舗装道路やコンクリート下など、地中の“見えない漏水”を探すために使用する大型音聴探索機を紹介します。
[初動調査ガイド編] ➤ [本調査] ➤ [本調査編 ②]
◆ はじめに
「地面がいつまでも乾かない」「道路の下で水が流れているような音がする」――そんなときに掘削せず漏水箇所を特定できる機器です。
舗装道路や駐車場のコンクリート下で起こる漏水は、地表に変化が出にくく、発見までに時間がかかることがあります。見た目には乾いていても、地中では少しずつ水が流れ続けており、気づかないうちに水道代や電気代が増えることもあります。
「どこから漏れているのか分からない」「音も水跡も出ない」――そんなときに力を発揮するのが、路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」です。
騒音のある現場でも地中の漏水音を正確に捉え、専用ディスプレイに可視化することで、経験に頼らずに漏水位置を判断できます。
わずかな異常も見逃さない、路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」。
この記事では、その特徴と実際の調査現場での活用方法を紹介します。
◆ シリーズ案内
本記事は、全4回構成の「使用機器・調査精度向上シリーズ」の第2回です。
初動調査に続き、舗装下など目視できない場所を対象とする路面音聴調査器の活用方法と特長を解説します。
◆ 要 点
① 当機は、舗装下でも騒音下でも漏水音を正確に検知できる。
厚いコンクリートやアスファルト舗装の下でも、地表に変化が出ない漏水を高感度で捉えられます。また、交通量の多い道路や風の強い環境でも、水の流れる“連続音”だけを抽出し、確実に聴き分けます。
② 漏水音の周波数帯域で漏水の状況や状態を読み取れる。
当機はマイクで拾った音を周波数ごとに分析し、音の強さや高さの違いから漏水の有無を見極めます。
③ ガス調査との併用で確実性が上がる。
音で位置を絞り、トレーサーガスで裏づけを取ることで、発見率と掘削精度を高めます。
④ あらゆる現場条件に対応できる。
地盤や構造に左右されず、屋外調査の主力機器として安定した成果を発揮します。
◆ 目 次
はじめに
1. 第1章|路面調査用音聴式漏水探索機とは
・1-1|各部位の紹介
・1-2|主な特長
・1-3|調査方法(音聴棒/グランドマイク)
・1-4|主な調査対象物
・1-5|調査例
2. 第2章|まとめ
3. 第3章|さいごに
4. 第4章|関連記事
・4-1|次に読むシリーズ記事
・4-2|関連テーマ記事
・4-3|漏水調査の施工事例
🟩 第1章|路面調査用音聴式漏水探索機とは
- 品名:路面調査用音聴式漏水探索機アクアフォン
- メーカー名:グッドマン
厚いアスファルトやコンクリートの下で“音も水跡も出ない漏水”を探すときに活躍するのが、路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」です(グッドマン製)。道路や駐車場など、地中の状況を直接確認できない場所でも、掘削せずに漏水箇所を特定できるよう設計されています。
アクアフォンは、地面を通して伝わる微細な振動音や流水音を高感度で拾い上げ、漏水位置を迅速かつ正確に特定します。これにより、無駄な掘削を行わずに原因箇所をピンポイントで判断でき、作業時間とコストの削減につながります。
漏水調査は、早期発見が水資源の無駄や建物・周辺環境への被害拡大を防ぐうえで欠かせません。アクアフォンは最新の音響技術とデジタル信号処理を備え、騒音の多い現場でも正確に漏水音を抽出します。調査員が耳と画面の両方で状況を把握できるため、経験や勘に頼らず、誰が扱っても安定した精度を発揮します。

[写真:路面調査用音聴式漏水探索機アクアフォンの構成品(グッドマン製)]
グランドマイク部を地面に密着させ、地中から伝わる漏水音をヘッドホンで聴取します。同時にディスプレイ画面で音量や音域を確認し、音の強弱や質の違いから漏水音を判別します。
🟦 1. 各部位の紹介
アクアフォンは「グランドマイク部」「ディスプレイ部」「コードレスヘッドフォン」の3つの主要ユニットで構成されています。それぞれが役割を分担し、地中音の取得から解析、確認までを一連の流れでサポートします。
以下では、それぞれの機能と特徴を詳しく見ていきます。
🔷 左 : グランドマイク部
円盤形状の高性能マイクで、地面に密着させて地中に響く漏水音を集音します。内蔵アンプが微弱な音を増幅し、複数のフィルターが交通音や風の音、工事音などの環境ノイズを除去します。深い地中の管から発せられる微かな漏水音も明瞭に検出でき、現場では地表のさまざまなポイントにマイクを当てながら音圧の強弱を比較して候補範囲を絞り込みます。
🔷 中 : ディスプレイ部
取得した音をリアルタイムで解析し、各周波数帯の音量を波形と数値で表示します。調査員は耳で音を聞くだけでなく、画面の波形変化を見ながら漏水特有の音を識別します。録音機能も備えており、現場で得た音を保存して後から再分析できるため、報告書の裏付けや他の調査員との共有にも活用できます。
🔷 右 : コードレスヘッドフォン
ノイズキャンセリング機能を搭載し、車両の走行音や風のざわめきなどの外部音を遮断します。これにより、微細な漏水音だけを明瞭に聴取できます。コードレス仕様で作業の自由度が高く、屋外でも動きを妨げずに快適な調査が可能です。
🔷 章末まとめ
3つのユニットは互いに連携し、「拾う・見る・聞く」という3段階の流れで漏水音を確実に捉えます。現場ではこの連携によって、音情報を立体的に判断できるのがアクアフォンの強みです。
🟦 2. 特 徴
この章では、アクアフォンが現場で選ばれる理由を5つの視点から紹介します。高精度・高感度な音響性能に加え、扱いやすさと再現性の高さが特徴です。
以下の項目では、実際の運用で評価されている主な特長を順に解説します。
🔷 2-1. 高精度ノイズキャンセリングと音増幅機能で漏水音を確実に検知
本機は、内蔵された高性能ノイズキャンセリング機能と音増幅回路により、交通量の多い道路や風の強い屋外、工事騒音が響く現場でも漏水音を明瞭に捉えることができます。
都市部の幹線道路下などでは、車両の通過音に漏水音が埋もれることが多いですが、アクアフォンはフィルタリングと増幅によってその中から“水が流れる連続音”だけを抽出します。これにより誤検知や調査やり直しを防ぎ、作業時間を大幅に短縮できます。
🔷 2-2.周波数別の音波形解析で詳細な音響分析が可能
漏水音は、金属管・塩ビ管・ポリ管など管種によって響き方や周波数が異なります。本機は周波数帯域を細かく分離・解析し、漏水特有のパターンを抽出します。
ディスプレイにはリアルタイムで波形と音量レベルが表示され、耳だけでなく視覚的にも漏水状況を把握できます。経験の浅い調査員でも、数値と波形を基準に判断できるため、スキル差を抑えて安定した品質を維持できます。
🔷 2-3. 録音機能搭載で再分析が可能
現場で取得した音はその場で録音でき、事務所に戻ってからの再分析や他の調査員との共有が可能です。
現場では判断しづらい微妙な音も、静かな環境で再聴取することで漏水の有無や位置の特定が容易になります。さらに、録音データを報告書に添付すれば、発注者や顧客に対して調査結果の客観的な裏付けとして提示できます。
🔷 2-4. トレーサーガス調査との併用で調査効果を最大化
音響調査は、水道管が深く埋設されている場所や舗装の厚い現場では感度が低下することがあります。一方で、トレーサーガス調査はガスが地表に届きにくい場合に精度が下がります。
アクアフォンはこの両手法を組み合わせることで、互いの弱点を補いながら漏水位置をより確実に特定できます。特に長距離配管や複雑な配管網を持つ工場・公共施設では、発見率の大幅な向上が見込めます。
🔷 2-5. 携帯性に優れた設計で、狭い場所や悪条件下でも使用可能
本機は軽量設計で持ち運びが容易なうえ、ケーブルや部品の取り回しもシンプルです。現場の立ち上げに時間がかからず、移動の多い調査でも効率的に使用できます。また、防滴・防塵構造を備えているため、小雨や粉じんの多い現場でも安心して運用可能です。住宅の狭い敷地や機械室の隙間など、アクセスが制限される場所でもスムーズに設置・操作できます。
🔷 章末まとめ
アクアフォンは「聞く」「見る」「記録する」「組み合わせる」「持ち運ぶ」という5つの強みを備え、幅広い現場条件に対応できる総合的な漏水探索機です。
次章では、これらの機能を実際の調査現場でどのように活かすかを紹介します。
🟦 3. 機器の調査方法
この章では、アクアフォンを使った実際の調査手順を紹介します。音聴棒での“点の探索”と、グランドマイクによる“面の探索”という2つの調査手法を通じて、現場での判断と特定の流れを具体的に解説します。
🔷 3-1. 音聴棒部を使った調査
音聴棒は、露出している配管や水栓本体に直接押し当てることで、漏水に伴って発生する微細な振動音や流水音を高感度に拾い上げる機器です。狭い場所や複雑な配管構造の現場で特に威力を発揮し、周辺部位ごとの音の差を比較しながら、漏水箇所を正確に絞り込むのに有効です。
また、コンクリートやアスファルト舗装の表面にあけた小さな穴に探索棒を差し込み、地中深くに響く漏水音を聴取することも可能です。目視で確認できない埋設管の漏水を発見でき、グランドマイクで絞った範囲の**最終確認(ピンポイント特定)**としても機能します。
👉 音聴棒は“耳で探る”ことを主とした探索機であり、漏水箇所の初期特定や最終確認に欠かせない存在です。ここからは、実際の手順と使用例を紹介します。
🔷 調査の進め方(基本手順)
音聴棒調査では、音の強弱や質の違いを比較しながら、順を追って範囲を狭めていきます。小さな音でも拾えるため、初期段階から漏水位置の見当を付けるのに役立ちます。
以下の手順で確認を進めると、短時間で効果的に絞り込みが可能です。
- 露出配管、弁栓、水栓本体を順に当て、常時流下音や異音の有無を比較
- 音圧差や音質差をもとに疑い区画を狭める
- 穿孔部からの深部確認や狭所対応など、補助調査として最終同定に活用
👉 このように段階を踏むことで、無駄な掘削を避けながら、漏水箇所を確実に特定するための判断材料を得ることができます。
🔷 使用シーンと実例
音聴棒は建物内外を問わず、手の届く範囲の配管や水栓類の点検に広く使われます。初動調査にも適しており、異常の有無を短時間で確認できるのが特長です。
以下に、実際の代表的な調査例を示します。
1️⃣ 住宅内トイレの止水栓調査
- トイレのロータンク付近にある止水栓に音聴棒を押し当て、漏水による水音の有無を確認。
- 狭い空間でも取り回しがしやすく、周囲の配管の漏水を効率的に見つけます。
2️⃣ 水道メーター周辺の調査
- 水道メーター本体に音聴棒を当て、流れる音の検知や異常音の有無を確認。
- メーター近くの漏水箇所を短時間で特定できます。
👉 このように、音聴棒は初期調査から最終確認まで幅広く活用できる基本装備として、あらゆる現場で安定した成果を支えています。
🔷 3-2. グランドマイク部を使った調査
舗装道路やコンクリート面の下に埋設された配管では、音や水跡が地表に現れにくく、漏水の発見が難しくなります。こうした“見えない漏水”を正確に捉えるために使用するのが、地表から地中音を拾い上げるグランドマイクです。目に見えない地中の異常を「音」で把握できるこのアクアフォンは、掘削に頼らずに漏水位置を特定するための重要な手段です。
次に、実際にどのように地中の漏水を検出するのか、その仕組みと特徴を詳しく見ていきます。
1️⃣ 地表から地中を探る「面」の調査機器
グランドマイク部は、地中の漏水を“地表から探る”ための装置です。音聴棒が露出配管や止水栓など“点”の調査に適しているのに対し、グランドマイクは舗装面全体を“面”として捉え、広範囲の音情報を収集します。地表を傷めることなく漏水の有無を把握できるため、住宅地の駐車場や公道、コンクリート敷きの現場などで特に重宝されます。
2️⃣ 広範囲を効率的に調べるセンサー型探索機
グランドマイクは、舗装面やコンクリートなどの地表から地中の漏水音を拾い上げるセンサー型探索機です。広範囲を効率よく調べられるため、初動調査から掘削前の最終確認まで幅広く使用されます。特にアスファルトやコンクリート下など、目視や直接確認ができない環境で威力を発揮します。
3️⃣ リアルタイム解析による高精度検知
円盤状のセンサーを地面や壁面に密着させ、振動として伝わる漏水音を高感度で検出します。調査員はセンサーを一定間隔で移動させながらリアルタイムに音響信号を解析し、各周波数帯域の音量を波形や数値で確認します。交通騒音・工事音・風切り音などのノイズはフィルタリングとノイズキャンセリングで除去され、深部の音だけを効率的に抽出できます。
👉 このように、グランドマイクは“面”としての広がりを持つ調査で真価を発揮し、地中漏水を的確に捉えるための基幹装置として活用されています。
🔷 調査の進め方(基本手順)
グランドマイクによる調査では、地表上を一定の間隔で測定し、音のピーク(強音点)を追うことで漏水範囲を特定していきます。調査の初期段階で広く把握し、候補範囲を絞り込む役割を担います。
次のような手順で進めることで、精度の高い結果が得られます。
1️⃣ 舗装面上を格子状に歩測し、計測点ごとの波形・数値を取得
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2️⃣ 強音点の連続や局所ピークをもとに候補帯を形成
⬇
3️⃣ 候補帯の中心〜端部で再測定し、掘削位置の妥当性を検証
👉 音のピークを一つずつ確認していくことで、掘削すべき位置を無理なく絞り込み、確実な特定へつなげます。
🔷 使用シーンと実例
グランドマイクは、道路下や建物周囲など、広い範囲で漏水の有無を調べる場面で使われます。地表を傷めずに調査できるため、掘削前の確認や公道下の調査に欠かせない装備です。
以下に、実際の代表的な調査シーンを紹介します。
1️⃣ 舗装道路下の漏水調査
アスファルト舗装された道路上にグランドマイクを密着させ、地中の漏水音を検知します。走行音などのノイズを抑えつつ、波形のピークを基準に漏水位置を特定することで、掘削範囲を最小限に抑えることができます。
2️⃣ 建物外壁面の配管調査
外壁に設置された給水管や給湯管周辺の壁面にセンサーを当て、内部の配管から伝わる漏水音を聴取します。目視できない隠ぺい配管の漏水を把握でき、非破壊での判断に有効です。
👉 グランドマイクは、地中や壁内など“見えない漏水”を正確に捉えるための中心的な調査機であり、音聴棒と併用することで調査の信頼性を一層高めます。
🔷 章末まとめ
アクアフォンは、音聴棒で「点」を確認し、グランドマイクで「面」を把握することで、現場の状況を立体的に分析できます。音の強弱と波形を照合することで、目視できない漏水箇所を正確に推定し、調査の確実性と効率性を高めます。
🟦 4. 主な調査対象物
アクアフォンは、地上から地中まで幅広い範囲の漏水を対象としています。
ここでは、実際にどのような設備や部位で使用されるのかを具体的に見ていきます。
🔷 4-1. 地中に埋設されている配管類
水道管、給湯管、井戸水管、送水管など、多種多様な管路の漏水検出に有効です。
材質(金属管・塩ビ管など)や口径の違いによる音の出方にも柔軟に対応し、漏水に伴う微細な音を高感度で検知します。
👉 配管ごとの音の特徴を把握することで、音の変化を“異常のサイン”として正確に捉えることができます。
🔷 4-2. 地中に埋設されている弁栓類
止水栓、ゲートバルブ、ボールバルブなど、操作部位での漏水も正確に特定可能です。
弁体内部やパッキン部の損耗によるわずかな漏れも検出でき、原因箇所の切り分けと修理対象部位の判断を後押しします。
👉 弁栓の異常を早期に把握することで、配管全体の無駄な掘削や誤修理を防ぐことができます。
🔷 調査対象に応じた機器の選択へ
このように、配管や弁栓といった対象部位の性質によって、求められる検出方法は異なります。そこで現場では、調査環境や騒音条件に合わせて音聴棒とグランドマイクをどのように使い分けるかが重要になります。
次に、その実際的な運用と併用の考え方を紹介します。
🔷 4-3. 使い分けと併用の考え方(実運用)
調査現場では、環境条件や設備構造に応じて、音聴棒とグランドマイクを使い分けながら併用します。それぞれの得意領域を組み合わせることで、誤判定リスクを抑えつつ、より精度の高い特定が可能となります。
現場では次のような組み合わせで運用することで、状況に応じた柔軟な対応が可能です。
- 広域調査:グランドマイクで候補帯を形成(波形・数値で客観化)
- 近接確認・最終特定:音聴棒で部位ごとの音圧差・音質差を比較してピンポイント化
- 騒音が大きい環境:グランドマイク+フィルタ/キャンセルで環境ノイズを低減
- 狭所・穿孔からの深部確認:音聴棒を補助調査として活用
👉 両者を適切に併用することで、特定精度と作業効率の両立を図り、現場全体の調査品質を安定して保つことができます。
🟦 5. 調査例
アクアフォンは、住宅地から商業施設、公道まで、幅広い現場で活用されています。
ここでは、実際の調査シーンを3つの環境別に紹介し、どのように漏水箇所を特定しているのかを具体的に見ていきます。
🔷 5-1. 都市部の舗装道路の下
交通量が多く、周囲騒音が大きい環境で行う公道調査では、ノイズキャンセリング機能が効果を発揮します。走行音や風切り音を抑えながら、小さな漏水音を正確に検知できるため、地下配管が複雑でも候補範囲を段階的に絞り込み、必要最小限の道路補修で修理を完結できます。
🔷 5-2. 集合住宅の敷地内
建物周囲のアスファルト舗装下にある給排水管の調査では、地面の硬さや配管の入り組みに左右されず、音の変化を継続的に追跡することで被害範囲を早期に把握できます。夜間や居住者の生活時間に配慮した静音調査が可能で、生活への影響を最小限に抑えながら迅速な対応につなげられます。
🔷 5-3. 商業施設の駐車場
広い舗装面下に埋設された配管調査では、周波数別の音響波形を詳細に解析し、複数の候補箇所を順に検証することで漏水点を効率的に特定します。広範囲を掘り返すことなく、必要箇所だけを的確に修理できるため、営業への支障を最小限に抑えつつ作業効率を大幅に向上させます。
👉 このように、路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」は、多様な現場環境に対応し、漏水検出の高精度化と作業効率化を実現します。グランドマイクと音聴棒の役割分担と併用により、初動の広域把握から最終のピンポイント特定まで一貫してカバーし、調査の確実性と再現性を高い水準で維持しています。
🟩 第2章|まとめ
本章では、最新の路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」の特長と実際の効果を整理し、どのように調査品質の向上とコスト削減につながるのかをまとめます。
現場の信頼性向上と依頼者への安心提供という2つの視点から、その意義を改めて振り返ります。
🔷 装置と特長のまとめ
本記事では、弊社が本調査で使用している路面調査用音聴式漏水探索機「アクアフォン」の特長と活用方法を紹介しました。
音聴棒部とグランドマイク部という2種類のセンサーを状況に応じて使い分けることで、狭い空間から舗装道路の下まで幅広い環境に対応し、漏水箇所を高精度に特定できます。
🔷 精度と信頼性の向上
高性能ノイズキャンセリングや周波数別波形解析、録音機能を備えた本機は、騒音の多い現場でも微細な漏水音を確実に検知します。
さらにトレーサーガス調査と併用することで、調査結果の裏付け精度が高まり、現場判断の確実性が格段に向上します。
🔷 費用面と安心感への効果
漏水を早期に特定することで、水道代や下水道料金の無駄な増加を防ぎ、井戸ポンプや給湯設備への過剰な負担も軽減できます。
録音データや波形解析の結果を報告書に添付することで、客観的な根拠に基づいた説明が可能となり、依頼者の安心にもつながります。
🟩 第3章|さいごに
本章では、地域で実際に対応している範囲と、ご相談いただきたいケースをお知らせします。
漏水は発見が遅れるほど被害が拡大し、修理費用も増大します。特に井戸ポンプをご利用の方は、漏水が続くと電気料金の急増やポンプ寿命の短縮・故障に直結するため、早期の点検が重要です。
当社は酒々井町を含む印旛地域(佐倉市・成田市・富里市・四街道市など)やその周辺地域(芝山町・千葉市若葉区・千葉市緑区など)、さらに千葉県全域および茨城県全域において、漏水調査・修理サービスを提供しています。
トレーサーガス調査、路面音聴調査、音聴棒調査などを組み合わせることで、給水管・給湯管・井水管・送水管などに生じた“目に見えない水漏れ”も迅速かつ確実に特定します。原因が分かりにくいケースでも、経験豊富なスタッフが調査から修理まで一貫対応し、再発防止まで見据えた施工を行っています。
「水漏れかもしれない」「どこに相談すべきか迷っている」といった場合も、どうぞお気軽にご相談ください。地域に密着した対応で、安心・確実な漏水調査を実施し、皆さまの安全で快適な暮らしをお守りいたします。
🟩 第4章|関連記事
本章では、今回紹介した調査機器「アクアフォン」と関連する記事をまとめています。初動調査から本調査、そして実際の施工事例まで、調査の全体像を一連の流れでつかめる構成です。仕組みを深く理解したい方や、実際の現場事例を参考にしたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
🟦 4-1. 次に読むシリーズ記事
初動から本調査まで、漏水調査の工程を段階ごとに整理したシリーズです。各回では、現場で使用する主要機器と判断のポイントをわかりやすく解説しています。調査の進め方を具体的に知りたい方に役立つ内容です。
👉 トレーサーガス発生装置の構造と使用時の注意点を解説しています。
👉 トレーサーガス検知器の測定原理と実践的な使い方を紹介しています。
👉 漏水の初期段階で使用する小型音聴器の特徴や、正しい使い方・確認のポイントを解説しています。
👉 初動調査から本調査までの一連記事をすべて確認できるページです。
🟦 4-2. 関連テーマ記事
漏水調査の仕組みや進め方を、基本から整理した解説記事をまとめています。自分で確認できる初期対応から、専門業者が行う調査工程までを通して、全体の流れを理解できる内容です。
◾ 【漏水調査ガイド】水道料金が急増したら必見!自分で行う漏水調査と対策ガイド
家庭でできる初期確認と応急対応をまとめた実践ガイドです。
◾ 【最新機器の漏水調査】音聴×トレーサーガス調査で高精度特定
専門業者が現場で行うハイブリッド調査の仕組みと特長を解説しています。
◾ 【漏水調査の進め方】よくある質問に答えながら手順を解説します。
漏水調査がどのように進むのかを、実際の手順に沿って説明しています。
🟦 4-3. 漏水調査の施工事例
実際に行われた漏水調査と修理の流れをまとめています。現場環境や配管の条件によって、どのように判断し特定へと進めたのかを具体的に紹介しています。調査の進み方を現場目線で知りたい方にわかりやすい内容です。
◾【千葉県市川市|施工事例】 厚コンクリート下の音なし漏水をトレーサーガスで特定&修理した事例(戸建て)
◾【千葉県印旛郡酒々井町|施工事例】 地中微細漏水をトレーサーガス+路面音聴で特定&修理した事例(戸建て)
◾ 【千葉県成田市|施工事例】コンクリート駐車場下の微細漏水をハイブリッド調査で特定&修理した事例(築30年以上・戸建て)
◾【施工事例】の一覧はこちら
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