1〜3分で原因を見極める“クイック漏水判定”|道具なし・今日から試せる10の即効チェック
はじめに|水道料金の急増は漏水のサインかもしれません
「いつもより水道代が高い」「井戸ポンプが頻繁に動く」「どこかで水音がする」——その違和感は漏水のサインかもしれません。
本記事は、道具不要・1〜3分でできる“クイック判定”。結論ファーストでセルフチェック10項目に絞り、OK/NGの基準と次の一手を明確にしました。
要注意の兆候が出たら、該当箇所は、『漏水自己診断マニュアル①|水道代が高いときの原因は?9ステップで確認できる完全保存版チェック方法』(準備中)で詳しく確認するか、早めにご相談ください。
もくじ
はじめに
- クイック判定リスト:道具不要・1〜3分でできるセルフチェック10選
- 分からなければ専門業者に相談する(依頼の流れと準備)
- チェックのまとめ(放置しないための次の一手)
- まとめ
- さいごに
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🟩 ① 自分でできる漏水セルフチェック10選
🟦 1. まず“使いすぎ”自己診断(1分)
◼️ 確認方法
- 最近の生活を思い返し、「洗車をした」「庭に散水した」「来客があって水を多く使った」などがなかったかを確認します。
- 水道料金の明細を前月・前年と比較するのも有効。井戸水利用の方は、電気代の明細でポンプ稼働の増加を把握できます。
◼️ チェックのコツ
- 家族全員に「最近いつもより水を使ったか」を確認すること。本人は気づかなくても、他の家族が使っていたケースもあります。
- 生活スタイルの一時的な変化(子供の帰省・来客泊まりなど)も水道代増加要因になります。
◼️ 放置した場合のリスク
- 使用量の増加を「漏水」と誤解してしまうと、業者を呼ぶ無駄なコストにつながります。逆に「単なる使いすぎ」と思い込んで漏水を放置するのも危険です。
◼️ 事例
- 庭の自動散水機がタイマー不良で毎日深夜に稼働していたケース。利用者は気づかず、1か月で水道料金が2万円近く上がりました。
🟦 2. メーターのパイロットを見る(30秒)
◼️ 確認方法
- すべての蛇口を閉めた状態で、水道メーターの「パイロット(赤い小さなコマ)」が回転していないかチェック。
- 早い回転=大きな漏水、ゆっくり回転=少量漏水の可能性。
◼️ チェックのコツ
- 見えにくい場合はスマホで動画を撮影して拡大すると分かりやすい。
- わずかな回転でも、毎分200〜300mLの漏水に相当することがあります。
- 井戸ポンプ使用家庭では、メーターがなくても“頻繁な起動・停止”が漏水のサインです。
◼️ 放置した場合のリスク
- 「ゆっくりだから大丈夫」と思っているうちに、年間で数万円単位の損失につながります。
◼️ 事例
- パイロットが「かすかに動く」程度でも、毎分100mL以上以上の漏水がありました。結果、年間で4万円以上の水道代が増加。
🟦 3. 庭・駐車場の“湿り/ぬかるみ”を見る(1分)
◼️ 確認方法
- 水道メーターから家屋に向かうルート、庭や駐車場周辺の地面をチェック。
- 晴天が続いているのに地面が湿っている場所は要注意。
◼️ チェックのコツ
- アスファルトやコンクリートなら「ひび割れ」や「濃い色のシミ」に注目。
- 芝生や植木周辺で局所的に草木の成長が早い場合も漏水サイン。
◼️ 放置した場合のリスク
- 漏水で地中が空洞化し、駐車場や庭に「陥没」や「沈下」が発生する恐れ。
◼️ 事例
- 車庫前のコンクリート下で漏水が続き、地盤が沈下。タイヤ跡が凹むほどの陥没が起こり、舗装の全面打ち直しが必要になった例があります。
🟦 4. 屋内外の壁・基礎で“湿り/水音”を探す(2分)
◼️ 確認方法
- 台所・洗面所・浴室・トイレの壁や床を手で触り、湿りや水音を確認。
- 外壁と基礎の接合部、給湯器まわりも重点的に調べる。
◼️ チェックのコツ
- マイナスドライバーや棒を壁に当て、耳を押し当てると水音が拾いやすい。
- 夜間の静かな時間帯に確認するとわかりやすい。
- 給湯器周囲の配管・追い焚き管も要チェック。湯漏れは、水漏れよりも建材ダメージや光熱費の負担が大きくなりがちです。
◼️ 放置した場合のリスク
- 壁内の木材や断熱材が湿り続け、腐朽菌やカビが発生。健康被害や建物寿命の低下につながる。
◼️ 事例
- 洗面所の壁内部で漏水。気づかず数か月放置した結果、壁紙の剥がれ・床板の膨れが発生。修繕に30万円以上かかったケース。
🟦 5. トイレの“チョロ音”&食紅テスト(〜3分)
◼️ 確認方法
- タンク内のボールタップや止水弁の劣化をチェック。
- 便器の中で「ちょろちょろ水が流れ続けていないか」確認。
◼️ チェックのコツ
- ペンライトで便器内を照らすと水の流れがよく分かる。
- 食紅をタンクに入れ、数分後に便器に色が出れば漏水確定。
◼️ 放置した場合のリスク
- トイレ1台の漏水だけで、月数千円〜1万円の水道代増加につながることも。
◼️ 事例
- 便器内にわずかに水が流れ続けていた家庭では、年間で8万円以上の水道料金が上がっていました。原因はタンク内のゴム弁劣化でした。
🟦 6. 浴室シャワー・水栓の垂れを止められるか(1分)
◼️ 確認方法
- シャワーヘッドや吐水口から水が垂れていないか。
- シャワーホースの継ぎ目から水がにじんでいないか。
- 使用後に床が乾きにくい場合も要注意。
◼️ チェックのコツ
- 一時止水ボタンを常用していないか確認。常用すると止水機構が故障しやすい。
- シャワーホースを揺らしながら通水し、漏れが出ないかを確認。
◼️ 放置した場合のリスク
- 浴室の壁内部やカウンター下で漏水が続くと、木材腐食やカビの温床になります。
- 給湯器の稼働が増え、ガス代・電気代が跳ね上がることも。
◼️ 事例
- 浴室床の隅が常に湿っていた家庭で調査したところ、シャワーホースの亀裂から毎分200mLの漏水。年間で約5万円の光熱費増加となりました。
🟦 7. 洗面台下(収納)の湿り・におい(1分)
◼️ 確認方法
- 扉を開けて給水管・排水管・シャワーホース接続部を確認。
- 収納物をどかして奥まで目視。タオルで触れて湿りがないかをチェック。
◼️ チェックのコツ
- ホースや配管にティッシュを巻き付けると、にじむ水滴がすぐわかる。
- 収納庫の底に水受けがある場合、水が溜まっていないか確認。
- 洗面台下は普段見えないため、漏水を放置しやすい場所です。小さな水滴でも放置するとカビ臭や収納物の腐食につながります。
◼️ 放置した場合のリスク
- シンク下の湿気でカビ臭が充満。収納物の腐食や家全体の空気環境悪化につながる。
◼️ 事例
- 10年使用の洗面化粧台で、シャワーホースが固着して亀裂。収納庫にカビが発生し、全面交換(約20万円)が必要になった例があります。
🟦 8. 台所シンク下・シャワーホースのにじみ(2分)
◼️ 確認方法
- 水栓レバーの根元・吐水口からの水垂れを確認。
- シャワーホース内蔵型は、シンク下を覗き水漏れ跡がないかをチェック。
◼️ チェックのコツ
- 調理器具や収納物を取り出し、奥までしっかり確認。
- 水を流しながらホースを動かすと、小さな亀裂からの漏れが見えやすい。
- シンク下は収納物で隠れて気づきにくいため、半年に一度は片付けて点検する習慣を持つと安心です。
◼️ 放置した場合のリスク
- シンク下が長期的に濡れると、カビやゴキブリの発生源に。
- 木製キャビネットが腐食して交換が必要になると、数十万円規模の修繕になる。
◼️ 事例
- シンク下収納で気づかぬうちに水漏れ。木製底板が腐食し、キャビネットごと交換となりリフォーム費用が50万円以上かかった事例があります。
🟦 9. 洗濯機水栓・給水ホースの劣化チェック(1分)
◼️ 確認方法
- 洗濯機の蛇口・給水ホースの接続部を触って濡れていないか。
- 洗濯中にホースを揺らし、にじみ出ていないかを確認。
◼️ チェックのコツ
- 洗濯後に蛇口を閉める習慣をつける。開けっぱなしはNG。
- ホースの耐用年数は5〜7年程度。定期的に交換する。
- 夜間や留守中の給水ホース破損は被害が拡大しやすいため、長時間不在時は元栓を閉めておくのが安全です。
◼️ 放置した場合のリスク
- ホースが抜けて全自動洗濯機が給水し続けると、短時間で室内が水浸しに。
- マンションでは下階への漏水被害で数百万円単位の賠償になる恐れもある。
◼️ 事例
- 接続部のパッキン劣化で、洗濯機使用中に大量の水漏れ。1階リビングが浸水し、床材の張替えで約80万円の修繕費がかかった例があります。
🟦 10. 屋外水栓・露出配管・外回りの点検(2分)
◼️ 確認方法
- 庭や駐車場にある屋外水栓、外壁の蛇口、配管の継ぎ目を確認。
- 水道管が露出している部分のにじみや、壁面にシミがないかをチェック。
◼️ チェックのコツ
- 冬期は凍結で破裂することが多いため、特に寒冷時期に入念に確認。
- 配管をタオルで覆い、その上から手で触ると冷たさや湿りで漏水がわかる。
- 屋外配管は紫外線劣化や物理的衝撃(車輪・物置移動など)でも破損するため、定期的に外観チェックを。
◼️ 放置した場合のリスク
- 屋外で漏れた水が地中に浸透し続け、庭や駐車場が陥没。
- 露出配管の破裂による大量漏水で、一晩で数トン単位の水損失になることも。
◼️ 事例
- 屋外水栓のハンドル部分から微量漏水。冬期に凍結→破裂し、一晩で数m³の水の水が漏出。水道料金が2万円以上増えた例があります。
🟦 11. クイック判定のまとめ(OK/NG早見表)
ここまでご紹介した10項目を振り返ると、漏水サインとして代表的なのは以下のとおりです。
- 水道料金や電気料金の急な変化
- 水道メーターやポンプの挙動
- 屋内外の湿り・水音・設備の不具合
上記が、この記事で示した「セルフチェック」にあたります。確認を終えても原因が分からない、または不安が残る場合には、床下・壁内・地中といった目に見えない部分の漏水が疑われます。
👉 その際は、迷わず専門業者に相談することが次のステップです。
🟩 ② セルフで不明ならプロへ:相談の目安と流れ
セルフチェックを行っても「原因が見つからない」「気になる症状はあるけど判断ができない」というケースは珍しくありません。
特に床下や壁の内部、地中に埋設された配管での漏水は、専門機器を使用しなければ特定が難しいものです。ここからは、専門業者に依頼する際の流れとポイントを詳しく解説します。
🟦 1. 専門業者に依頼する前に整理しておきたい情報
依頼の電話をする前に、最低限の情報を整理しておくことが大切です。
状況を的確に伝えることで、調査がスムーズに進み、無駄な出張や費用のロスを防げます。特に以下の内容は、準備しておくと効果的です。
- 水道料金・電気料金の変動(請求書や明細を確認)
- 水の流れる音や地面の湿りの有無
- ポンプの異常動作(止まらない/頻繁に動くなど)
- 漏水が気になり始めた時期と経過状況
- 敷地や建物の特徴(分譲地か非分譲地か、配管経路の分かる範囲)
👉 こうした情報があると、業者側は必要な調査機器や作業人員をあらかじめ準備でき、結果として調査費用や時間のロスを防げます。
🟦 2. 業者依頼の流れ
初めて業者に依頼する場合、「どんな順番で進むのか分からない」という不安を抱える方も多いでしょう。実際の現場では、以下のようなステップで調査から修理までが進みます。
◼️1️⃣ 現地確認(有料・出張費が必要)
図面や電話の情報だけでは判断できないため、まずは現地を訪問して状況を把握します。
- 屋外・屋内の目視点検
- 水道メーターやポンプの稼働確認
- 敷地形状や水回りの確認
👉 この段階で調査の可否や難易度を判断し、概算費用が提示されます。
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◼️2️⃣ 初動調査
漏水の有無を短時間で確認する段階。
- 水道メーターの挙動確認
- 蛇口やトイレの止水チェック
- 屋外地面や基礎周りの確認
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◼️3️⃣ 本調査
漏水の可能性が高い場合、専用機器を使って正確な漏水箇所を特定します。
- 音聴調査:専用マイクで「シュー」「サー」という音を拾う
- 路面音聴調査:アスファルトやコンクリート越しに音を探る
- トレーサーガス調査:安全なガスを管内に注入し、漏れを検知
👉 現場の条件に応じて複数の手法を組み合わせる「ハイブリッド調査」が主流です。
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◼️4️⃣ 修理工事
特定した漏水箇所は、その規模や配管の状態に応じて最適な方法で修繕されます。代表的な方法は以下のとおりです。
- 部分交換(漏れている配管や継ぎ手のみを交換)
- 配管全体の入れ替え(劣化が進んでいる場合に有効)
- バイパス配管の新設(既存配管の修理が困難な場合の代替経路工事)
🟦 3. 調査費用の目安(業界平均)
「費用はいくらかかるのか」は依頼者にとって最も気になる点です。漏水調査は現場の条件によって費用が変わりますが、あらかじめ平均的な相場を知っておけば、予算の見通しが立ちやすくなります。
ここでは、1分譲地・30〜50坪以下の戸建て住宅をモデルケースに、業界全体の平均的な相場をご紹介します。
※非分譲地や農地などでは、敷地が広く配管が四方に敷設されるケースが多く、同じ条件では比較できません。
◼️ 戸建て住宅(1分譲地・30〜50坪以下)
漏水1箇所あたりの調査費用
- 土の場合:5万円〜10万円前後
- コンクリート・アスファルト舗装の場合:土の場合の1.2〜1.5倍が目安
👉 あくまでも調査費用のみであり、修理費や出張費は含まれません。
👉 分譲地以外(農地や広大な敷地など)の場合は、調査範囲が広がるため費用が増える傾向があります。
👉 なお、これは弊社独自の料金ではなく、当業界の平均的な相場を整理したものです。
🟦 4. 金額幅の違い
同じ漏水調査でも金額に幅があるのはなぜか――。その背景を理解しておけば、依頼時に「思ったより高い」と感じにくくなります。主な違いは以下のとおりです。
◼️ 調査条件による違い
- 調査時間の長短(短時間で特定できた/長時間を要した)
- 配管の長さや口径(長い・太いほど調査範囲が広がる)
- 敷地条件(配管が四方に散りばめられているか否か)
◼️ 作業環境による違い
作業のしやすさや安全性によっても費用は変わります。特に次のような条件が加わると、追加費用の発生要因になります。
- 床下侵入点検の有無
→ 特に高所や狭所での調査は、安全確保や作業効率低下を伴うため費用が加算されます。
- 特定作業の有無(路面の穿孔・切断・破壊作業など)
◼️ 設備条件による違い
建物に使われている給湯設備の方式によっても調査費用は変動します。
給湯方式の違い
→ 水道直結式:トレーサーガス調査では湯水管をまとめて一度に調査可能。
→ エコキュート式:湯水が分かれているため、それぞれを別々に調査する必要があります。👉 実質「2回の漏水調査」と同じ扱いとなるため費用が加算されます。
◼️ 例外(追加費用が発生しやすいケース)
通常の住宅よりも条件が特殊な場合は、調査が難航し費用が高額になる傾向があります。代表的な例は以下のとおりです。
- 広大な非分譲地
- 農地
- 配管が敷地の四方に設けられ、複雑な場合
- 調査難易度が特に高い場合
🟦 5. 業者選びのポイント
調査費用を把握したら、次に重要になるのが「どの業者に依頼するか」です。業者選びを誤ると、調査が不十分で再調査になったり、修理費用がかえって膨らむ可能性もあります。信頼できる業者を選ぶために、以下の点を確認しましょう。
- 1️⃣ 実績と専門機器の有無
- 2️⃣ 調査と修理を一括対応できるか
- 3️⃣ 現地確認を重視しているか
詳細
◼️1️⃣ 実績と専門機器の有無
安価をうたう業者の中には、必要な機器を十分に揃えていない場合があります。漏水調査は経験だけでなく、現場条件に応じた機器の使い分けが結果を大きく左右します。
主に使用される機器には次のようなものがあります。
- 小型音聴器(屋内向け)
床下や壁内に近い配管の水音を拾うのに適しています。ただし、にじむような微量漏水や音のしない漏水は不得意です。
【補足】 配管表面の微細な漏水音を聴き取る機器はこちら
👉 詳細はこちら
- 路面音聴器(屋外向け)
アスファルトやコンクリート下でも漏水音を探れるため、駐車場や舗装された庭で有効です。ただし、交通音や生活音など周囲の騒音が強いと判別が難しくなります。
【補足】地中の微細な漏水音を聴き取る機器はこちら
👉 詳細はこちら
👉 音聴器に関する補足
① 音聴器は現地の環境要因に強く影響を受けます。生活音、川の流れる音、車の走行音などがある場合は適していません。
例えば屋内外を問わず、通常の話し声さえも検音してしまうため、作業中に会話していると漏水音と混ざり、特定が困難になります。
② それでも音聴器は調査の基本中の基本であり、必ず実施されます。実際の調査では、音のしない水漏れやにじむような微小漏水が多く、音聴器だけで特定に至ることは少ないですが、調査の出発点として欠かせません。医師が聴診器で心臓や肺の音を聞くのと同じで、音から漏水の状況を予測できるのです。
- トレーサーガス調査
配管に安全なガスを注入し、漏れを検知器で探す方法です。音のしない漏水に強いのが特長ですが、防水性の高いコンクリートや厚い粘土層、在来浴室などではガスが浮上しにくく、特定が困難なケースもあります。
【補足】トレーサーガスの検知器はこちら
👉 詳細はこちら
👉 つまり、探索機器は万能ではありません。状況に合わせて複数の方法を組み合わせる「ハイブリッド調査」が不可欠です。
たとえば、トレーサーガスを高圧注入して漏出音を強め、路面音聴器で拾うといった工夫が行われます。
◼️2️⃣ 調査と修理を一括対応できるか
調査と修理を別業者に依頼すると、追加で費用が発生したり、工期が延びてしまうことがあります。調査後すぐに修理へ移れる体制を持つ業者を選べば、迅速でスムーズな復旧が可能です。
◼️3️⃣ 現地確認を重視しているか
電話口だけで「必ず直せる」「〇万円で直る」と即答する業者には注意が必要です。配管は図面通りでないケースも多く、実際に現場を確認しなければ正しい判断はできません。信頼できる業者ほど、まず現地確認を行い、そのうえで最適な調査・修理方法を提案します。
※調査前の片付けや情報共有などの具体的な準備は、次章「🟦 6. 調査前の準備(ご協力のお願い)」をご覧ください。
🟦 6. 調査前の準備(ご協力のお願い)
調査の精度を高め、時間や費用の無駄を防ぐためには、施主様ご自身のご協力も重要です。事前に以下の点を準備いただくと、調査がスムーズに進みます。
◾配管上の片付け
漏水調査は、埋設配管の真上で機器を押し当てながら行います。そのため、配管の上に物置や植木鉢、自転車、資材置き場などがあると調査ができません。特に屋外の駐車場や庭先では、鉢植えやレンガ、倉庫が調査の妨げになることがよくあります。
👉 調査当日に急いで移動するのは大変です。前日までに片付けを済ませておくと、調査開始からすぐに作業に入れるため、時間の節約につながります。
◾配管や設備に関する情報共有
外水栓や散水栓、リフォームで増設した配管、基礎で囲われた配管など、所有者にしか分からない情報は必ず伝えてください。
- リフォームで台所や浴室を移動した
- 井戸からの配管を別ルートに引き直した
- 農業用や散水用に分岐を増設した
こうした変更点を調査員が知らないと、配管ルートを一から探り直すことになり、調査が大幅に遠回りになります。
👉 実際には「調査途中で施主から申告があり、調査方針を変更する」というケースが少なくありません。そのたびに効率が下がり、結果的に費用負担にも跳ね返ってしまいます。
◾事前申告が調査成功のカギ
「ここに外水栓があります」「以前この部分をリフォームしました」といった些細な情報でも、調査の精度を高める大きなヒントになります。逆に情報不足のまま調査に入ると、発見が遅れたり、無駄な掘削や確認作業が増えるリスクがあります。
👉 片付けと情報共有を行っていただければ、調査は格段にスムーズに進み、より正確な結果につながります。結果として、修理までの流れも早くなり、生活への影響を最小限に抑えることができます。
🟩 チェックのまとめ:放置しないための次の一手
漏水は目に見える場所で起こるとは限らず、床下・壁内・地中といった普段確認できない部分で進行していることも多いものです。そのため「気のせいかもしれない」と放置してしまうと、気づいたときには被害が大きくなっているケースが珍しくありません。
まず大切なのは、ご自身でできるセルフチェックです。水道メーターやポンプの動作、屋外の湿りや屋内のカビ臭、トイレや水栓の水漏れなど、日常的に気づけるサインは数多く存在します。これらを一つひとつ確認することで、無駄な依頼や費用を避けられるだけでなく、早期に異常を発見できる可能性が高まります。
そして、セルフチェックで判断できない場合は、迷わず専門業者に相談することが重要です。特に床下・壁内・地中の配管に起因する漏水は、専門の調査機器を使わなければ正確な特定は困難です。早期に相談すれば、調査から修理までスムーズに進み、生活への影響を最小限に抑えられます。
🟩 さいごに:対応エリア・問い合わせ先
漏水は放置しても自然に直ることはなく、時間の経過とともに状況が悪化していきます。水道料金の増加だけでなく、建物の構造にダメージを与え、最終的には大きな修繕につながるケースも少なくありません。
「もしかして漏水かも…」と感じた段階で、まずは現地確認をご依頼ください。早期に調査・修理を行うことで、被害の拡大を防ぎ、安心した暮らしを守ることができます。
当社では、酒々井町を中心に印旛地域(佐倉市・成田市・富里市・八街市・四街道市・印西市・栄町)や周辺地域(千葉市若葉区、芝山町、山武市など)を含む千葉県全域、さらに茨城県全域でも漏水調査・修理を実施しています。トレーサーガス調査や路面音聴調査など複数の手法を組み合わせ、目に見えない漏水も迅速に特定します。
また、井戸ポンプ業務にも対応しており、修理・点検・調査に加え、圧力タンクや砂こし器など周辺機器の設置まで幅広くサポートしています。
水道料金や電気料金の急な増加、原因不明の水の音や湿りが気になる場合は、お早めにご相談ください。小さな違和感でも、専門調査によって大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
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