【千葉市花見川区】イワヤポンプJQS-601の無料点検事例|15年使用で異音・劣化を確認

イワヤポンプJQS-601の異音と劣化を点検で確認|千葉市花見川区の事例紹介


📌 この記事の概要

  • 場所|千葉県千葉市花見川区
  • 用途|井戸水(業務用:生活用水・飲料水・雑用水)
  • 種類/型式|イワヤポンプ・深井戸用水中ジェット/型式:JQS-601-50
  • 電源/出力|単相100V/出力600W
  • 使用年数|15年超



はじめに

当社では、千葉県全域を対象に井戸ポンプの無料点検サービスを実施しており、酒々井町を含む印旛地域(栄町・富里市・佐倉市・成田市・八街市・四街道市・印西市・白井市)および近隣地域(芝山町・山武町・千葉市若葉区など)で多くのご依頼をいただいております。


これまでに、自社で設置した三菱多久電機・テラル・川本ポンプなど、さまざまな機種・型式の点検や交換に対応してきた実績があります。


無料点検では、井戸ポンプの運転状況や吐水量、絶縁抵抗測定などを実施し、以下のような調査結果のご報告が可能です。お気軽にお問い合わせください。


  • ✅ すぐに交換が必要な状態
  • ✅ あと数年は使用可能な状態
  • ✅ まだ交換の時期ではない状態


また、部品単位での診断も行います

  • ✅ 故障している部品の有無
  • ✅ 故障が近い部品の判定
  • ✅ 消耗部品の交換時期と平均寿命の提示


このような方に点検を受けて欲しい!

  • 井戸ポンプの不具合や故障を未然に防ぎたい方
  • 設置後一度も修理・点検を行っていない方
  • 設置後8年以上経過された方

ぜひ無料点検をご検討ください。このような点検を通じてポンプの状態を早期に把握し、安心・安全な給水環境の維持に努めています。



🟩 今回の点検概要

今回は千葉県千葉市花見川区にて、15年以上使用されたイワヤポンプ製 深井戸用ジェットポンプ『JQS-601-50』の無料点検を実施した事例をご紹介します。



🟦 ご依頼の経緯

建設機械販売店様より「井戸ポンプが頻繁に停止する」との不具合相談をいただき、原因調査と点検を実施しました。

井戸水は**構内洗浄設備清掃生活用水(飲料水含む)**として使用され、安定水圧・水量の確保が業務効率に直結していました。



🟦 点検対象機種の特徴

本機種『JQS-601-50』は、イワヤポンプ(岩谷製作所)のJPシリーズに属する深井戸用ジェットポンプです。


浅型と深型の中間に位置し、設計上は浅型寄りで、水位10〜15m程度では毎分30〜37リットルの水量を確保できます。**この範囲が最もポンプ性能を十分に発揮できる条件であり、多くの水量と水圧を得られるため、結果としてコストパフォーマンスの高い運転が可能です。**蛇口2箇所の同時使用は余裕があり、3箇所も可能ですが水量はやや減少します。


一方で、水位がさらに深くなると水は出なくなるわけではありませんが、性能範囲の特性上、水量は徐々に低下していきます。特に20m近くでは毎分25リットル前後となり、蛇口2箇所が限界となります。施工方法で改善できるものではなく、あくまでポンプが持つ性能範囲の問題であり、15m以内でこそ安定して多くの水量(最大で毎分40リットル程度、実際には30〜37リットル)が得られます。


さらに、この機種は専用の貯水タンク(約35リットル)が必要で、単相100V仕様では最大出力クラスにあたり、業務用としても広く使われています。


🔷 この機種が採用される理由

  • 冬期の凍結予防で、蛇口から少量の水を出し続ける場合でも頻繁な起動停止を防げる
  • 約35リットルの貯水により、高圧洗浄機などでも開始直後から安定した水量を確保できる
  • 手洗いや飲料水など少量の使用時にはポンプを起動させずに水を使える

こうした理由から、凍結防止や業務用の洗浄作業、少量利用の多い環境で選ばれることが多い機種です。


🔷 デメリットと代替案

一方で、専用貯水タンクは鉄製で価格が約10万円と高額であり、将来的に腐食で穴が空くとランニングコストが大きくのしかかるというリスクがあります。

また、深井戸用ジェットポンプの400Wと600Wでは揚水量に大差がなく、600Wを選んでも費用対効果は限定的です。


そのため、同等の費用でより高い性能を得られる300Wクラスの深井戸用水中ポンプを選ぶ方が合理的な場合もあります。

300W台であれば600Wジェットポンプ(ポンプ+タンク)の導入費用と大差なく、より多くの水量・水圧を確保でき、コストパフォーマンスに優れています。


ただし、450W以上の水中ポンプになると価格差が大きくなり、水量より費用を優先する利用者には選ばれにくい傾向があります。また、ジェットポンプから水中ポンプへ切り替える場合は、井戸内の砂や水垢を吸い込むリスクがあるため注意が必要です。


🔷 まとめ

  • 採用理由:凍結予防・高圧洗浄・少量使用時の安定供給に強み。
  • デメリット:鉄製タンクの腐食リスク、600Wジェットポンプは費用対効果が低い。
  • 代替案:300Wクラスの水中ポンプなら費用は同等で性能は上。
  • 注意点:切替時には砂や水垢の吸い込みリスクあり。


🟩 当社の点検対応について

当社では自社施工の井戸ポンプを無料で点検を承っておりますので、設置後に点検や修理をしていない方、設置後8年以上経過している方はぜひご相談ください。


他社施工分はメーカー・機種を限定した有料対応となります。お問い合わせ時にメーカー名と型式のご連絡をお願いいたします。


🟦 点検の目的

この点検は、ポンプの劣化や不具合を早期に発見し、突発的な故障による給水停止を防ぐことを目的としています。

また、定期的な点検によってポンプの寿命を延ばし、安全かつ安定した給水環境の維持に繋げるための重要な取り組みです


🟦 調査・点検内容

  • ✅ 井戸ポンプの種類と型式の確認
  • ✅ 起動・停止時のモーター音確認
  • ✅ 外観点検(通水路の水漏れ、圧力スイッチ接点の焦げ付き、制御基板焼き付きなど)
  • ✅ モーター音・絶縁抵抗測定による劣化状況確認
  • ✅ 静水圧の測定
  • ✅ 点検シートを用いた報告
  • ✅ 交換時の概算費用提示


🟦 現地ポンプの状況

現地には、イワヤポンプ JQS-601(600W/単相100V)が設置され、大きな作動音を伴って運転していました。

経年劣化が進むと、起動・停止時に**「ガラガラ音」**などの異音が発生します。今回も確認でき、15年以上の使用による劣化が推測されました。

🔷 詳細

  • メーカー : イワヤポンプ(岩谷製作所)
  • 型式 : JQS-601-50
  • 出力 : 600W(単相100V)
  • 静水圧 : 0.42MPa
  • 吐水量 : 毎分25リットル
  • 絶縁抵抗値 : 80MΩ(劣化レベル3/5)
  • モーター部:起動停止時に大きな異音あり(劣化レベル4/5)
  • 使用年数:15年以上


🟦 点検結果

今回の点検では、結果を点検シートにまとめてご報告するとともに、今後の交換工事にかかる概算費用をご提示しました。

また、状態を維持するために定期的な点検を継続していただくことをおすすめします。


🔷 概要

  • ✅ 絶縁抵抗値 : 80MΩ(当面の間、問題なし)
  • ✅ 水漏れ箇所 : なし
  • ✅ 機械的能力 : 吐出量(毎分25L)・静水圧(0.42MPa)ともに良好
  • ✅ 劣化具合:5段階中4
  • ✅ 劣化部位:電装部品、モーター部の周囲


🔷 劣化部位の詳細

1)電装部品(圧力スイッチ・制御基板など)

 焦げ付きや導通不良の兆候あり。交換時期は過ぎているが、今回は予防交換を見送り。

2)モーター・ベアリング・羽根車部

 劣化による異音を確認。動いているうちに本体交換を推奨。


🔷 電装部品の交換を見送った理由

電装部品(圧力スイッチや制御基板など)は対応年数を超過しており、焦げ付きや導通不良につながる劣化も一部確認されました。

しかし現時点では動作状況は良好で、すぐに故障に直結する兆候はありません。


また、部品単価が高額であること、さらにポンプ自体の使用年数が15年以上と長く、今後は部分的な修理よりも本体交換を行った方が費用対効果の面で合理的と判断できることから、今回は予防的な交換は見送りました。



🔷 点検のまとめ・注意点

  • 吐水量や静水圧は基準を満たしており、通常使用に支障はなし
  • しかし起動・運転・停止時に大きな異音(ガラガラ音・キュー音)を確認 → 典型的な劣化サイン
  • 外装や接点・可動部に劣化跡あり → 部品交換より本体交換が望ましい状態
  • 劣化レベル:5段階中「4」(ほぼ「5」に近い状態)


👉 「水が出ているから大丈夫」と思われがちですが、突然停止のリスクが高く、動作しているうちに本体交換を行うことを推奨します。


🟩 無料点検について

  • ✅ 無料対象 : 自社施工分の井戸ポンプ
  • ✅ 有料対象 : 他社施工分(メーカー・型式制限あり)


➤ 当社では自社施工分の井戸ポンプの無料点検を行っております。ぜひお声掛けください。

また、他社施工分の井戸ポンプの点検は有料にて承っております。

点検は、メーカーと機種が限定されますので、お問い合わせ時にメーカー名とポンプの型式をお伝えください。



🟩 まとめ

今回の事例では、千葉市花見川区にて15年以上使用されたイワヤポンプ『JQS-601-50』の点検を行いました。計測値(吐水量・静水圧)は基準を満たしていましたが、起動・停止時には大きな異音が確認され、モーター部やベアリングの劣化が明確に現れていました。これは「水は出ているが、突然止まってもおかしくない状態」であることを示しています。


さらに点検の結果、専用貯水タンクの外観には、穴が開きそうな腐食が数か所確認されました。内部を直接確認することはできませんが、同様の腐食が進行していることが予想されます。進行すると、内壁に付着した錆が剥がれ落ちて水に混じり、配管末端の蛇口や設備機器で目詰まりを起こし、通水不良につながるリスクが高いと推測されます。


本機種『JQS-601-50』は深井戸用ジェットポンプで、モーター部を地上に設置して使用します。そのため、水中に沈めて使う深井戸用水中ポンプと違って、モーターが水に浸らない分、絶縁不良が発生しにくいのが特徴です。


一方で、羽根車やベアリングなどの潤滑性能が低下したり、摩耗や腐食が進行すると大きな異音となって現れ、進行すれば突然の停止に至るリスクがあります。


このように、数値上は「まだ使える」と見えても、実際にはポンプの劣化とタンクの腐食が同時進行している状態でした。不具合が表面化してからでは被害が拡大する可能性が高いため、早期の交換を行うことが適切な判断といえます。


🟩 さいごに

井戸ポンプは長期間稼働する設備ですが、内部の劣化は外から見えにくく、突然の停止が生活や業務に大きな支障を及ぼすことがあります。今回の事例のように、計測値が基準を満たしていても、実際にはモーターやベアリングの摩耗、タンクの腐食が進んでいるケースは少なくありません。


特に以下のような状況に当てはまる場合は、早めの点検を強くおすすめします。

  • ✅ 設置から8年以上が経過している
  • ✅ これまで一度も点検を受けていない
  • ✅ 最近、異音や水量の低下を感じている


「水が出ているから大丈夫」と思っていても、不具合はある日突然表面化し、ポンプの停止や通水不良といった深刻なトラブルに直結する可能性があります。


当社では千葉県内を中心に、印旛地域や近隣エリアで多数の点検・修理実績があり、経験豊富なスタッフが現地で丁寧に診断し、適切なアドバイスや交換提案を行います。


井戸ポンプを安心して長く使い続けるために、ぜひ定期的な点検をご検討ください。お気軽にご相談いただければ幸いです。



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