【よくある質問】井戸用浄水器カートリッジの交換時期は?交換目安とメンテナンスのポイント解説!

井戸水は自然の恵みですが、独特のニオイや濁りが気になることも少なくありません。井戸用浄水器はこれらを軽減する頼もしい存在ですが、カートリッジの交換を怠ると性能が低下し、設備トラブルの原因になることも。本記事では、交換時期の目安とメンテナンスのポイントをわかりやすく解説します。


🟩 はじめに

井戸水を利用するご家庭や施設では、独特のニオイや濁りが気になることがあります。

こうした井戸水特有の問題を軽減する手段として、多くの方が導入しているのが井戸用の浄水器です。しかし、浄水器は「設置して終わり」ではありません。ろ材であるカートリッジの定期的な交換を怠ると、浄水器本来の性能が発揮されなくなります。


たとえば、

  • ニオイや濁りが再発する
  • 浄水カートリッジの活性炭が目詰まりを起こし、水量・水圧が低下する
  • 蛇口やシャワーからの水の出が悪くなる
  • 最悪の場合、給湯器や混合水栓などの機器にまで悪影響を及ぼす

という事態も実際に起こっています。


特に多いのが、「湯水の出が悪くなった」と感じた際、原因が浄水カートリッジの詰まりだと気づかず、水栓や給湯器を修理・交換してしまうケースです。こうした無駄な出費やトラブルを防ぐためにも、適切な交換時期の把握と、定期的なメンテナンスが非常に大切です。



🟩 ご質問

井戸用浄水器浄水器(活性炭カートリッジ式)活性炭カートリッジの交換目安を教えてください。



🟩 ご回答

当社で施工・管理している顧客事例に基づき、以下のような交換頻度が一般的です。


  • ニオイの度合いが弱い場合:6〜8か月に1回の交換
  • ニオイの度合いが強い場合:3〜5か月に1回の交換


井戸水のニオイは、季節や天候、周囲の工事状況などでも変化することがあります。

あくまでも目安としてご参考ください。



🟩 活性炭カートリッジ式のおすすめモデルはコレ!

🟦 おすすめモデル:川本ポンプ製 アクアファインMRK2-25形

井戸水の濁りやニオイにお悩みの方には、川本ポンプ製「アクアファイン MRK2-25形」がおすすめです。家庭用から業務用まで幅広く対応できる中圧タイプ(最大0.7MPa)で、安定した水圧を維持しながら、効率的に濁りや不純物を除去します。


カートリッジ式フィルターを採用しており、工具を使わずに簡単に交換可能。活性炭+不織布の二重構造で、濁りやニオイをしっかり軽減します。また、耐久性の高いナイロンコーティング+ステンレス製ボディで、長期間安心して使用できます。


さらに、部品供給やアフターサービスも充実しているため、長期的なメンテナンスも安心。日常生活や業務での使用において、清潔で快適な井戸水環境を手軽に実現できる製品です。


🟦 補足・詳しい解説

1)カートリッジの寿命は、使用条件によって変動します

カートリッジの交換時期は、以下の要因によって大きく左右されます。


  • 水に含まれるニオイ成分や濁りの濃度
  • 1日の使用水量(家族構成・設備使用頻度)
  • 季節的な水質変化(特に夏場や雨の多い時期)


ろ材が劣化すると、ろ過性能が落ちるだけでなく、ニオイが再発したり、水の出が悪くなるといった不具合が現れます。これが交換のサインです。


2)活性炭タイプは「完全除去」ではなく「軽減」目的

多くの井戸用浄水器は活性炭カートリッジ式で、ニオイや有機物を活性炭が吸着することで、水質を感覚的に改善します。また、活性炭式浄水器は比較的安価で扱いやすいため、脱臭の代替手段として多くの方が採用されています。


しかし、活性炭の効果には限界があり、ニオイの強い地域や鉄・マンガンが多く含まれる水質では、完全に臭気を除去できない場合もあります。実際、多くの製品は「ニオイを完全に取り除く」とはうたっておらず、「活性炭を通すことでニオイを軽減させる」ことを目的としています。


井戸用浄水器が出始めたころは、「ニオイが取れる」と明言されている機器が多かったのですが、現在ではその表現を控えられ「井戸水の濁りを取るため」「塩素臭を除去するため」といった、より現実的な効能を前面に出しています。


こうした背景からも、過度な期待を持たず、水質に応じて最適な組み合わせ(除菌器や専用脱臭機器)を検討することが重要です。


3)さらなる対策として、除菌器の併用も有効です

井戸水特有のニオイは、活性炭カートリッジ式浄水器だけでは取り切れない場合があります。このような時は、塩素系の井戸用除菌器を併用するのが効果的です。


除菌器は微細な有機物や濁りを抑えるだけでなく、塩素のニオイで元のニオイを感じにくくする「マスキング効果」も期待できます。これは「完全に除去する」というより「気にならなくする」現実的でコストを抑えた方法です。


多くのメーカーも「ニオイ完全除去」はうたわず、濁り軽減や塩素臭除去を目的としています。専用の脱臭機器は高額なため、「活性炭浄水器+除菌器」の組み合わせを選ぶ方が多いのが実情です。来客対応や衛生面の安心のためにも、ニオイが気になる場合は定期点検と併せて除菌器の導入を検討すると良いでしょう。


◇活性炭カートリッジ式のデメリット解消に向けて

活性炭カートリッジ式の浄水器は交換頻度が高く、コストやメンテナンス負担が課題となることが多いですが、こうしたデメリットを解消するために、円盤状で表面が細かな網目状の合金フィルターと活性炭カートリッジを併用した専用浄水器を販売しているメーカーもあります。

このような専用機器は、より効率的に臭気成分を抑制し、活性炭の負担を軽減する設計となっており、井戸水の特有の臭いがどうしても気になる方には特におすすめです。


4)散水などの用途では浄水器を介さない水栓の使用を推奨

庭の散水や洗車などには、浄水器を通さない蛇口(外水栓)を設けることで、

カートリッジの消耗を大きく抑えることができます。

目的に応じた水栓の使い分けも、コストと効果の両面で重要です。


5)定期的な交換が機器保護・衛生維持につながります

カートリッジの交換を怠ると、活性炭が目詰まりを起こして水の通り道が塞がれ、水圧が低下します。その結果、「お湯が出にくい」「シャワーの水圧が弱い」などのトラブルにつながるのです。

そして、それが浄水器の影響だと気づかずに、水栓や給湯器の交換に踏み切ってしまう例も少なくありません。このような事態を防ぐためにも、最長でも10〜12か月に1回の交換を習慣とすることをおすすめします。


🟦 お困りの方はお気軽にご相談ください

カートリッジの交換時期の判断や、臭気・濁りに関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

水質や使用状況に応じた最適なご提案や製品選定、メンテナンスサイクルのご案内をさせていただきます。

定期的な点検と正しい対応で、井戸水をもっと安心・快適に使っていきましょう。



🟩 よくある質問


🔷 Q1. 井戸用浄水器のカートリッジはどのくらいの頻度で交換すべきですか?

🔷 A1.

井戸水のニオイや濁りの強さによって交換頻度は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • ニオイが弱い場合:6〜8か月に1回
  • ニオイが強い場合:3〜5か月に1回

水質や季節、使用状況によって変化するため、あくまでも目安としてご参考ください。

最長でも10〜12か月を目安にカートリッジを交換すると、ろ過性能低下や水圧低下を防げます。



🔷 Q2. 活性炭カートリッジ式浄水器の特徴は何ですか?

🔷 A2.

おもな特徴は下記の通りです。

  • ニオイや濁りを「軽減」する目的で活性炭を使用
  • 工具を使わずにカートリッジ交換が可能
  • 活性炭+不織布の二重構造で効率的にろ過

※活性炭式は「完全除去」ではなく「軽減」が目的です。ニオイが強い場合は専用脱臭機器や塩素系除菌器との併用がおすすめです。



🔷 Q3. 交換時期を見極めるサインはありますか?

🔷 A3.

以下の症状が出た場合、カートリッジ交換を検討してください。

  • 水の出が悪くなった
  • ニオイや濁りが再発した
  • 水圧が弱くなった

これらはカートリッジの劣化や目詰まりによるサインです。早めの交換が機器の保護と衛生維持につながります。



🔷 Q4. カートリッジ交換のコストはどのくらいですか?

🔷 A4.

活性炭カートリッジの費用は、一般的に25,000円〜50,000円(税抜)程度です。使用水量や濁りの強さによって交換頻度が変わるため、コストも変動します。

散水や洗車などの用途には浄水器を介さない水栓を使用することで、カートリッジの消耗を抑えることが可能です。



🔷 Q5. おすすめのカートリッジ式浄水器はありますか?

🔷 A5.

井戸水の濁りやニオイにおすすめなのが、**川本ポンプ製「アクアファイン MRK2-25形」**です。

  • 家庭用から業務用まで幅広く対応(最大0.7MPa)
  • 安定した水圧を維持しながら濁り・不純物を除去
  • 工具不要で簡単にカートリッジ交換可能
  • 活性炭+不織布の二重構造で効果的にニオイ軽減
  • 耐久性・部品供給・アフターサービスも充実



🔷 Q6. カートリッジの寿命やメンテナンスのポイントは?

🔷 A6.

  • 使用水量や水質、季節によって寿命が変動します
  • 長期間使用しても10〜12か月ごとに必ず交換
  • 活性炭の目詰まりは水圧低下や通水不良の原因になります
  • 定期点検と交換を習慣化すると、水栓や給湯器などの設備トラブルを防げます



🔷 Q7. さらにニオイや濁りを抑えたい場合は?

🔷 A7.

活性炭浄水器だけでは完全に取り切れない場合、塩素系井戸用除菌器や専用脱臭機器の併用が効果的です。

  • 微細な有機物や濁りの抑制
  • 塩素によるマスキング効果でニオイを気にならなくする
  • コストを抑えつつ安全に井戸水を利用できます。



🟩 まとめ:井戸用浄水器を長く安全に使うために


1️⃣ カートリッジは定期交換が必須

井戸水に含まれるニオイや濁り成分は、時間とともにカートリッジに蓄積され、ろ過性能が落ちていきます。使用状況に応じた3〜12か月ごとの交換が推奨されます。


2️⃣ 活性炭式浄水器は「ニオイ軽減」が目的

多くの製品は「ニオイ除去」ではなく「軽減」をうたっています。完全に除去したい場合は、専用浄水器や塩素除菌器の併用が効果的です。


3️⃣ 井戸水特有の臭いには限界もある

 活性炭カートリッジだけでは完全に取り切れない場合もあります。臭いの強さによっては、除菌処理や専用浄水器の導入を検討しましょう。


4️⃣ 定期的な点検と見直しが大切

カートリッジの劣化に気づかず、水圧の低下や設備の故障につながるケースもあります。年に1回の点検・交換を習慣にすることで、機器の寿命を延ばし、安心して井戸水を使い続けられます。



🟦 さいごに

井戸水は、適切な除菌や浄水処理を行うことで、日常生活や非常時に安心して使える水源となります。しかし、水質は地域や井戸の構造によって異なり、見た目がきれいでも細菌や臭気のリスクが潜んでいることがあります。


塩素系除菌器や活性炭浄水器は、水質の安定化やニオイ対策に有効で、長期的な利用の安心感を高めます。機器の選定や薬液管理は専門知識を伴うため、定期的な水質検査とあわせて、信頼できる専門家のサポートを受けることをおすすめします。



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