場合、十分な除菌効果が得られなかったり、薬液が通る配管や機器内部で詰まりや動作不良が起きることがあります。そのため、使用する薬液は必ず機器に適したものを使用することが重要です。
Q
除菌器の薬液は、どのくらいの期間で補充が必要ですか?
A
除菌器の薬液の消費量は、使用水量によって変わるため、補充のタイミングにはご家庭ごとの差があります。機種や注入方式にかかわらず、使用水量が多いほど薬液の消費は早くなります。
🔶 補 足
当社の対応実績では、目安として次のようなケースが多く見られます。
・ ご夫婦2人暮らしの場合:おおよそ8〜10か月
・ 40代のご夫婦とお子様2人の4人家族の場合:おおよそ4〜6か月
※ 毎日浴槽にお湯をためるご家庭では、使用水量が増えるため、上記より1か月程度早く補充が必要になるケースがあります。
Q
砂こし器・浄水器・除菌器などの修理やメンテナンス作業をお願いできますか? また、対応エリアを教えてください。
A
砂こし器や浄水器、除菌器などの修理・メンテナンス作業については、自社施工分を対象に対応しています。
対応エリアは、印旛地区およびその周辺の市町村です。
※ 他社施工分や遠方のご依頼については個別相談となり、費用は現地確認後にご案内します。