千葉県八千代市｜漏水調査事例｜トレーサーガスで地表面が濡れない極少量水漏れを特定＆修理

🟩 施工事例：千葉県八千代市｜地表面に表れない微量の水漏れを、トレーサーガス調査で正確に特定＆修理
◾ 千葉県八千代市｜戸建｜分譲地｜水道水
◾ 漏水の数 ： １箇所
◾ 機器の不具合 ： なし
◾ 漏水量 ： 1分間あたり200ml未満

はじめに
「水道代が急に増えている」「検針員から使用量の増加を指摘された」――そうした状況で音聴調査を行っても、漏水音が確認できないことがあります。

今回の千葉県八千代市勝田台南での事例も同様に、音では判別できない微量の漏水でした。屋内外で音聴棒や路面マイクを用いても異常音はなく、特定が困難でしたが、トレーサーガス調査を実施した結果、配管継手の亀裂による水漏れを約50分で特定し、修理を行いました。

本記事では、この調査の流れと修繕内容を具体的にご紹介します。

🟩 工事名
・宅地内漏水調査および修理工事

🟩 工事の経緯
千葉県八千代市勝田台南の戸建住宅で、水道メーター検針時に使用量の増加を指摘されたことをきっかけに調査のご依頼をいただきました。

お客様自身は「水道の出方に異常がない」「水漏れの音も聞こえない」「地面はどこも濡れていない」とのことで、外観からも漏水は確認できませんでした。

そこで、まず音聴棒や路面音聴器による調査を行いましたが、微量の漏水だったため検出には至りませんでした。最終的にトレーサーガス調査に切り替え、漏水箇所の特定を進めました。

🟩 現場状況
◾ 母屋（２階建て住宅）
① トイレ２箇所
② 洗面化粧台２箇所
③ 浴室
④ 洗濯機水栓
⑤ 台所
⑥ 電気温水器

◾ 屋外設備
・ 外水栓１箇所

◾ 量水器（水道メーター）の大きさ
・ ２０ｍｍ

◾ 築年数
・ ４５年超

🟩 漏水量
・ １分間あたりの漏水量は、およそ200ml。
・ 水道管の継手部（エルボ）からは、極少量の水漏れあり。

🟩 事前調査での漏水状況
・屋内外にて音聴棒調査と路面音聴調査を行ったが特定には至らず、トレーサーガス調査へ移行。

🟩 調査内容
◾（１）屋内調査
①トイレロータンク内部の止水不良の有無を確認。
→ボールタップおよびフロートバルブに異常なし。

②小型音聴器を用い、宅内の各種水栓（台所・洗面・浴室・洗濯機水栓・トイレ）に音聴棒を押し当て、配管から伝わる漏水音を確認。
→水道管や給湯管からの漏水音はなし。

◾（２）屋外調査
▪️（A）音聴調査
① 路面調査用音聴器で地表面を調査し、地中の漏水音を確認。
② 小型音聴器を用い、屋外露出配管部（給湯器・トイレ周辺）で漏水音を確認。
③ 給湯器流入側のバルブを閉栓後も水道メーターパイロットの回転速度に変化がなかったため、水道管からの漏水と判断。

▪️（B）トレーサーガス調査
① トレーサーガス調査で漏水箇所を発見（約50分）。
② 人力で掘削し、漏水箇所を目視確認。
③ 漏水箇所を修理。

🟩 漏水箇所
・トイレに繋がる水道管のTS継手材（エルボ）が亀裂破損し、水が漏れていた。

🟩 修理内容
① 水道管を「VP」から耐衝撃性の「HIVP」へ交換。
② HIVP専用継手材で補修。
③ 狭いスペースに複数配管が集中していたため、大掛かりな補修工事となった。

🟩 漏水調査の結果
① 漏水箇所は１箇所。継手部からの水漏れを確認。
② 漏水量が微量であったため、音聴調査では検出できなかった。
③ トレーサーガス調査により約50分で漏水箇所を特定。
・ 準備時間30分
・ 調査時間20分

🟩 漏水の特定に至った漏水調査工法
・ トレーサーガス工法

🟩 使用した漏水調査機器
◼️ 初動調査
①浅埋設型音聴器（音聴棒）
②深埋設型音聴調器（路面マイク）

◼️ 本調査
①トレーサーガス発生装置
②トレーサーガス検知器

🟩 工事場所
・ 千葉県八千代市勝田台南

🟩 今回の漏水調査の総評
今回の事例は、音や外観では確認できない微量の漏水に対し、トレーサーガス調査を実施することで原因を特定し、修理に至ったケースです。現場環境や配管状況により修繕は容易ではなかったものの、適切な方法を選択することで確実に対応できました。

・ 漏水量が微量であったため、目視や音聴調査では発見できず、トレーサーガス調査によって特定に至った。
・ 地表面は一部コンクリートで覆われていたが、大半は土であり掘削は比較的容易だった。ただし、建物外周の限られたスペースに複数の配管が集中しており、修繕作業は困難だった。
・ 複数の配管が入り組んでいたため、漏水箇所のみの補修は難しく、大掛かりな工事となり管材費が通常よりも増加した。

🟩 まとめ
千葉県八千代市勝田台南で発生した今回の漏水は、音聴調査では確認できないほどの微量漏水でした。しかし、トレーサーガス調査を行うことで短時間のうちに漏水箇所を特定し、継手部の破損を修理できました。

この事例は、通常の音聴調査では限界があるケースにおいて、トレーサーガス調査の有効性を示しています。また、地面の大半が土で掘削は比較的容易だった一方で、建物外周の狭いスペースに複数の配管が集中しており、修繕は難しい条件でした。それでも、適切な方法を選ぶことで確実な修理につなげることができました。

漏水の早期発見と適切な修理対応は、水道料金や下水道料金の無駄な増加を防ぐだけでなく、井戸ポンプをご利用のご家庭では電気料金の急増やポンプ寿命の短縮を防ぐうえでも重要です。

🟩 さいごに
漏水を放置すると、水道料金や下水道料金の増加につながるだけでなく、井戸ポンプをご利用のご家庭では電気料金の急増やポンプ寿命の短縮・故障を招く可能性があります。

当社では、酒々井町を中心に印旛地域（佐倉市・成田市・富里市・八街市・四街道市・印西市・栄町）や周辺地域（千葉市若葉区、芝山町、山武市など）を含む千葉県全域および茨城県全域で漏水調査・修理を行っています。トレーサーガス調査や路面音聴調査を組み合わせることで、目に見えない漏水も迅速に特定いたします。

また、井戸ポンプ業務についても千葉県全域を対象に、修理・点検・調査から、圧力タンクや砂こし器といった周辺機器の設置まで幅広く対応しています。

「水道代が高いのに原因が分からない」「音では漏水が確認できない」といった場合も、どうぞお気軽にご相談ください。地域密着の迅速かつ確実な調査で、皆さまの暮らしを安心して支えます。


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