佐倉市【無料点検事例】三菱HP-555B井戸ポンプ|30年以上使用後の診断結果

佐倉市で30年以上使用された三菱HP-555B井戸ポンプを無料点検|劣化状況と診断結果


📌 この記事の概要

  • 場所|千葉県佐倉市下勝田
  • 用途|井戸水(生活用水・飲料・雑用水)
  • 種類/型式|三菱多久電機・深井戸用水中ポンプ/型式:HP-555B
  • 電源/出力|単相100V/出力550W
  • 使用年数|30年超



はじめに

当社では、千葉県全域を対象に井戸ポンプの無料点検サービスを実施しており、富里市を含む印旛地域(酒々井町・栄町・佐倉市・成田市・八街市・四街道市・印西市・白井市)および近隣地域(芝山町・山武町・千葉市若葉区など)で多くのご依頼をいただいております。


これまでに、自社で設置した三菱多久電機・テラル・川本ポンプなど、さまざまな機種・型式の点検や交換に対応してきた実績があります。


無料点検では、井戸ポンプの運転状況や吐水量、絶縁抵抗測定などを実施し、以下のような調査結果のご報告が可能です。お気軽にお問い合わせください。


✅ 直ぐに交換した方が良い

✅ あと数年は使用可能

✅ まだ交換時期ではない


また、部品単位での診断も行い、

✅ 故障している部品の有無

✅ 故障直前の部品の有無

✅ 消耗部品の交換目安と平均交換年数

についても詳細にご報告いたします。



🟩 今回の点検概要

今回は千葉県富里市中沢にて、30年を超えて使用している三菱多久電機製・深井戸用水中ポンプ「HP-555B」の無料点検を実施した事例をご紹介します。


当ポンプはHPシリーズの一つで、出力550W・単相100V仕様の定圧給水タイプです。浅型と深型の中間に分類されますが、設計上は深型寄りの特性を備えており、比較的深い(40m未満)の水位にも対応可能です。


特に25m~30m位の水位において、安定した水量と水圧を確保できるのが特徴です。耐久性にも優れたモデルで、30年以上の長期間使用にもかかわらず安定して稼働している事例は、当シリーズの信頼性を裏付けるものと言えます。


当社では自社施工の井戸ポンプを無料で点検を承っておりますので、設置後に点検や修理をしていない方、設置後8年以上経過している方はぜひご相談ください。


なお他社施工分のポンプについてはメーカー・機種を限定した有料対応となります。お問い合わせ時にメーカー名と型式のご連絡をお願いいたします。



🟦 現地の井戸ポンプの情報

現地には、三菱多久電機製の型式「HP-555B」(単相100V、出力550W)が設けてありました。この当時の単相100Vの家庭用深井戸用水中ポンプの中では、最大出力でした。現在は600Wが最大出力になります。


水中ポンプのため、起動時や停止時の音は静かであり、汲み上がる井戸水の吐出量や吐水圧は良好でした。しかし、ポンプの絶縁抵抗値が「0.15MΩ」に低下していたため、直ぐにでも交換が必要な値でした。


🔷 井戸ポンプのおもな仕様

  • メーカー:三菱多久電機
  • 型式:HP-555B
  • ☑️ 電源:単相100V
  • ☑️ 出力:550W
  • ☑️ 使用年数:30年超
  • ☑️ 備考:1993年3月製造中止モデル


🔷 現地情報

  • 場所 : 千葉県佐倉市下勝田
  • 井戸ポンプ : 三菱多久電機・HP-555B(550W、単相100V、使用30年超)



🟦 点検の経緯

今回の点検は、自社で井戸掘削およびポンプ設置を行った施主様宅で実施しました。

30年以上使用されており、定期的な無料点検として訪問。劣化や不具合を早期に発見し、突発的な故障で生活用水が止まるリスクを回避することを目的としています。



🟦 点検の目的

この点検は、ポンプの劣化や不具合を早期に発見し、突発的な故障による給水停止を防ぐことを目的としています。

また、定期的な点検によってポンプの寿命を延ばし、安全かつ安定した給水環境の維持に繋げるための重要な取り組みです



🟦 長期間使用によるリスクについて

井戸ポンプは長く使い続けることでリスクが高まります。特に以下の点にご注意ください。


❗井戸ポンプを吊り下げているロープが井戸内で切れ落ちると、井戸パイプの内部にロープが挟まり、引き上げ不能になってしまいます。これにより井戸が使用不能となり、新たに掘り直しが必要になる場合があります。


❗揚水管の塩ビパイプが接着不良を起こし外れることもあり、これも使用障害の原因となります。


➤どんなに正常に使えていても、使用期間は最大15年が目安です。特に12年を超えるとこれらのリスクが急増します。

実際に使用12年でロープが切れ、井戸掘り直しを余儀なくされた事例もあります。



🟩 点検内容と診断結果

今回の無料点検では、井戸ポンプの基本仕様から運転状態、電気的な安全性、吐水性能までを一つひとつ確認しました。実施した内容は点検シートに記録し、その診断結果を基に劣化状況や交換の必要性を判断しています。

以下に主な点検項目と、実際に確認された結果を整理しました。


🔷 点検項目

当社の点検では、劣化や故障の兆候を把握するために、外観や運転音の確認、電気的な測定、吐水性能の計測などを行います。

以下が主な点検項目です。


🔹 井戸ポンプの種類・型式確認

メーカー名や型式を特定し、対象機種の性能や経過年数を把握します。これにより点検基準や交換部品の可否を判断します。


🔹 起動・停止時のモーター音チェック

ポンプのON/OFF動作時の音を確認し、軸受けの摩耗や内部部品の不具合がないかを調べます。異常音は故障の前兆になるため重要です。


🔹 モーター音と絶縁抵抗測定による劣化状況の確認

運転中のモーター音に加え、電気的な絶縁抵抗値を測定します。数値の低下は漏電や基板焼き付きのリスクを示し、交換時期の判断材料となります。


🔹 吐水量・吐水圧の計測

実際に汲み上げた水の量と圧力を測定し、設計性能との比較を行います。長年の使用で能力が低下していないかを確認します。


🔹 調査報告の作成

確認した内容を点検シートにまとめ、劣化状況や交換の必要性を整理して記録します。後日の対応やお客様への説明資料にもなります。


🔹 ポンプ交換時の概算費用提示

交換が必要と判断された場合には、機種選定の目安とともに概算費用を提示し、修理・更新の検討材料とします。



🔷 点検結果

井戸ポンプの無料点検で使用した実際の点検シートを基に、劣化状況・吐水量・絶縁抵抗値の確認結果を整理しました。現場での調査内容をそのまま反映した実例です。


1. 地上ユニット内部点検

内部を確認したところ、目立った水漏れはありませんでした。しかし、アキュームレーター内部のゴムが破損し、水が侵入していました。

この不具合により、ポンプは頻繁に起動と停止を繰り返し、その結果、制御基板に熱が蓄積し一部で焼き付きの兆候が確認されました。さらに汲み上げた水が温かくなる現象も発生していました。

  • ✅ 水漏れはなし
  • ✅ 頻繁な起動・停止動作を確認
  • ✅ アキュームレーター内部ゴム破損による水侵入を確認
  • ✅ この影響で起動・停止を繰り返し、制御基板に熱蓄積、焼き付きの兆候あり
  • ✅ 井戸水が温かくなる現象も発生

※本機種は部品供給終了のため修理不可


2. 吐水量・吐水圧点検

吐水量と水圧は、長期間使用にもかかわらず依然として高い性能を維持していました。これはHPシリーズ特有の耐久性の高さを示しています。

  • ☑️ 18年以上使用にもかかわらず優れた水圧・水量を維持
  • ☑️ HPシリーズの高性能を実感


3. 絶縁抵抗測定

点検の結果、絶縁抵抗値は「0.15MΩ」と大幅に低下していました。これは即交換が必要な数値であり、今後はブレーカーが頻繁に落ちるリスクが極めて高い状態です。

  • ✅ 測定値:0.15MΩ
  • ✅ 使用年数相応の劣化を確認
  • ✅ 早急な交換推奨レベル
  • ✅ 劣化が進むと過電流でブレーカー落ちのリスクあり


4. 補足:長期使用で起こりやすい「落水現象」について

今回の点検では確認されませんでしたが、長期使用ポンプに多い不具合として「落水現象」 があります。

落水とは、揚水管内に水が保持されずポンプ停止後に井戸内へ水が逆流してしまう現象です。これが起こるとモーターに過負荷がかかり、汲み上げた水が温かくなる・頻繁な起動停止が起こるなどのトラブルにつながります。


👉 長期使用の場合、点検時にはこの現象が起きていないかを必ず確認する必要があります。



🟩 点検結果と今後の対応

今回の点検で判明した劣化状況と、今後の注意点や対応について整理します。


🔷 ① 点検で判明した劣化状況

点検を行ったところ、以下のような劣化が見受けられました。

  1. アキュームレーター内部ゴムの破損 → 修理不能のため新規交換を推奨
  2. 制御基板への熱蓄積
  3. 絶縁抵抗値の著しい低下(0.15MΩ)→ 即交換が必要なレベル


🔹補 足

通常、絶縁抵抗は 10MΩを下回るとブレーカーが頻繁に落ち始める危険水準 とされています。

今回の値は 0.15MΩ と極めて低く、稼働中に過電流でブレーカーが遮断されてもおかしくない状態でした。


それにもかかわらず運転が継続できていたのは、井戸水の水質が比較的良好でスケール付着が少なかったためと考えられます。

最終的には交換工事の見積もりを提示し、新規ポンプへの切替えを前提に対応を完了しました。


🔷 ② 点検のまとめと注意点

今回の点検により、以下のような深刻な劣化が確認されました。

  1. アキュームレーター内部ゴムの破損
  2. 制御基板への熱蓄積
  3. 絶縁抵抗値の著しい低下(0.15MΩ)


🔹補 足

このまま使用を続ければ、突発的な給水停止やブレーカー落ちが発生する恐れがあるため、新規ポンプへの交換を強く推奨しました。今回の点検で事前に異常を発見できたことで、給水トラブルを未然に防ぐことができました。


井戸ポンプは 使用8年を超えると絶縁抵抗低下や部品劣化のリスクが増加 し、突然の故障につながります。さらに長期間使用すれば、

  • 吊り下げロープ切断によるポンプ落下
  • 揚水管の接着不良による破損

といった致命的トラブルで、井戸自体が使用不能になるケースもあります。その場合は再掘削が必要となり、多額の費用が発生します。


👉 安全な給水を維持するためには、8年以上経過した井戸ポンプは点検、12年以上経過した場合は交換を検討することが最善策 です。



🔷 ③ 注意すべき症状

下記の症状がある場合は、早急に点検・修理をご検討ください。

  • ⚠️ 井戸ポンプが頻繁に起動・停止を繰り返す
  • ⚠️ 汲み上げる水が温かい
  • ⚠️ 水の勢いが弱い
  • ⚠️ 電気代が急に上がった



🔷 ④ 無料点検について

  • ✅ 対象 : 自社施工の井戸ポンプ(無料)
  • ✅ 他社施工 : 有料(メーカー・型式制限あり)


➤ 当社では自社施工分の井戸ポンプの無料点検を行っております。ぜひお声掛けください。

また、他社施工分の井戸ポンプの点検は有料にて承っております。

点検は、メーカーと機種が限定されますので、お問い合わせ時にメーカー名とポンプの型式をお伝えください。


🔷 ⑤ その後の対応

  • ✅ 後日、井戸ポンプの交換工事を実施。
  • ✅ 交換機種:テラル製深井戸用水中ポンプ 25TWS-5.6S-11 単相100V・出力600W



🟩 まとめ

今回、千葉県佐倉市下勝田にて 三菱多久電機製 深井戸用水中ポンプ(HP-555B) の無料点検を実施しました。

使用30年以上が経過していましたが、点検により 絶縁抵抗の著しい低下・アキュームレーターの破損・基板への熱蓄積 といった深刻な劣化が判明しました。


当社では、千葉県内全域(印旛地域・成田市・八街市・佐倉市・富里市・酒々井町・四街道市ほか)で 井戸ポンプの無料点検サービス を行っており、これまでに三菱多久電機・テラル・川本ポンプなど多様なメーカー・型式に対応してきた実績があります。


自社施工のポンプは無料点検、他社施工分はメーカー・機種を限定した有料対応 となります。点検や交換のご相談はお気軽にお問い合わせください。



🟩 さいごに

井戸ポンプは、生活用水・農業用水を支える重要設備です。

しかし、長期間使用すると劣化や突発故障のリスクが増し、突然「水が出ない」「電気代が急増した」といったトラブル に直結します。


以下のようなサインに心当たりはありませんか?

  • ポンプの音が大きくなった/異音がする
  • 水の出が悪い、ムラがある
  • 頻繁に起動・停止を繰り返す
  • 周囲が湿っている、水漏れしている
  • 電気代が急に上がった


これらは 故障の前触れ であり、早めの点検で未然に防ぐことができます。

定期点検によってポンプの寿命を延ばし、安心して使い続けられる環境を整えましょう。


当社では最新ポンプへの交換も含めて最適なご提案を行っています。

井戸ポンプのメンテナンスやトラブルでお困りの際は、ぜひご相談ください。



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