自宅でできる漏水点検を深掘り
水道代が高い原因を“9手順”で特定‐放置コストの目安と、プロ依頼の分岐点まで‐
本記事は「ご自宅でできる点検手順」を深掘りした“完全版”です。
「最近、水道代が急に高くなった」——それは生活の使い過ぎだけでなく、見えない漏水が原因かもしれません。
本記事は、道具なしで始められるStep0〜Step8の“9手順”完全版。
各手順にOK/NGの判断基準・放置コストの目安・次の一手を添え、どこでプロに切り替えるべきかまで一本の線で示します。
まずは“使い過ぎか/漏水か”の見極めから。トイレ・浴室・キッチン・洗面・給湯器/井戸ポンプ・屋外配管まで、見落としやすい順にチェックしていきましょう。
本記事は詳細の深掘り版です。
クイック版だけ見たい方は、「今すぐ漏水判定①」、「今すぐ漏水判定②」へ
目次
1|Step0(準備) まず1分:明細と生活変化で「使い過ぎ or 漏水」を見極める
2|Step1 メーターのパイロット確認(30秒):家全体の連続漏れを瞬時に判定
3|Step2 トイレ:音・食紅テスト・部品劣化の3チェック
4|Step3 浴室:シャワー/床下の“静かな漏れ”を見つける
5|Step4 キッチン:シンク下・食洗機ホース・においの総点検
6|Step5 洗面・洗濯機:ホース“5〜7年ルール”で事故予防
7|Step6 給湯器・井戸ポンプ・浄水器:料金だけでなく“寿命”も守る
8|Step7 屋外水栓・埋設配管:地面の湿り・陥没サインを見逃さない
9|Step8(分岐) セルフで特定不可ならプロへ:依頼タイミングと相場
10|まとめ・さいごに・関連記事
🟩 第1章(Step0/準備)|まず1分!“使いすぎ”か“漏水”かを瞬間判定
前月比・前年同月比の明細チェックや家族の使用増の有無を振り返ろう!
「今月の水道料金がやけに高い…」と感じたら、最初に落ち着いて原因を整理することが大切です。水道代の増加には大きく分けて 「使用量の増加」 と 「漏水」 の2つの理由があります。前者は洗濯回数の増加や来客などで説明できますが、後者は気づかないまま放置すると深刻な被害につながります。まずは家庭で簡単にできる初期確認から始めましょう。
🟦 1. 水道料金の明細をチェック
最初の判断材料は明細の数字です。体感より数字の方が早く異常に反応するため、ここで客観的に漏水の可能性を絞り込みます。
- 検針票やWEB明細で 前月比・前年同月比 を確認します。
- 家庭の水使用量は比較的安定しているため、2割以上の増加が見られる場合は要注意です。
💡 季節的な変化(夏の散水・冬の湯沸かし)で説明できない上昇は、漏水を疑うサインです。
🟦 2. 家族の生活スタイルを振り返る
使用量の増加で説明できるか、次の点を手短に確認しましょう。
- 洗濯回数が増えていないか
- お風呂やシャワーの時間が長くなっていないか
- 庭木の散水や子どものプール使用がなかったか
👉 このような要因で説明できなければ、漏水チェックに進む必要があります。
🟦 3. 放置した場合のリスク
水道代の上昇を「たまたま」と思って放置すると危険です。
例えば、トイレタンクのごく小さな水漏れでも 1日1,000ℓ超 が失われ、年間換算すると 数万円〜10万円規模の損失 になります。
さらに、壁や床下の配管での漏水は、建材の腐食・カビ・シロアリ被害など二次被害を招き、修繕費用が跳ね上がるケースも少なくありません。
🟦 4. 実際の事例
📍 千葉県佐倉市のケース
生活パターンが変わらないのに請求額が約30%増加。調査の結果、トイレ部品の不良による常時漏水が判明し、年間約8万円の損失となっていました。
📍 茨城県取手市のケース
電気代の急増をきっかけに調べたところ、井戸ポンプが頻繁に稼働。屋外配管の破損による漏水が見つかり、水道代だけでなく電気代まで上昇していました。
🟦 5. ポイント整理
ここまでの内容をまとめると、以下の点が重要です。
- 水道代が急に2割以上増えたら要注意
- 生活スタイルで説明できなければ 漏水の可能性大
- 放置すると水道代だけでなく建物劣化や電気代増加にもつながる
- 千葉・茨城でも実際に数万円〜10万円規模の損失事例がある
👉 つまり「料金の異常=漏水のサイン」と考え、次章で解説する 水道メーターのセルフチェック に進むことが重要です。
🟩 第2章(Step1)|水道メーターのパイロット(赤い羽根)を見るだけ|30秒で家中の漏れを発見
水道代が高いと感じたとき、最も確実に漏水の有無を判断できる方法が 水道メーターの確認 です。専門業者に依頼する前に、自宅で簡単にできる基本チェックとしてぜひ実践してください。水道メーターは敷地の道路側や玄関脇、メーターボックスの中に設置されています。
🟦 1. 確認の手順
水道メーターには「パイロット」と呼ばれる小さな銀色のコマ(羽根)があり、微量の水流でも回転します。
手順は以下のとおりです。
- 家のすべての蛇口・給水器具を完全に閉める
- 水道メーターのパイロットを30秒〜1分ほど観察する
- 誰も使っていないのに回転が続いている → 漏水の可能性大
💡 特に夜間や外出時に実施すると、より正確に判断できます。
🟦 2. 放置した場合のリスク
水道メーターのパイロットがわずかに回転しているだけでも、長期間続けば大きな損失になります。例えば、1分あたり200mlの漏水でも1日で約288ℓ、年間では 10万リットル以上=水道料金で数万円規模 に達します。ヤクルト1本(約180ml)ほどです。
⚠️ 配管の損傷が進むと、水圧低下や井戸ポンプの連続運転を引き起こし、電気代まで上昇するケースもあります。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県成田市のケース
検針員から「水道メーターが常に回っている」と指摘を受けたご家庭。住人は自覚がありませんでしたが、床下配管の亀裂が原因で1日数百リットルが流出。結果として水道代が2か月で約3万円増加していました。
📍 茨城県龍ケ崎市のケース
外出中にもポンプが頻繁に作動していることから調査を実施。メーター確認でパイロットがわずかに回っており、屋外埋設配管の劣化による漏水が判明しました。修繕後は電気代も水道代も正常化しました。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容をまとめると、次の点が重要です。
- 水道メーターのパイロットは 最も確実なセルフチェック
- 誰も使用していないのに回っていたら、漏水の可能性が高い
- 200ml/分の漏水でも、年間では 10万リットル以上 に膨れ上がる
- 千葉・茨城の実例でも、水道代・電気代が数万円単位で増加
👉 水道メーターのチェックで異常が見つかったら、次は部位別に詳しく点検していく必要があります。次章では、最も漏水が多い「トイレのセルフチェック方法」を解説します。
🟩 第3章(Step2)|“チョロチョロ音”はお金の流出|トイレは3分チェック
家庭で最も漏水が発生しやすい場所が トイレ です。水道料金が急に高くなった原因の多くは、トイレタンクのわずかな水漏れによるもの。普段の生活では気づきにくいため、セルフチェックで確認することが重要です。
🟦 1. チェックの手順
便器・タンク・給水まわりを、以下の順で点検します。
▪️便器内で水が流れ続けていないか
→ いつまでもチョロチョロと音がする場合は要注意。
▪️タンク内の部品(フロートバルブ・ボールタップ)の劣化
→ ゴム部品の摩耗や金具の緩みで水が止まらないことがあります。
▪️食紅テスト
→ タンクに数滴食紅を入れ、しばらく放置。便器側に色が出たら漏水確定。
▪️給水管や止水栓の接続部
→ 水滴がにじんでいないかを確認。
💡 とくに深夜や外出時、静かな環境で耳を澄ますと「シューッ」「ポタポタ」といった異音に気づきやすいです。
🟦 2. 放置した場合のリスク
トイレの小さな水漏れは、放置すると意外な金額に跳ね上がります。
例えば、タンクのゴム部品が劣化し、1分間に50mlの水が漏れるだけでも年間約26,000リットル。これは 8万円前後の水道料金 に相当します。
⚠️ さらに、便器内に常に水が流れ続けるとカビや尿石の付着を早め、衛生状態の悪化や便器交換につながるケースもあります。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県八街市のケース
住人が「トイレから時々音がする」と感じていましたが放置。検針票で2か月間に通常の1.5倍の使用量となり、調査した結果フロートバルブの劣化による漏水が発覚。修理費は軽微でも、水道料金は 約1.2万円増加 していました。
📍 茨城県神栖市のケース
便器内で常に水が流れる症状を放置した結果、年間で 約9万円の損失 に。部品交換だけで解決できるはずが、床下にまで水が染み込み、トイレ床材の張り替え工事が必要になった例です。
🟦 4. ポイント整理
ここまでを整理すると、以下が重要です。
- トイレは家庭で最も漏水が多い場所
- 食紅テストや異音確認 がセルフチェックの基本
- 小さな漏水でも年間数万円〜10万円規模の損失に
- 千葉・茨城の実例でも「部品交換だけで済んだケース」と「床材修繕まで発展したケース」がある
👉 トイレ点検で異常がなければ、次に確認すべきは浴室です。次章では「浴室のセルフチェック方法」を解説します。
🟩 第4章(Step3)|浴室は静かに漏れる|ホース・カラン・床下を順に確認
浴室は毎日大量の水を使う場所であり、漏水の発生頻度も高い場所のひとつです。シャワーや浴槽まわりは使用頻度が高く、ちょっとした劣化や接続不良から水漏れが起きやすいのが特徴です。目に見える範囲での確認はもちろん、普段気づきにくい部分も定期的にセルフチェックをしておくと安心です。
🟦 1. チェックの手順
浴室では“よく使う部位”から順に、次を確認してください。
▪️シャワーホースやヘッドの接続部
→ 水滴がポタポタ落ちていないか確認。
▪️カラン(水栓)やレバー部
→ ハンドルを閉めても水がにじむ場合はパッキン劣化の可能性。
▪️浴槽の排水口まわり
→ 床下への水漏れにつながるため、排水の流れが悪くないか確認。
▪️ユニットバスの床下点検口
→ まれに配管ジョイントから漏水していることがあるため、湿気や水溜まりをチェック。
💡 浴室は「湿気でごまかされやすい場所」なので、異常な湿りや水たまりは注意すべきサインです。
🟦 2. 放置した場合のリスク
浴室の漏水は、トイレと比べて水量が多いため被害も大きくなります。
例えばシャワーホースのわずかな劣化でも、毎分200mlの水漏れ=1日288ℓ、年間で10万ℓ超 に達することがあります。
⚠️ さらに怖いのは、床下や壁裏に水が回るケース。気づかないうちに木材や断熱材が湿り、シロアリ被害やカビの繁殖に直結します。修繕が必要になると数十万円規模の工事になることも珍しくありません。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県富里市のケース
シャワーホースの接続部からのわずかな漏れを放置。住人は気づかず数か月が経過し、水道代が通常の1.4倍に増加。年間換算で 約4万円の余計な支出 となりました。
📍 茨城県土浦市のケース
浴室床下の排水管ジョイントが緩み、長期間にわたって床下に水が流出。最終的に床下のカビ・腐食が進行し、リフォーム費用として 約80万円 がかかった例です。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容を振り返ると、以下が重要です。
- 浴室はシャワーや配管まわりの劣化から漏水が起きやすい
- 小さな水漏れでも年間10万ℓ規模に達し、水道代は数万円単位で増加
- 床下漏水はカビ・シロアリ被害につながる重大リスク
- 千葉・茨城の実例でも「数万円の損失」から「80万円の大規模工事」まで発展したケースあり
👉 浴室で異常が見られなければ、次に確認すべきは キッチン です。次章では「キッチンのセルフチェック方法」を解説します。
🟩 第5章(Step4)|シンク下の“カビ臭”は赤信号|配管・食洗機ホースを総点検
キッチンは毎日の調理や洗い物で水を頻繁に使う場所です。そのため、蛇口やシンク下の給水管・排水管など、複数の箇所で漏水が発生するリスクがあります。とくにシンク下は普段あまり目にしないため、水漏れに気づかないまま長期間放置されるケースも少なくありません。
🟦 1. チェックの手順
キッチンは“蛇口→シンク下→周辺機器”の順でチェックします。
▪️蛇口やレバー部からの水漏れ
→ 閉めても水がポタポタ落ちる場合はパッキンやカートリッジの劣化が原因。
▪️シンク下の給水管・排水管
→ ホースやナット部分に水滴や錆がないかを確認。
▪️排水口のにおいや湿り
→ 下水の臭いが強い場合、排水トラップの不良や隙間からの漏れの可能性。
▪️食器洗い機や浄水器の接続部
→ ホースのゆるみや継ぎ手からの滲みがないかチェック。
💡 キッチンの漏水は 「収納内が湿っぽい」「カビ臭い」 という形で現れることもあります。定期的に扉を開けて確認しましょう。
🟦 2. 放置した場合のリスク
キッチンの漏水は、水道料金の増加+建材の腐食 の二重リスクがあります。
例えばシンク下で1日1ℓの水が漏れていた場合、年間で約365ℓ。水道代の損失は小さくても、湿気で木製キャビネットや床材が傷み、数十万円規模の修繕費用 に発展することがあります。
⚠️ また、食器洗い機や浄水器の配管からの漏れは見落としやすく、気づいたときには壁裏や床下に広がっていた、というケースもあります。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県佐倉市のケース
シンク下収納に置いた紙袋が湿っていることに気づき点検。給水管のナット部分からのわずかな漏れが原因で、木製キャビネットが腐食。修繕費に 約25万円 がかかりました。
📍 茨城県牛久市のケース
食器洗い機用ホースの接続不良から水漏れが発生。数か月放置された結果、床下の合板が腐食し、床の張り替え工事に発展。水道代の増加よりも リフォーム費用約40万円 が大きな負担となった事例です。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容をまとめます。
- キッチンは蛇口・シンク下・食洗機配管など、漏水リスクが多い
- 水道代の損失は軽微でも、建材の腐食やカビで修繕費用が高額化
- 千葉・茨城の事例では「25万円〜40万円規模の修繕」が発生
- 定期的に収納内や接続部をチェックすることが重要
👉 キッチンで異常が見られなければ、次は 洗面所のセルフチェック に進みましょう。
🟩 第6章(Step5)|洗面&洗濯機の事故予防|ホース“5〜7年ルール”で守る床下
洗面所は、歯磨き・手洗い・洗顔・洗濯機の給水など、水を使う機会が多い場所です。蛇口の開閉回数も多く、また洗濯機や収納内の配管など「見えない部分」が多いため、漏水に気づかず被害が広がるケースがあります。とくに床材が水分を吸い込むと、建材の劣化やカビの温床になりやすいため、定期的な点検が欠かせません。
🟦 1. チェックの手順
洗面所は“止水栓・収納内・洗濯機まわり”の3点を重点確認します。
▪️止水栓・給水管の接続部
→ 水滴や錆が出ていないか、ハンドルが固着していないか確認。
▪️シャワーホース付水栓
→ ホースの亀裂や接続部からの滲みを点検。
▪️洗面台下の収納スペース
→ 床板が湿っていないか、カビ臭がしないかを確認。
▪️洗濯機の給水ホース・排水ホース
→ ホースの劣化や抜け、排水口まわりの水溜まりを確認。
💡 洗濯機を動かした際に「床が濡れていた」というのは典型的な漏水サインです。
🟦 2. 放置した場合のリスク
洗面所での漏水は、床下への浸水リスクが高いのが特徴です。
例えば、洗濯機の排水ホースのずれによる漏れを数か月放置すると、床材が腐食し、張り替え工事で数十万円 が必要になることがあります。
⚠️ また、収納内の湿気が続くとカビやダニの繁殖源となり、家族の健康被害(アレルギーや喘息)にもつながります。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県四街道市のケース
洗面台下収納でカビ臭に気づき調査。止水栓パッキンの劣化で少量の水がにじみ続けており、床板の一部交換で 約12万円 の修繕費用がかかりました。
📍 茨城県取手市のケース
洗濯機の排水ホースが外れ、床下に水が漏れ続けた結果、基礎木材が腐食。白蟻被害も併発し、駆除+リフォームで 約90万円 の工事となった例です。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容を整理します。
- 洗面所は止水栓・ホース・収納下など「見えない部分」で漏水が起きやすい
- 床板や基礎が腐食すると、修繕費用は数十万円〜100万円近くになる
- 湿気やカビが続くと健康被害のリスクも高まる
- 千葉・茨城の事例でも「軽微な修繕で済む場合」と「大規模工事になる場合」がある
👉 洗面所で異常が見られなければ、次に点検すべきは 給湯器・井戸ポンプ・浄水器 です。次章では、それら設備のセルフチェック方法を解説します。
🟩 第7章(Step6)|料金だけじゃない“寿命”も守る|給湯器・ポンプ・浄水器
水回りの中でも、給湯器や井戸ポンプ、浄水器といった設備機器は「見落とされやすい漏水ポイント」です。これらは屋外や床下に設置されることが多く、普段は目にする機会が少ないため、気づいたときには水道代や電気代が大幅に増えていた…というケースもあります。定期的にセルフチェックを行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
🟦 1. チェックの手順
設備機器ごとに、次のポイントを見てください。
▪️給湯器まわり
→ 給水管・給湯管の接続部から水滴がないか、排水口付近に常に湿りがないかを確認。
▪️井戸ポンプ
→ 使っていないのにポンプが頻繁に動く場合は漏水のサイン。ポンプ本体や圧力タンクまわりからの水滴や異音にも注意。
▪️浄水器やフィルター部
→ カートリッジ交換部やホース接続部から滲みがないかをチェック。
💡 特に井戸ポンプは、電気代の急増とセットで漏水が発覚することが多いため、水道代だけでなく電気代にも注目してください。
🟦 2. 放置した場合のリスク
設備機器の漏水は、長期間放置されると被害が拡大します。
- 給湯器:基盤や燃焼部に水がかかり、故障で 数十万円規模の交換費用 が発生。
- 井戸ポンプ:常時運転によりモーター焼損、交換で 10万〜20万円 の負担。
- 浄水器:フィルター部からの水漏れが床下に広がり、建材の腐食につながる。
⚠️ 設備機器の不具合は「水道代」「電気代」「修繕費」のトリプル負担になることが多いため、早期発見が肝心です。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県酒々井町のケース
井戸ポンプが深夜でも断続的に稼働。調べた結果、屋外配管の接続部に小さなひび割れがあり、常時漏水。水道代の増加に加え、ポンプ交換費用 約15万円 が必要になりました。
📍 茨城県つくば市のケース
給湯器の下が常に湿っていたものの放置。最終的に基盤がショートし、給湯器全体を交換することに。費用は 約28万円 にのぼりました。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容をまとめます。
- 給湯器・井戸ポンプ・浄水器は 普段見えない場所での漏水リスクが高い
- 水道代だけでなく電気代増加や機器故障による高額出費につながる
- 千葉・茨城の事例でも「ポンプ交換15万円」「給湯器交換28万円」と深刻な例がある
- 異常があればすぐに専門業者へ相談することが肝要
👉 設備機器に異常が見られなければ、次は 屋外水栓や埋設配管 を点検しましょう。次章では、屋外でのセルフチェック方法を解説します。
🟩 第8章(Step7)|地面の“湿り・ぬかるみ”は要注意|屋外配管の早期発見術
屋外は漏水が発生しても気づきにくい場所です。庭の散水栓や駐車場まわりの埋設配管は、普段あまり目にする機会がないため、異常が発覚したときにはすでに多額の水道料金や修繕費用につながっていることも珍しくありません。特に千葉・茨城の戸建住宅では、屋外漏水が原因でのご相談が少なくありません。
🟦 1. チェックの手順
屋外は気づきにくいため、次の順路で確認すると効率的です。
▪️屋外立水栓(散水栓)
→ 蛇口を閉めてもポタポタ落ちる場合はパッキン劣化。周囲の地面が常に湿っている場合は配管漏水のサイン。
▪️駐車場や通路まわり
→ コンクリートやアスファルトに染みが残る、雑草が一部だけ青々と茂っているのも典型的な兆候。
▪️庭や畑の埋設配管
→ 地面の一部がいつも柔らかい、水たまりが消えないなどは漏水の可能性大。
💡 夜間や数日家を空けた後に確認すると、水の使用がない状態での異常がより分かりやすくなります。
🟦 2. 放置した場合のリスク
屋外漏水は、見過ごされやすい分、損失も大きくなります。
- 水道代の増加:埋設管の亀裂から1分あたり500mlの漏水 → 年間約26万リットル=数十万円規模の水道料金。
- 地盤への影響:地中での漏水が続くと、地盤沈下や舗装の陥没 を招くこともある。
- 修繕費用の高騰:掘削工事や配管入れ替えで 10万〜50万円以上 になるケースも珍しくありません。
⚠️ 特に冬場は凍結破損が原因での漏水が多く、気づいたときには道路や隣家にまで被害が及ぶこともあります。
🟦 3. 実際の事例
📍 千葉県富里市のケース
庭の一角だけ常に土が湿っている状態。調べたところ散水栓の埋設配管に亀裂があり、漏水によって水道代が 月1.5万円増加。修繕には掘削作業が必要で 約18万円 の費用がかかりました。
📍 茨城県取手市のケース
駐車場のコンクリートに染みが広がり、タイヤ跡が乾かない状態に。調査の結果、地中の給水管破損が判明。掘削・舗装復旧まで含めて 約42万円 の工事となりました。
🟦 4. ポイント整理
ここまでの内容を振り返ります。
- 屋外水栓や埋設配管は「気づきにくい漏水ポイント」
- 放置すれば水道代の損失だけでなく、地盤沈下や舗装陥没のリスク も
- 千葉・茨城の事例でも「18万円〜42万円規模」の修繕例が発生
- 夜間や不在時に確認するのが有効
👉 ここまでで主要なセルフチェック方法を解説しました。次章では、全体のまとめと、セルフチェックで異常が見つからなかった場合に進むべき 次のステップ をご紹介します。
🟩 第9章(Step8)|セルフで無理ならプロへ|相談タイミングと相場の目安
ここまで、水道代が高いと感じたときに実践できるセルフチェック方法を、部位ごとに解説してきました。トイレや浴室、キッチン、洗面所、給湯器や井戸ポンプ、屋外配管に至るまで、漏水の可能性は家庭のあらゆる場所に潜んでいます。
セルフチェックは、「自分でできる第一歩」 として非常に有効です。ちょっとした点検で水道代の無駄を防ぎ、建物や設備の劣化を早期に見つけることができます。
🟦 1. セルフチェックの限界と業者依頼の目安
セルフチェックで原因が分からなかったり、パイロットが回っているのに漏水箇所が特定できない場合は、専門業者への依頼が必要です。特に以下のようなケースは、家庭での点検だけでは難しい領域です。
- 壁の中・床下・地中など、目視できない配管の可能性がある
- 水道メーターは回っているのに、家の中では水漏れが見つからない
- ポンプが頻繁に動く、電気代も上昇している
- 過去に修理歴があり、再発している
💡 このような場合は、トレーサーガス調査や音聴調査といった 非破壊調査機器 を用いたプロの調査が有効です。
🟦 2. 放置するリスクの再確認
- 小さな漏水でも年間 数万円〜10万円規模の損失 になる
- 壁や床下の配管漏水は、建材腐食・カビ・シロアリ被害 の原因に
- 屋外配管の破損は、地盤沈下や舗装の陥没 を招くことも
- 給湯器・井戸ポンプの不具合は、水道代+電気代+修繕費のトリプル負担 に
👉 「そのうち直そう」と放置するほど、被害と費用は大きく膨らみます。
🟦 3. 千葉県・茨城県での対応エリア
当社では、地元酒々井町を含む印旛地域(佐倉市・成田市・富里市・八街市・四街道市・印西市・白井市など)やその周辺地域(芝山町・千葉市若葉区・千葉市緑区など)、さらに千葉県全域および茨城県全域(神栖市・つくば市・龍ケ崎市・土浦市・取手市など) において、漏水調査から修理まで一貫対応しています。
トレーサーガス調査・路面音聴調査・音聴棒調査などの高精度な非破壊調査を組み合わせ、給水管・給湯管・井水管・送水管からの目に見えない漏水も迅速に特定。原因不明のケースも、経験豊富なスタッフが調査から修理まで一貫対応いたします。
「水道代が急に上がった」「漏水の場所が分からない」という場合も、地域密着の安心対応で解決いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
🟦 4. ポイント整理
この記事全体の要点を振り返ります。
- 水道代が高いときは セルフチェックで早期発見
- トイレ・浴室・キッチン・洗面所・給湯器・屋外など全体を順に確認
- 放置すると水道代だけでなく 建物の劣化・修繕費の増大 に直結
- 千葉・茨城では実際に 数万円〜数十万円規模の損失事例 が多数発生
👉 セルフチェックで安心を得ることも大切ですが、異常が見つかったときは 早めに専門業者へ依頼することが、結果的に最小の負担で済む近道 です。
🟩 第9章|まとめ
この記事では、家庭でできる漏水セルフチェックを9手順に分けて解説しました。
- Step0で「使いすぎか/漏水か」を最初に見極める
- Step1〜7で、トイレ・浴室・キッチン・洗面・給湯器・ポンプ・屋外といった部位ごとに点検
- Step8でセルフでは難しい場合の「プロ依頼の目安」を提示
放置すれば、水道代だけでなく建材の腐食や電気代増加、機器の故障といった二次被害につながり、損失は数万円〜数十万円規模に膨らみます。
千葉・茨城の実例でも「部品交換で数千円〜数万円で済んだケース」から「床材や配管の修繕に数十万円かかったケース」まで幅があり、早期発見・早期対応の重要性がはっきりと示されています。
🟩 第10章|さいごに
水道代が急に高くなったとき、まずは落ち着いてセルフチェックを行うことが第一歩です。この記事の9手順を順に確認すれば、多くの場合、原因の有無や方向性をつかむことができます。
一方で、壁の中や地中の配管、ポンプや給湯器の内部など、家庭での目視では判断が難しい領域も存在します。そうした場合は、専門業者による非破壊調査を早めに依頼することが、結果的に「最小の費用で済む」近道となります。
「料金の異常=漏水のサイン」と考え、セルフチェックで安心を得るか、異常を見つけて早めに専門相談へ進むか。本記事がその判断の一助となれば幸いです。
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