トレーサーガス発生装置【漏水探索機の紹介3|本調査編②】— 微量漏水も特定する最新機器

超微細な漏水も逃さない「トレーサーガス発生装置 HT-60」と調査手法のポイント


本調査編 ①本調査編 ②本調査編 ③


◆ はじめに

「水道代が上がっているのに原因が分からない」「音はしないのに水漏れが疑われる」――そんなケースでは、通常の音聴調査だけでは漏水箇所を見つけられないことがあります。

漏水調査の本調査では、いかに正確に漏水箇所を特定できるかが重要です。そこで活躍するのが、現場で高い信頼性を誇るトレーサーガス発生装置「HT-60」です。


トレーサーガス調査は、純水を電気分解して「窒素95%」「水素5%」の安全・無害なガスを生成し、配管内に注入して漏水を検出する方法です。音の出ない微細な漏水にも反応し、従来の音聴調査では発見が難しかったケースにも対応します。

また、コンクリート下や粘土層などガスが浮上しにくい現場では、音聴調査を併用することで特定精度をさらに高めることができます。



◆ シリーズ案内
本記事は、全4回構成の「使用機器・調査精度向上シリーズ」第2回です。
漏水調査の精度を高めるトレーサーガス発生装置「HT-60」の特徴と活用法を紹介します。

◆ 要 点
・ISO規格に準拠した、安全・無害な非可燃性ガスを使用
・水道管に注入しても人体・設備への影響なし
・厚いコンクリートや粘土など隙間のない地盤では浮上しにくい
・音聴調査を併用し、ガス反応と音反応の両面から精度を高める



◆ 目 次

はじめに

第1章|トレーサーガス発生装置とは

 ・特徴

 ・主な調査対象物

 ・使い方

 ・活用メリット

第2章|弊社の調査サービスについて

第3章|こんな方はぜひご相談ください

第4章|まとめ

第5章|さいごに

第6章|関連記事

 ・次に読むシリーズ記事

 ・関連テーマ記事

 ・漏水調査の施工事例



第1章|トレーサーガス発生装置とは

[写真:トレーサーガス発生装置 HT-60(グッドマン製)]


トレーサーガス発生装置「HT-60」は、配管内に安全なトレーサーガスを送り込み、漏水箇所を特定するための装置です。

管内に注入されたガスは漏水部分からわずかに漏れ出し、専用の検知器で感知することで、目に見えない漏水位置を正確に把握できます。


特に本機器は、純水を電気分解して「窒素95%」と「水素5%」の非毒性・非可燃性ガスを現地で生成するため、燃料切れの心配がなく安全に使用できるのが大きな特長です。ISO10156規格に準拠した安心・安全なガスを用いているため、周囲環境や作業者への影響も最小限に抑えられます。



1-1 特徴

トレーサーガス発生装置「HT-60」は、現場での使いやすさと高い信頼性を両立するため、複数の実用的な特徴を備えています。

以下では、安定したガス供給、安全性、省エネルギー性能、そして優れた機動性と操作性といった、調査を効率化する主なポイントをご紹介します。


現地でのガス生成による安定供給と高い安全性

従来のガスボンベ方式では、ガスがなくなると調査が中断され、追加の手配にも時間がかかっていました。HT-60は純水を原料に現場でガスを生成できるため、燃料切れの心配がなく、調査を連続して行うことが可能です。また、生成されるガスは安全な成分で構成されているため、作業員や周囲への安全リスクを大幅に低減します。



省エネルギーで長時間稼働が可能

100Vの電源と少量の純水から約8時間の連続運転が可能なため、広範囲の現場調査や長時間にわたる調査にも対応でき、調査効率を大きく向上させます。



機動性と操作性の良さ

機器はコンパクトかつ軽量設計で持ち運びが容易です。また、設置や操作もシンプルなため、さまざまな現場でスムーズに使用でき、調査の準備から実施まで効率よく行えます。



1-2 主な調査対象物

トレーサーガス発生装置「HT-60」は、地中や床下などの多様な配管環境に対応し、微細な漏れを正確に検知できる装置です。特に音が出にくい漏水や、目視で確認できない箇所でも高い精度で反応を示し、確実な位置特定に役立ちます。

まず、主に使用される代表的な対象とその効果を紹介します。


地中に埋設されているさまざまな配管類

地中配管の漏水調査において、トレーサーガス発生装置は最も効果を発揮します。以下に、主な対応範囲と効果について説明します。


  • 対応範囲:水道管、給湯管、井戸水管、送水管などの配管に対応しており、塩ビ管・鋼管・銅管など管種を問わず使用できます。


  • 適用環境と効果:コンクリート駐車場下や舗装道路下など、掘削が難しい現場でも高精度なガス検知が可能で、従来の音聴調査では発見しにくい微細な漏水にも対応できます。



弁栓類

弁やバルブまわりの漏れにも高い効果を発揮し、見落とされやすい微細な異常を早期に発見できます。以下に、主な対象部位と検知できる内容を示します。


  • 対応範囲:止水栓、ゲートバルブ、ボールバルブなど、重要なバルブ部の漏水検出に対応しています。


  • 適用環境と効果:経年劣化によるパッキンの隙間や、ねじ部に施したシール材のわずかな気密抜けによる漏れも検知でき、早期のメンテナンス判断や修繕計画に役立ちます。



1-3 使い方

トレーサーガス発生装置を正しく使用することで、調査の精度を高めることができます。

ここでは、配管へのガス注入から漏水位置の特定、範囲の絞り込みまで、基本的な使い方の手順をご紹介します。


【トレーサーガス発生装置の据え付け作業の様子】

[写真:トレーサーガス発生装置の据え付け事例|注入ホースとドレンホースを接続し、ガス注入の準備を進めている現場の様子]


【注入圧力調整の様子】

[写真:トレーサーガス注入圧力の調整事例|配管の使用年数や経路の距離、口径、漏水量など、現場の条件に合わせて注入圧力を調整している様子]


【ガス注入作業の様子】

[写真:トレーサーガス注入事例|外水栓を介して管内へトレーサーガスを注入している様子]



手順

  1. 漏水調査の対象となる配管にトレーサーガス発生装置を接続し、ガスを管内へ注入します。
  2. 充填されたトレーサーガスは、漏水箇所から地中や大気中に漏れ出します。
  3. 専用のトレーサーガス検知器を使用し、地表や周辺部で漏れ出したガスを検知して、漏水位置を正確に特定します。
  4. 必要に応じて調査範囲を段階的に絞り込みながら進め、漏水の規模や位置を詳細に把握します。


まとめ

この手法により、音がほとんど出ない超微細な漏水でも検知でき、漏水調査の精度向上に大きく貢献します。



1-4 活用メリット

トレーサーガス工法は、音聴機器だけでは特定が難しい微細な漏水を確実に検出できる強力な手法です。以下では、この工法を活用することで得られる主なメリットと、現場での運用上の利点を紹介します。


音が出にくい微細な漏水の検出に有効

毎分200ml以下の微量漏水は、音聴機器では検出が難しい場合がありますが、トレーサーガス検知を併用することで、漏水位置をより確実に絞り込むことができます。



調査効率と精度の向上

漏水箇所の見当を早期に付けられるため、掘削位置の判断がしやすくなり、調査の効率化とコスト削減に繋がります。



安全性と環境配慮

非毒性・非可燃性のトレーサーガスを使用しているため、作業者や周辺環境への影響が少なく、密閉空間や屋内でも安全に調査を行うことができます。



💡 補足説明
トレーサーガスが地中で浮上しにくい現場や、舗装面が硬く掘削が難しい場合は、トレーサーガスが漏れ出す際の音を高性能音聴機器で捉える音響調査を併用します。この複合調査によって、漏水箇所の特定精度をさらに高めることが可能です。

👉 より詳しい測定方法は【本調査③】「トレーサーガス検知器 HUNTER H2」で紹介しています。




第2章|弊社の調査サービスについて

弊社では、トレーサーガス調査と音響調査を組み合わせた多角的な漏水調査サービスを提供しています。漏水の疑いはあるものの箇所が特定できない場合や、過去の調査で原因が判明しなかったケースでも、最新機器と豊富な経験を活かして精度の高い調査を実施します。


また、現場状況に応じて最適な調査方法を選定し、無駄な掘削を避けながら迅速かつ確実に解決へ導きます。まずはお気軽にご相談ください。




第3章|こんな方はぜひご相談ください

漏水の疑いや場所の特定に不安を感じている方は少なくありません。

「原因が分からず困っている」「以前の調査で特定できなかった漏水を再度確認したい」といったお悩みにも、当社は柔軟に対応しています。


ここでは、実際に多く寄せられるご相談内容をご紹介し、早期調査の重要性についてお伝えします。

  • 「漏水が疑われるが、どこに連絡すればよいか分からない」
  • 「漏水の正確な位置を特定してほしい」
  • 「漏水音は聞こえるが、正確な場所が分からない」
  • 「過去に調査したが特定できなかった漏水を再度調べたい」


どんなご相談でもお気軽にお問い合わせください。現場の状況や配管の構造に応じて、最適な調査方法をご提案いたします。トレーサーガス発生装置は、漏水調査の最先端技術の一つであり、水資源の保護や建物の維持管理に欠かせない機器です。弊社はこの装置を駆使し、より正確で迅速な漏水対策をお手伝いいたします。




第4章|まとめ

トレーサーガス発生装置「HT-60」は、漏水調査における精度向上と効率化を実現する最新の調査機器です。純水を電気分解して安全なガスを現場で生成し、配管内に注入することで、毎分200ml未満というごくわずかな水漏れでも正確に特定することができます。


従来の音聴調査では発見が難しいケースにも対応でき、調査の中断リスクを減らし、長時間の現場作業にも安定して活用可能です。さらに、トレーサーガス調査と音響調査を組み合わせるハイブリッド方式により、確実に漏水箇所を見つけられる可能性が高まり、無駄な掘削や修理のやり直しを避けられるのも大きな特長です。


このように最新機器を活用することで、水道代や下水道料金の増加を防ぎ、井戸ポンプの過剰稼働による電気代の急増や寿命の短縮も防止できるのが大きなメリットです。




第5章|さいごに

漏水は放置すると被害が広がり、修繕費用も大きく膨らんでしまいます。特に井戸ポンプをご利用の方は、漏水が続くことで電気料金の上昇やポンプ故障につながる可能性が高いため、早期の点検が重要です。


当社では、地元酒々井町をはじめ佐倉市・成田市・富里市・四街道市などの印旛地域、さらに千葉県全域・茨城県全域で、トレーサーガス調査・路面音聴調査・音聴棒調査を組み合わせた高精度の漏水調査サービスを提供しています。


「水道代が上がっているのに原因が分からない」「以前の調査で見つからなかった漏水を再調査したい」といった場合もお任せください。経験豊富なスタッフが現場状況に応じた最適な方法で調査し、修理まで一貫して対応いたします。


👉 漏水の不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

「水漏れの原因が分からない」「どこに依頼すべきか迷っている」といった場合も、地域に密着した当社が、千葉県・茨城県で迅速かつ確実な漏水調査・修理サービスをご提供します。

最新の機器と技術を駆使し、見えない水漏れを正確に特定して被害の拡大を防ぎ、安心の給水環境をサポートいたします。




第6章|関連記事

漏水調査をさらに深く理解したい方に向けて、関連するシリーズ記事や施工事例をまとめました。初動から特定・修理までの流れを一連で把握できる内容です。



⬛ 次に読むシリーズ記事

初動から本調査まで、漏水調査の工程を段階ごとに整理したシリーズです。各回では、現場で使用する主要機器と判断のポイントをわかりやすく解説しています。調査の進め方を具体的に知りたい方に役立つ内容です。


【本調査編①】漏水箇所特定に使う最新探索機と調査ポイント

👉 路面音聴調査器の使用方法と精度を高めるコツを紹介しています。


【本調査編③】現場での漏水調査精度を高めるテクニック

👉 トレーサーガス検知器の測定原理と実践的な使い方を紹介しています。


【初動調査ガイド】漏水探索機の選び方と使い方ポイント

👉 漏水の初期段階で使用する小型音聴器の特徴や、正しい使い方・確認のポイントを解説しています。


◾ 【シリーズ記事】の一覧はこちら

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⬛ 関連テーマ記事

漏水調査の仕組みや進め方を、基本から整理した解説記事をまとめています。自分で確認できる初期対応から、専門業者が行う調査工程までを通して、全体の流れを理解できる内容です。


【漏水調査ガイド】水道料金が急増したら必見!自分で行う漏水調査と対策ガイド

家庭でできる初期確認と応急対応をまとめた実践ガイドです。


【最新機器の漏水調査】音聴×トレーサーガス調査で高精度特定

専門者が現場で行うハイブリッド調査の仕組みと特長を解説しています。


【漏水調査の進め方】よくある質問に答えながら手順を解説します

漏水調査がどのように進むのかを、実際の手順に沿って説明しています。



⬛ 漏水調査の施工事例

実際に行われた漏水調査と修理の流れをまとめています。現場環境や配管の条件によって、どのように判断し特定へと進めたのかを具体的に紹介しています。調査の進み方を現場目線で知りたい方にわかりやすい内容です。


【千葉県市川市|施工事例】 厚コンクリート下の音なし漏水をトレーサーガスで特定&修理した事例(戸建て)

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【千葉県印旛郡酒々井町|施工事例】 地中微細漏水をトレーサーガス+路面音聴で特定&修理した事例(戸建て)

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【千葉県成田市|施工事例】コンクリート駐車場下の微細漏水をハイブリッド調査で特定&修理した事例(築30年以上・戸建て)

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【施工事例】の一覧はこちら

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