⬛ 本記事は「給湯器シリーズ」第2回です。
エコキュートを使っていると、お湯を使っていないのに湯量が減っている、自動給水の表示が頻繁に出る、電気代が急に増えた――。
こうした現象が起きると、機器の故障や設定ミスを疑う方も多いかもしれません。しかし、実際には貯湯タンクや給湯配管の微細な漏水が関係していることもあります。
本記事では、エコキュートで自動給水が頻発する仕組みと、漏水の有無を確認する手順を解説します。
🟩 ❓ 質問と回答
◼️ Q : エコキュートの湯が減っています。自動給水が頻繁に起こるのは漏水ですか?
◼️ A : はい。漏水の可能性があります。
貯湯タンクや給湯管のどこかで微細な漏水が起きていると、圧力低下を感知したエコキュートが自動的に給水を繰り返します。この状態が続くと、湯量が減るだけでなく、ヒートポンプの稼働回数が増えて電気代も上がります。
一方で、夜間の沸き上げ直後に一時的な自動給水が行われるのは、温度膨張や気泡抜きなどの正常な制御動作である場合もあります。問題は、これが頻繁に起こる・止まらない・日中も繰り返すといった状況にまで発展しているかどうかです。
そのような場合は、次の手順で実際に漏水が関係しているかを確認してみてください。
🟦 手 順
1️⃣ リモコン表示を確認
「出湯マーク」や「自動給水表示」が出続けていないかを確認します。お湯を使っていない時間帯でも表示が消えない場合は、給湯側で漏れが生じている可能性があります。
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2️⃣ メーターのパイロットを確認
すべての蛇口を閉めた状態で水道メーターのパイロットが回っているかを確認します。動いている場合は、給湯器側の配管や機器内部で漏水している可能性があります。
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3️⃣ 給湯器の止水栓を閉じて再確認
給湯器側の止水栓を閉じてパイロットが止まるか確認します。止まれば給湯側、止まらなければ給水側の問題と判断できます。
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4️⃣ タンク下・逃し弁・配管接続部を確認
貯湯タンク下や脚部の周辺に湿りや水溜まりがないかを確認します。逃し弁(安全弁)やドレン管からの微小な漏れも、長時間では水量を失う原因になります。
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5️⃣ 電気代の変化を確認
最近、電気代が急に増えていないかを確認します。漏水で自動給水が増えると、ヒートポンプが余分に稼働し、深夜電力以外の時間にも運転が行われるため、消費電力が上昇します。
🟦 解 説
エコキュートは貯湯タンクの水位をセンサーで監視し、一定水位まで下がると自動給水を行う仕組みです。本来は気泡抜きや温度差による体積変化に対応するための制御動作ですが、外部漏水があると給水が繰り返されるようになります。
夜間沸き上げ後に満水となったはずのタンクから日中に湯量が減る場合、タンクから給湯配管へ向かう経路のどこかで水が抜けていると考えられます。また、壁リモコンの「出湯マーク」が消えない・自動給水の表示が繰り返し出る場合も、センサーが圧力低下を検知しているサインです。
さらに、タンク内でなく外部の給湯配管で漏水している場合は、運転音や湯の減りだけでは気づきにくく、気づいたときには電気代が大幅に増えていることもあります。
🟦 注意点
エコキュートまわりを点検するときは、安全のために確認できる範囲を明確にしておくことが大切です。電気機器や高温部に触れる作業を伴うため、誤った方法で点検を行うと感電ややけどの危険があります。
次の点に注意して確認してください。
- タンクやヒートポンプユニットのカバーを自分で開けての確認は危険です。
- 漏水箇所が特定できない場合は、無理に触らず専門調査を依頼してください。
- 脚部や配管接続部の青緑色の変色(緑青)や白化痕も、慢性的な漏れのサインです。
- 目視で異常がなくても、埋設配管や壁内での微細漏水は音聴調査・トレーサーガス調査でのみ確認できることがあります。
🟩 まとめ
エコキュートの湯が減る、自動給水が頻繁に起こる、電気代が増える――。
これらの症状はいずれも、貯湯タンクまたは給湯配管で微細な漏水が起きている可能性があります。
メーター・リモコン・電気代をあわせて確認し、異常が続く場合は早めに専門調査を依頼してください。早期に確認することで、ヒートポンプの負担を減らし、機器の寿命を守ることにもつながります。
🕓 更新日:2026年1月8日
※ 本記事は、家庭用エコキュートを対象としています。機種や設置環境によって制御方式が異なる場合があります。
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本記事はシリーズ第2回として公開しています。
今後、エコキュートや屋外配管など、実際に多いご質問をテーマにした記事を順次公開していく予定です。
※ 後続記事の公開後に、シリーズ内リンクを追加予定です。
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