井戸ポンプ型式の調べ方【銘板位置・メーカー別解説!】

🟩 井戸ポンプの型式を正しく確認する方法

‐メーカー別ガイド‐


戸ポンプに関するお問い合わせの中でも、特に多いのが「型式の確認方法」です。

型式は部品の選定や修理対応に欠かせない重要な情報ですが、実際には シリーズ名だけをお伝えいただくケース が多く、これではポンプを特定できない場合があります。


例えば、テラル製ポンプで「25TWS-5.44S」とお答えいただくことがありますが、これはポンプカバーに記載された一連の文字列で、型式の一部に過ぎません。

この情報だけでは「TWS型」で「450W」ということは分かりますが、羽根車の段数など詳細までは特定できません。

正確な情報は、制御基板に貼られた銘板 を確認する必要があります。


この点は川本ポンプでも同様で、カバー部の表記だけでは型式の完全な特定はできません。

そこで本記事では、ポンプ型式の正しい確認場所 と、メーカーごとの特徴・注意点を分かりやすくご紹介します。



🟩 ご質問

井戸ポンプの型式はどこを見ればわかりますか?



🟩 ご回答

ポンプ本体に貼られた**銘板(ネームプレート)**から確認できます。

銘板は銀色または白色のプレートで、「TWS-5.45S-9J」や「JPS-4052F」のように英数字で記載されています。



◾ 注 意

  • カバー部に記載されているアルファベットや数字はシリーズ名である場合が多く、その情報だけでは特定できません。


  • 銘板には型式のほか、製造番号や定格電圧などの重要な情報も記載されています。


◾ 銘板のおもな設置場所

  • 制御基板カバー部
  • ポンプカバー部
  • 地上モーター部



🟩 銘板の位置と確認方法

多くのメーカーでは、基板カバー部に銘板が貼られており、比較的簡単に見つけられます。

井戸ポンプのカバーを開け、基板部(緑や赤のランプが点灯している箇所)を探してみてください。


※ポンプカバーはプラスねじで2〜4か所固定されているのが一般的です。開ける際は固定方法をご確認ください。


◾ 注意点

近年の井戸ポンプでは、カバー部の表記がシリーズ名のみで、型式とは異なる場合が増えています。

正確な型式を知るためには、必ず銘板を直接確認してください。



🟩 メーカー別の特徴

◾ 川本ポンプ・テラル

  • カバー部に記載された表記はシリーズ名のことが多く、型式ではない。
  • 正確な型式は、制御盤または基板カバー部に貼られた銘板で確認する必要がある。



◾ イワヤポンプ(岩谷製作所)

  • 他メーカーと異なり、カバー部に記載された表記が型式である場合が多い。
  • 旧型はカバー部に型式のみ直接記載。
  • 現行型はカバー側面とモーター部に銘板があり、カバーを外さず確認可能。


▼ JP型(現行・旧型)


▼ JP型(現行)



🟩 よくある質問(FAQ)

・Q1 : 井戸ポンプの型式はどこを見ればわかりますか?


  • A1 : 銘板(ネームプレート) をご確認ください。

井戸ポンプの型式は、以下のいずれかに貼付されている 銘板(ネームプレート) から確認できます。銘板には型式のほか、製造番号や定格電圧などの重要な情報も記載されています。

おもな銘板の貼り付け場所

1️⃣ ポンプのカバー部

2️⃣ 基板カバー部(制御基板の上)

3️⃣ 地上モーター部


・Q2 : なぜカバー部の表示だけでは不十分なのですか?


  • A2: ポンプの型式でないことが多いからです。

多くのメーカーでは、カバー部に記載されている英数字はシリーズ名であり、型式そのものではないことが多いからです。

👉 正確な型式は制御基板やモーター部に貼られた銘板で確認してください。


・Q3 : メーカーごとの特徴はありますか?


  • A3 : はい。以下のような特徴があります。

1️⃣ テラル / 川本ポンプ

  • カバー部の英数字はシリーズ名。
  • 羽根車段数や細部の仕様は銘板を見ないと分かりません。

👉 例:「TWS-5.45S-9J」のような形式で銘板に記載。


2️⃣ イワヤポンプ

  • 旧型モデルではモーター部の銘板が型式を表示。
  • 現行モデルはカバー側面とモーター部両方に銘板があり、カバーを開けなくても確認可能。

👉 例:「JPS-4052F」のような形式で記載。


・Q4 : 銘板はどこにありますか?


  • A4 : メーカーや型式によって異なりますが、以下が一般的です。

1️⃣ テラル・川本ポンプ:地上部制御盤や基板カバー部の内部

2️⃣ イワヤポンプ:モーター部、またはポンプカバー側面


・Q5 : 確認時の注意点はありますか?


  • A5 : 注意点は下記の通りです。

1️⃣ カバーはプラスねじで固定されていることが多く、外す際はネジの場所を確認してください。

2️⃣ 型式は英数字の組み合わせで、似た表記が多いので写し間違いに注意。

3️⃣ 無理に分解せず、安全に確認できる範囲で作業しましょう。



🟩 まとめ

  • 型式はポンプの修理・部品交換に必須の情報。
  • カバー部の英数字はシリーズ名の場合が多く、型式特定には不十分。
  • 正確な型式は、本体に貼付された**銘板(ネームプレート)**で確認する。
  • 銘板は制御基板カバー部、ポンプカバー部、地上モーター部などに設置されている。
  • メーカーによって表記方法や銘板位置が異なるため、事前に特徴を理解しておくことが重要。



🟩 さいごに

井戸ポンプの型式確認は、一見些細なことのように思えても、情報が不十分なままではスムーズな対応ができません。

部品の特定ができず、現地確認が必要となり、修理や交換の対応が遅れます。

また、推測の中で機種や部品の特定を行うことは困難で、時間のかかる作業となります。


ポンプの型式は、全ての情報が揃わなければ特定には至りません。

多くの場合、シリーズ名と出力までは分かっても、それ以外の仕様情報が不足していると、ポンプを完全に特定できません。

その結果、修理部品を特定できなかったり、ポンプそのものの特定ができないことにも繋がります。


ご面倒でも、必ずポンプの詳細が明記されている銘板をご確認ください。

もし型式が分からない場合や銘板の確認方法が不明な場合は、無理に分解せず専門業者へ相談しましょう。

正確な情報をもとに対応することで、ポンプの寿命を延ばし、安心して使い続けることができます。



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