厚いコンクリートと粘土層の下で発生した“音の出ない漏水”を、非破壊調査で正確に特定した技術報告の実例
-トレーサーガスと路面音聴調査を組み合わせ、掘削を最小限に抑えて短時間で修理-
🟨 技術報告の実例で分かること(要点)
- 水道メーターが止まらず、水道料金が急増していた。
- 地表がコンクリートと粘土層で覆われ、漏水音も漏水跡も確認できなかった。
- トレーサーガス調査と路面音聴調査を併用し、非破壊で漏水箇所を特定。
- 2箇所の微細漏水を検出し、配管更新とコンクリート復旧まで実施。
- 厚いコンクリート下でも適切な機器選定と手順で確実な特定が可能。
🟨 はじめに
「水道代が急に増えた」「メーターが止まらない」――。
そんなとき、地面が乾いたままで音も聞こえない場合は、地中深くで“音が出ない漏水”が進行している可能性があります。
今回ご紹介する千葉県市川市の事例は、まさにその典型でした。厚さ20cmのコンクリートと粘土層40cmという二重の条件が重なり、音も水も地表に現れない“完全静音漏水”の状態。
従来の音聴調査では一切の反応が得られませんでしたが、当社ではトレーサーガス調査と路面音聴調査を併用することで、非破壊で50分以内に漏水箇所を特定し、修理まで完了しました。
この記事では、その一連の調査と修理の流れをもとに、「音が出ない厚コンクリート下の漏水をどう見つけ、どのように修理につなげたのか」を詳しく解説します。
本記事は、この市川市での非破壊調査を題材とした技術報告の実例です。
単なる施工紹介ではなく、現場判断から修理完了までの流れを、技術的な視点で整理しています。
🟨 目 次:技術報告の構成
🔸第1章|地面が乾いたままでも漏れている?“音の出ない漏水”の正体
🔸第2章|調査のきっかけと現場の特徴
🔸第3章|厚コンクリート・粘土層下での調査の難しさ
🔸第4章|トレーサーガスと音聴調査によるハイブリッド特定手法
🔸第5章|漏水箇所の特定と原因の分析
🔸第6章|修理と復旧の内容(耐衝撃管への交換とコンクリート復旧)
🔸第7章|まとめと今後の対策
🟩 第1章:地面が乾いたままでも漏れている?“音の出ない漏水”の正体
「音がしない漏水」「コンクリート下の漏水」――。
水道代が急に増えたのに、地面は乾いたまま、メーターだけが回り続ける。
そんなとき、地中深くで静かに水が漏れ続けている可能性があります。
特に建物まわりが厚いコンクリートで覆われ、地中が粘土質の地盤になっている場合、水は地上に染み出さず、音も伝わりにくく、発見が非常に難しくなります。
今回ご紹介する千葉県市川市の事例は、まさにそのような“音の出ない漏水”でした。厚さ20cmのコンクリートと粘土層40cmという二重の条件下で、従来の音聴調査では一切反応が得られず、掘削による調査も現実的に困難な環境でした。
そこで当社では、**トレーサーガス調査と路面音聴調査を組み合わせた「ハイブリッド調査」**を実施。コンクリートを破壊することなく短時間で漏水箇所を正確に特定し、修理まで一貫対応しました。
本記事では、この難易度の高い現場で実施した調査・修理の流れをもとに、コンクリート下で音がしない漏水をどう見つけるか――その具体的な手順と対策をわかりやすく解説します。
🟩 第2章:調査のきっかけと現場の特徴
この章では、漏水が発見された経緯と、現場特有の条件についてご紹介します。
🟦 調査のきっかけ
施主様は当初、「どこかで水道水を多く使ったのかもしれない」と考え、数か月間様子を見ていました。
しかし、水道の使用状況を見直しても水道料金は増加したままでした。
また、水を使用していないにもかかわらず水道メーターのパイロット部が常に回転していることも確認されたため、漏水していると確信され、当社へ専門調査の依頼をいただきました。
この段階では、目に見える漏水跡がなく、建物周囲の地面も乾いており、一般的な「音聴調査」で反応を得るのは困難な状況でした。
🟦 現場の特徴
現場は千葉県市川市の戸建住宅で、建物外周部が全面コンクリートで覆われていました。
加えて、地下には厚さ40cmの粘土層が敷かれており、地中の音や水の動きがほとんど地表に伝わらない環境でした。
このような条件下では、水が地表へ染み出さず、漏水音も吸収されやすいため、従来の音聴棒や路面音聴器による調査だけでは発見が極めて困難となります。
そのため、調査を進めるにあたっては、「コンクリートを破壊せずに地中の漏水箇所を特定する」という方針が必要でした。
🟦 まとめ
この現場では、厚いコンクリートと粘土層という二重構造が原因で、通常の音聴調査では漏水音を検出できない状況でした。
次章では、こうした難条件下で実施したトレーサーガス調査と路面音聴調査を併用したハイブリッド手法の内容を詳しく解説します。
🟩 第3章:厚コンクリート・粘土層下での調査の難しさ
この章では、現場で直面した調査上の課題と、音が伝わらない「音なし漏水」を特定する難しさについて解説します。
🟦 1. 音が伝わらない構造的条件
今回の現場は、厚さ20cmのコンクリートと、その下に40cmの粘土層という二重構造でした。
このような地盤条件では、漏水によって発生する微弱な水流音が吸収され、地表に届く前に消えてしまいます。
さらに、コンクリート面が硬く密閉性が高いため、仮に音が発生しても外部への伝達経路が遮断され、音聴棒や路面音聴器を使っても反応を拾うことができません。
一般的な住宅であれば、土壌が多く音が地上に抜けやすいため、「音聴調査」だけでもある程度の特定が可能ですが、今回のような**“厚コンクリート+粘土層”**の環境では、調査員の経験や機器操作だけでは限界が生じてしまいます。
🟦 2. 「音なし漏水」とは何か
漏水には、「音が出る漏水」と「音が出ない漏水」の2種類があります。
- 音が出る漏水 … 水圧が高く、噴き出すように水が漏れているケース。
- 音が出ない漏水 … 漏水量が少なく、土や粘土に吸収されることで音が発生しないケース。
後者は、漏水量が毎分100〜200ml程度とごくわずかであることが多く、今回の現場もこの「音なし漏水」に該当していました。
このような状況では、目視や聴覚による確認が不可能なため、**非破壊型の特殊調査機器(トレーサーガス調査機)**を用いて内部の挙動を可視化する必要があります。
🟦 3. 非破壊調査を選択した理由
現場の外周はすべてコンクリートで覆われていたため、闇雲にハツリを行えば、建物や配管を損傷させるリスクがあります。
また、粘土層の下に埋設された給水管を直接確認するには、相当な掘削面積と時間を要し、工期や費用が膨らむことも避けられません。
そのため、当社では「構造物を壊さずに正確に特定する」ことを最優先とし、音聴調査を補完するかたちで**トレーサーガス調査との併用(ハイブリッド手法)**を採用しました。
🟦 まとめ
厚コンクリートと粘土層という二重構造の地盤では、漏水音が吸収されるため、一般的な音聴調査では特定が困難です。
今回の現場のように音も水も地表に現れない「音なし漏水」では、非破壊で内部の挙動を探るトレーサーガス調査が有効であり、これが次章でご紹介する「ハイブリッド調査手法」へとつながります。
🟩 第4章:トレーサーガスと音聴調査によるハイブリッド特定手法
この章では、厚コンクリートと粘土層に覆われた現場で実施した、**トレーサーガス調査と路面音聴調査を併用する「ハイブリッド手法」**の流れを紹介します。
🟦 1. 初動調査(屋内・屋外の基礎確認)
まず、漏水の疑いがある範囲を限定するため、屋内外の初動調査を行いました。
屋内では、各水栓・トイレ・洗面台・浴室などを点検し、ボールタップやフロートバルブなどの止水不良がないかを確認しました。
屋外では、露出している配管や給湯器周辺を中心に音聴棒を当て、配管から伝わる異常音を探しましたが、厚いコンクリートと粘土層の影響で音は確認できませんでした。
これらの結果をもとに、次の段階でトレーサーガス調査を実施する方針を決定しました。
🟦 2. トレーサーガス調査の実施
トレーサーガス調査では、ヘリウムを主成分とする専用ガスを配管内に注入し、地中へ漏れ出したガスを地表で検知することで、漏水箇所を間接的に特定します。
手順は以下の通りです。
1️⃣ 給水管・給湯管を区画ごとに分け、系統を明確化。
2️⃣ 配管内を減圧後、トレーサーガスを注入。
3️⃣ 検知器(ハンターH2)を用いて地表のガス濃度を測定。
4️⃣ ガス反応の強い箇所を重点的に確認。
この現場では、ガス濃度のピークを示す反応が2箇所で確認されました。どちらも建物外周部のコンクリート下で、肉眼では一切兆候のない地点でした。
🟦 3. ハイブリッド化(音聴+ガス検知の併用)
粘土層が厚く、ガスが上昇しにくい環境であったため、ガス検知器だけでは位置を絞り切れない場面もありました。そこで、圧力をやや高めて再度ガスを注入し、**漏れ出すガスが発する「微細な気泡音」**を路面音聴調査器で拾うことで、音と濃度反応を組み合わせて特定精度を高めました。
この“ハイブリッド化”によって、従来では特定が困難だった音なし漏水を、コンクリート破壊なしで30分以内に特定できました。
🟦 4. 漏水箇所の特定結果
調査の結果、次の2箇所で漏水が確認されました。
- ① 浴槽水栓に繋がる給水管の継手部(エルボ)からの微細漏水
- ② 2階給水管用ゲートバルブ本体からの滲み出し漏水
どちらも地表に水が上がらず、従来の音聴調査では発見が困難なケースでした。ハイブリッド手法の採用によって、漏水位置を正確に把握し、掘削範囲を最小限に抑えた修理が可能となりました。
🟦 5. 使用した調査機器
調査では、音聴・ガス両面の専用機器を組み合わせています。
🔷 初動調査
- 浅埋設型音聴器(音聴棒)
- 深埋設型路面音聴調査器
🔷 本調査(トレーサーガス調査)
- トレーサーガス発生装置 HT-60
- トレーサーガス検知器 HUNTER H2
これらを組み合わせることで、地中深くのガス挙動を可視化しながら、音による裏付けを得ることができました。
🟦 まとめ
厚いコンクリートと粘土層が重なる環境では、単独の調査手法では漏水箇所を特定できない場合があります。
今回の現場では、トレーサーガス調査の可視性と、音聴調査による位置確認を組み合わせたハイブリッド手法により、2箇所の「音なし漏水」を非破壊で特定することができました。
🟩 第5章:漏水箇所の特定と原因の分析
この章では、ハイブリッド調査によって特定された2箇所の漏水と、その発生原因について詳しく解説します。
🟦 1. 特定された漏水箇所
調査の結果、次の2箇所で漏水が確認されました。
- ① 浴槽水栓へ向かう給水管継手(エルボ部)からの微細漏水
- ② 2階給水配管用ゲートバルブ本体からの滲み出し漏水
どちらも、地表面には一切の水濡れ跡が見られず、また音も発生しない“音なし漏水”に分類される事例です。
1箇所目のエルボ部では、長年の水圧変動と熱膨張による応力が集中しており、管内の微細な疲労亀裂が拡大したものと推定されます。
2箇所目のゲートバルブは、経年劣化により弁棒付近のシール部から、ごくわずかに水が滲み出しており、止水状態でも漏水反応が継続していました。
🟦 2. 発生要因の分析
漏水発生の主な要因は、長期使用による金属疲労と外的要因の複合です。
🔷 ① 経年劣化による応力集中
塩ビ管(VP管)は、長期間にわたる水圧変動や温度変化により、継手部や接着部に微小なひび割れが生じることがあります。
🔷 ② 地盤の圧力・粘土層の収縮
粘土質の地盤は湿潤と乾燥を繰り返すことで膨張・収縮し、埋設管へ微細な歪みを与えます。これが配管のストレスとなり、長年のうちに破損へとつながることがあります。
🔷 ③ 旧式バルブ構造の劣化
2階給水系統に設置されていたゲートバルブは、内部構造が古い鋳鉄製で、パッキン部が硬化していたため、止水時にもわずかに水圧が逃げ続ける状態でした。
このように、複数の小さな要因が重なったことで、外部からは確認できない微細漏水が進行していたと考えられます。
🟦 3. 現場特有の条件による進行の隠れやすさ
今回の現場では、厚いコンクリートと粘土層という特殊な環境が、漏水の進行を長期間隠す結果につながりました。
- コンクリート層により、漏れ出した水が地表にしみ出さない
- 粘土層が水を吸収・保持し、地表に水たまりができない
- 音が地表まで届かないため、音聴機器でも検知が難しい
これら3つの条件が重なったことで、施主様が異変に気づくまで時間を要し、水道料金の高騰がきっかけで初めて発覚した形でした。
🟦 4. 調査から得られた知見
今回の結果から、以下の3点が重要な教訓として挙げられます。
1️⃣ 地盤条件が音伝達に及ぼす影響を軽視しないこと
粘土層やコンクリート構造では、漏水音が極端に減衰する。
2️⃣ トレーサーガス調査は、音聴調査の補完ではなく主軸として機能する
音が出ない環境では、最初からガス調査を主軸に据える方が効率的。
3️⃣ 微細漏水でも放置すればポンプ・バルブなど機器劣化を早める
わずかな漏水が持続すると、ポンプの頻繁作動を招き、電気代の増加や機器寿命の短縮につながる。
🟦 まとめ
この現場で特定された漏水は、どちらも微細で音が出ず、外観から判断できない“音なし漏水”でした。長年の水圧変動や地盤変化により発生した構造的ストレスが原因であり、厚いコンクリートと粘土層によってその進行が隠されていました。
次章では、これらの漏水をどのように修理し、を防ぐためにどのような施工を行ったのかを解説します。
🟩 第6章:修理と復旧の内容(耐衝撃管への交換とコンクリート復旧)
この章では、特定した2箇所の漏水に対して実施した修理・復旧作業の内容と、再発防止を目的とした施工上の工夫について解説します。
🟦 1. 修理方針の決定
特定された2箇所の漏水は、いずれも埋設深度が深く、コンクリート・粘土層の二重構造によって保守性が低い場所にありました。そのため、単なる「漏れ箇所の修繕」ではなく、再発リスクを最小限に抑える恒久修理を行う方針としました。
方針の要点は次の通りです。
- 漏水箇所を含む配管を広範囲に交換
- 管種を一般VP管から耐衝撃性HIVP管へ変更
- 継手構造を見直し、力の集中を避けるルート設計に変更
- バルブ部の撤去と再配管による単純化
これにより、今後の温度変化や地盤動によるストレスを分散し、長期的に安定した給水系統を維持できる構造としました。
🟦 2. 施工手順
修理は以下の手順で行いました。
1️⃣ 漏水箇所の掘削と撤去
地表コンクリートを最小限に切断・ハツリし、漏水箇所の上部粘土層を取り除いて配管を露出させました。
2️⃣ 破損部および周辺管の交換
亀裂が入っていたエルボ部を含む直管を切断・撤去し、HIVP管を新規配管として圧着接続しました。
3️⃣ ゲートバルブの撤去・系統簡略化
経年劣化していた2階給水系統のゲートバルブは撤去し、ストレート構造の新配管で再構成。メンテナンス性を向上させました。
4️⃣ 埋戻し・地盤復旧
既存の粘土土壌は再使用せず、透水性の高い川砂を使用。水が滞留しないよう、砂層で配管を包み込む形で復旧しました。
5️⃣ 路盤復旧・表層仕上げ
砕石で路盤を再構築し、上部はコンクリート打設で現状復旧。打設後は十分な養生期間を設け、振動・沈下の影響を防ぎました。
🟦 3. 修理後の確認と耐圧試験
修理完了後、給水系統全体に対して耐圧試験を実施し、規定圧力を1時間保持し、圧力降下がないことを確認。同時に、井戸ポンプの起動間隔も正常値(数時間ごと)へ回復し、水圧の安定が確認されました。
この結果、漏水が完全に解消されたことが正式に確認されました。
🟦 4. 再発防止のための施工上の工夫
今回の修理では、単なる「補修」ではなく、以下の3点を重視しました。
🔷 ① 耐衝撃性の高い管材の採用(HIVP管)
耐久性と柔軟性を併せ持つHIVP管を採用することで、地盤変動や外力に対しても破損リスクを大幅に低減。
🔷 ② 継手構造の再設計
従来の直線接続を避け、L字・T字部にエルボを複数組み合わせて、応力を分散させる構造としました。
🔷 ③ 透水性埋戻し材の使用
水が滞留しやすい粘土を使用せず、川砂で包むことで、万一の再発時にも漏水の早期発見が可能となりました。
🟦 5. 修理後の効果
修理後、施主様からは以下の効果が確認されています。
- 井戸ポンプの自動起動がなくなり、電気代が安定
- 水圧が安定し、各水栓での出水がスムーズになった
- コンクリート仕上げ部も美観を保ったまま復旧
これにより、給水設備全体の安定性が回復し、日常使用に支障のない状態へと完全復旧しました。
🟦 まとめ
今回の修理では、漏水箇所のみを補修するのではなく、構造全体を見直すことで再発を防ぐ「恒久修理」を実施しました。
耐衝撃管(HIVP管)への交換、川砂による透水層復旧、そして力を分散させる配管構造の採用により、将来的な破損リスクを最小限に抑えた施工となりました。
🟩 第7章:まとめと今後の対策
今回の市川市の事例は、**厚いコンクリートと粘土層の二重構造によって音も水も地表に現れない「音なし漏水」**を非破壊で正確に特定・修理した実例です。
🟦 1. 調査の成果と特徴
本件では、従来の音聴調査では一切の反応が得られず、掘削による探索も不可能な条件下でありながら、トレーサーガス調査と音聴調査を併用するハイブリッド手法によって、30分以内に2箇所の漏水箇所を正確に特定できました。
この結果、コンクリート構造を破壊することなく漏水箇所を的確に絞り込み、その場で修理まで完了しました。
迅速かつ低負担の調査・修理を実現した手順は次の通りです。
- 漏水箇所を含む配管を広範囲に交換
- 管種を一般VP管から耐衝撃性HIVP管へ変更
- 継手構造を見直し、力の集中を避けるルート設計に変更
- バルブ部の撤去と再配管による単純化
🟦 2. 漏水の原因を踏まえた再発防止策
本件の原因は、長期使用による管内ストレスと地盤の膨張収縮、そして旧式バルブ部の劣化が重なったものでした。このような条件では、次のような対策が有効です。
🔷 給水管の更新時は耐衝撃管(HIVP)を採用する
従来のVP管に比べ、衝撃・曲げに強く、地盤変動のある環境でも破損リスクを低減できます。
🔷 止水バルブを新型樹脂製に交換する
金属製のゲートバルブは経年劣化しやすく、止水性能の低下から微細漏水を起こすことがあります。
🔷 透水性の高い埋戻し材(川砂)で復旧する
粘土層のように水を保持する土壌を避け、水が抜けやすい材質で包み込むことで早期発見を助けます。
🟦 3. 同様の症状が見られたときの行動ポイント
もし、次のような症状が見られた場合は、地中での“音なし漏水”が発生している可能性があります。
- 水を使っていないのに水道メーターが回っている
- 水道料金が数ヶ月連続で増加している
- 井戸ポンプが短時間で頻繁に作動する
- 家の周囲がコンクリートで覆われていて異変に気づけない
こうした場合は、自己判断で掘削する前に、専門の漏水調査を依頼することが最も確実です。
無駄な破壊を避け、費用と時間の両面で効率的に対応できます。
🟦 4. まとめ
本事例では、従来手法では発見が難しい環境でも、トレーサーガスと音聴調査を組み合わせることで、短時間・非破壊で確実に漏水を特定することができました。
特に、厚いコンクリート・粘土層・音なし漏水という三重の不利条件が重なっても、正確な特定と恒久修理が可能であることを実証した事例です。
漏水は、放置すればするほど電気代や水道代が増えるだけでなく、ポンプやバルブの故障を早める要因にもなります。早期の専門調査こそが、建物と設備を長持ちさせるための最も確実な一歩です。
🟩 よく読まれている記事はこちら
静音漏水のように目に見えないトラブルは、放置すると水道料金や電気代、設備劣化の原因になります。
同様の症状でお困りの方は、下記の記事もあわせてご覧ください。実際の調査事例や対策手順をもとに、原因の見極め方と依頼のタイミングを詳しく解説しています。
⬛ 漏水調査の技術報告実例
➤ 【千葉県市川市|技術報告の実例】 厚コンクリート下の音なし漏水をトレーサーガスで特定
👉 詳細な調査・修理内容はこちら
➤ 【千葉県八千代市|技術報告の実例】 コンクリート下の音がしない漏水を非破壊で特定
👉 トレーサーガス調査の手順を詳しく紹介
➤ 【千葉県成田市|技術報告の実例】 厚舗装下の静音漏水を非破壊で特定・修理
👉 本記事の調査内容はこちら
⬛ 漏水に関する記事
➤ 【実務解説|音も水跡も出ない“見えない漏水”の見つけ方解説】
➤ 【戸建て住宅版|漏水調査と対策ガイド】
👉 詳細はこちら
➤ 【簡易版|水道料金が急増?「使い過ぎ」か「漏水」かを見極める方法】
➤ 【簡易版|自分でできる漏水チェック方法10選】
⬛ 漏水調査の実例記事
➤ 【千葉県市川市|施工事例】 厚コンクリート下の音なし漏水をトレーサーガスで特定
➤ 【千葉県印旛郡酒々井町|施工事例】 地中微細漏水をトレーサーガス+路面音聴で特定
➤ 【漏水調査事例】の一覧はこちら
🟩 お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ
⬛ 電話
- 📞 固定:043-331-2039
- 📱 携帯:090-5492-8174
- 受付 8:30~18:00、日祝除く
- 定休日:日曜・祝日・GW・お盆・年末年始
⬛ LINE
- 公式 ID:@shiraikk https://lin.ee/HmD0Mbt9
- 担当者 ID:@shirai.kogyo https://line.me/ti/p/Za_X2Vt1vB
🌐 ホームページお問い合わせフォーム

