【注意報シリーズ ②】給湯器まわりの凍結防止対策|ヒーター付きでも油断禁物|給湯器編

⬛ 本記事は「注意報シリーズ」第2回です。(凍結シリーズ/冬季特別編)



冬の朝、「お湯が出ない」「給湯器が動かない」といったご相談が増えます。

多くの方は給湯器の故障を疑われますが、実際には給湯器の外まわりの配管凍結が原因であることが少なくありません。給湯器には凍結防止ヒーターが搭載されていますが、条件次第では作動していても凍結を防ぎきれないことがあります。


本記事では、給湯器まわりで起こる凍結の仕組みと、実際の対策・注意点を解説します。




🟩 凍結が起きやすい場所

給湯器の凍結は「本体内部」よりも給湯・給水配管の露出部分で発生することがほとんどです。

特に次のような箇所では、外気の影響を強く受けやすく、凍結が起こりやすくなります。


  • 給湯器下部の露出配管(銅管・被覆配管)
  • 外壁付近や北側に設置された給湯器本体まわり
  • 床下を通る給水管(断熱材の切れ目)
  • 給湯器内部の水抜き栓まわり


外気温が−3℃前後まで下がると、こうした箇所で凍結が始まりやすく、結果としてお湯が全く出ない状態になります。



🟦 凍結防止ヒーターが効かないケース

給湯器には、配管の一部を温める「凍結防止ヒーター」が備わっています。

しかし、次のような条件下では作動していても十分な効果が得られません。


  • 電源プラグを抜いている(ヒーターが通電していない)
  • 停電中に凍結が起こる
  • 強風や低温でヒーターの発熱が追いつかない
  • 配管カバーが外れ、熱が逃げやすくなっている


「ヒーターが付いているから大丈夫」と思っていると、極寒の夜には凍結を防ぎきれず、翌朝に「水もお湯も出ない」という事態になることがあります。



🟦 凍結したときの応急対応

凍結してしまった場合は、焦らず安全を最優先にしてください。誤った解凍方法は、かえって破損を招きます。


1️⃣ 熱湯は絶対にかけない

急激な温度差により、金属や樹脂が膨張・収縮して破損を引き起こすおそれがあります。



2️⃣ ぬるま湯・ドライヤーも注意が必要

温度変化が急すぎると、縮こまった部材が一気に伸びてひび割れが発生します。特に樹脂配管や接合部は変形しやすく、再利用できなくなることもあります。



3️⃣ 安全な解凍方法

  • 自然解凍を基本とし、外気温の上昇を待つ
  • 常温水を少量ずつかける
  • 室内の暖気を外へ通すなど、ゆるやかに温度を戻す



4️⃣ 再発防止策

凍結が頻繁に起こる場合は、夜のうちに少量の水を出しておく・保温材で覆うなど、事前の凍結予防を行いましょう。



🟦 凍結を防ぐための事前対策

給湯器まわりの凍結は、ほんの少しの工夫で防ぐことができます。

気温が下がる前に、次の点を確認しておきましょう。


  • 凍結防止ヒーターの動作確認(プラグを抜かない)
  • 配管や給湯器下部を保温材で覆う
  • 配管カバーが外れていないか点検する
  • 冷え込みが強い夜は、蛇口を細く開けて通水を維持する


とくに「ヒーターがあるから安心」と思い込んで電源を抜いてしまうのは危険です。

ヒーターが作動しないと、給湯器まわりの凍結はあっという間に進行します。



🟩 まとめ

給湯器の凍結は、内部の機械よりも周囲の配管部分で起こることが多く、凍結防止ヒーターがあっても油断はできません。

冬の間は通電状態を保ち、配管保温・通水・点検をあわせて行うことで、凍結破損を未然に防げます。気温が氷点下に近づく夜は、前夜の備えが最も有効な対策です。



🕓 更新日:2025年11月21日

※ 本記事は、家庭用ガス給湯器・エコキュートを対象としています。

※ 凍結破損による漏水は、状況により火災保険の対象となる場合があります。




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