井戸ポンプ交換工事の詳細解説|揚水試験の重要ポイントから砂対策までを完全解説
当社では、地域のお客様に安心してご利用いただけるよう、井戸ポンプの交換工事を丁寧かつ確実に行っております。
この記事では、**実際の工事中に確認しながら進める「井戸ポンプ交換工事の流れ」**と、各工程での注意点・留意点について詳しく解説いたします。
「なぜその作業が必要なのか」も併せてお伝えしますので、これから井戸ポンプ交換を検討されている方の参考になれば幸いです。
🟩 1. 現地工事と機種選定の流れ
井戸ポンプ交換工事は、机上の事前調査だけでは全体像を把握できません。
実際には、工事を進めながら揚水試験を行い、その結果を見て据付条件を調整する流れになります。
◾ 自然水位と運転水位
井戸の水位は「自然水位」と「運転水位」の二つがあります。
- 自然水位 … 未使用時に井戸がどのくらい水を貯めているか
- 運転水位 … 実際に揚水した際にどこまで水位が下がるか
井戸は水槽のように常に一定の水位を保っているわけではありません。揚水量が増えれば、そのぶん水位は下がり、揚水量は変化します。
そのため、工事中に実際の変化を見ながら「どの出力が最適か」「据付深さをどう調整するか」を判断していきます。
◾ 揚水管や接続本数
揚水管の本数や口径も揚水量に直結します。
現場状況を見ながら組み合わせを調整し、効率的かつ故障リスクの少ない形に据え付けることが重要です。
🟩 2. 揚水試験の重要性
井戸ポンプ交換後には必ず揚水試験を行います。
この試験は工事の成否を左右する重要な工程であり、以下を重点的に確認します。
◾ 水切れの有無
ポンプの出力に対して井戸から供給される水量が足りているかを確認。
水切れが見られる場合は、据付位置や条件をその場で調整します。
◾ 水質や異物の確認
井戸や配管内部に付着していた水垢や、堆積していた砂が一時的に揚水されることがあります。
濁りが解消するまで十分に揚水を継続し、住宅設備への悪影響を防ぎます。
◾ なぜ揚水試験は40分以上かかるのか?
揚水試験は 時間を測って終えるものではなく、経過を観察しながら行う工程です。
実際の経験上──
水を出し始めて 20分を過ぎた頃に、井戸の中に堆積していた砂や水垢が出てくることが多いのです。これを取り切るまでには、どうしても合計で 30〜40分ほどは必要になります。
ただし、きれいになるのが早ければその時点で試験を終えて構いません。
一方で、出し切れなければ60分、90分、場合によっては100分以上続けることもあります。
重要なのは **「時間」ではなく「経過観察」**です。
- 砂や濁りが収まるかどうかを確認する
- 揚水量が落ちていないか、水切れが起きないかを同時に確認する
- 15分経過後に突然水が切れた現場もあるため、油断はできない
👉 つまり、揚水試験とは「一定時間やれば終わり」というものではなく、井戸の状態を見極めながら最善を尽くす作業なのです。
◾ 根本的な問題の場合
井戸自体に原因があると、砂が完全に止まらないこともあります。その場合は砂こし器の設置、あるいは掘り直しなど根本対策が必要になります。
🟩 3. 砂こし器の設置によるトラブル予防
井戸水に砂が混入するケースは珍しくありません。
揚水試験で砂の混入が確認された場合や、過去に砂によるトラブルがあった場合には砂こし器の設置を推奨しています。
◾ 砂こし器の役割
揚水された水と一緒に混じる 砂や配管の剥がれ を捕捉します。
- 蛇口や給湯器に砂が詰まるのを防ぐ
- トイレタンクのボールタップ不良を予防
- 温水洗浄便座の故障リスクを減らす
住宅設備の修理よりも、砂こし器の設置・清掃の方がはるかに安価で済みます。
◾ 注意点
- 鉄分や水質由来の水垢には効果なし
- あくまで「砂や配管汚れ」を取り除く装置です
◾ メンテナンス
- 多くの機種は フィルターを水洗いして繰り返し使用可能。
- 設置しておけば「もしもの砂混入」への安心感が大きく変わります。
🟩4. 施工後のアフターケアとサポート
ポンプ交換工事は設置して終わりではありません。
◾水の流し込み
工事直後は外水栓から水を流し、残った砂や異物をできるだけ排出します。
◾ 定期点検
数年に一度の点検で、井戸水の状態やポンプの性能を確認します。
突然のトラブルを未然に防ぐ意味でも大切です。
◾ 緊急対応
万が一の水量不足・ポンプ停止にも迅速に対応。生活の支障を最小限に抑えます。
🟩 5. ポンプの選び方と価格目安
井戸ポンプは井戸の水位・使用水量・用途に応じて選定する必要があります。
メーカー公表の定価をもとにした、おおよその価格帯です(2025年時点)。
◾ 浅井戸ポンプ
- 150〜250Wクラス:8〜12万円
- 400Wクラス:14〜16万円
◾ 深井戸用ジェットポンプ
- 400Wクラス:17〜20万円
- ジェット部:2〜4万円
◾ 深井戸用水中ポンプ
- 450Wクラス:30〜33万円
- 600Wクラス:33〜36万円
👉 実際の販売価格や工事費用は設置条件によって変わりますが、予算計画の参考にしていただければと思います。
🟩 6. 周辺機器(砂こし器・浄水器・除菌器)
ポンプとあわせて検討されることが多いのが周辺機器です。
- 砂こし器:井戸水に混じる砂や配管剥がれを除去。
- 浄水器:濁り・臭いを軽減。多くは活性炭フィルター式。
- 除菌器:一般細菌を除去、井戸特有の臭いを抑制。原液注入タイプがおすすめ。
👉 いずれもランニングコスト(フィルター交換・薬液補充)が必要ですが、長期的な安心感を得られます。
🟩 まとめ
井戸ポンプの交換工事は、事前にすべてを把握して計画的に進めることはできません。
工事中に揚水試験を行い、水位や水質の変化を確認しながら最適条件を探りつつ据え付けるのが現場の実際です。
- 適切な機種選定
- 揚水試験での安定確認
- 砂こし器の設置による予防
- アフターケアでの継続サポート
これらを徹底することで、長期的に安定した井戸水の利用が可能になります。
井戸ポンプ交換や水量不足・砂混入でお困りの際は、ぜひ当社へご相談ください。
経験豊富なスタッフが、現場状況に応じた最適なご提案をいたします。
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