🟩 農地併設の井戸配管で発生した“音のしない水漏れ”をトレーサーガス調査で特定・修理した事例
千葉県富里市|漏水調査事例|井戸水|農地併設
千葉県富里市の戸建住宅で、農地併設の井戸配管から発生した微細漏水をトレーサーガス調査で特定した施工事例です。
広大な宅地と農地にまたがる配管で、音も濡れ跡も表れない難条件の中、音聴調査とトレーサーガス調査を段階的に実施。
その結果、宅地内の3箇所で発生していた微細漏水をすべて特定し、修理を完了しました。また、再発防止を目的に新たなゲートバルブを複数新設し、将来的な調査効率の向上にもつながった事例です。
🟧 要 点
◾ 調査手法:音聴調査+トレーサーガスによる段階特定。
◾ 発見内容:宅地内3箇所で継手部の微細漏水を確認。
◾ 漏水の数:3箇所(トイレ系統/洗車用外水栓/散水外水栓)。
◾ 期間:延べ3日(調査2日/修理1日)。
◾ 環境:農地併設のため透水性が高く、地表反応が出にくい。
◾ 難易度:高(広範囲・無音・経路図なし)。
🟧 調査の手法と手順
◾ 音聴調査で異常範囲を絞り込み、トレーサーガス法で確定。
◾ 掘削後、継手の亀裂や劣化を確認し、配管更新を実施。
◾ 修理後に圧力テストを行い、再漏水がないことを確認。
◾ バルブを新設し、将来的に区画ごとの止水点検を可能に。
🟦 基本情報
◾ 千葉県富里市|戸建住宅|非分譲地・農地併設|井戸水(生活用水・灌漑用)
◾ 漏水量:1分あたり200mL未満(微量・地表反応なし)
◾ 漏水数:3箇所
◾ 漏水箇所:トイレ系統・洗車用外水栓・散水外水栓ルート
◾ 調査日数:延べ3日(調査2日/修理1日)
🟦 現場状況
◾ 敷地:宅地+農地(約250坪)/母屋と離れを併設
◾ 配管:宅地と農地を跨ぐ複雑構成/増設履歴あり
◾ 地盤:透水性の高い農地土壌(漏水が地表に現れにくい)
◾ 路面:一部コンクリート・一部土壌で音反応が不明瞭
🟦 家屋と設備状況
◾ 家屋構造
▪️ 木造2階建て(母屋+倉庫併設)
▪️ 築36年
◾ 設備構成
▪️ 浴室(ユニットバス)
▪️ トイレ×2、洗面台×2
▪️ 台所・洗濯機水栓
▪️ ガス給湯器
▪️ 外水栓柱×4・散水栓×2
◾ 給水設備
▪️宅地用: 深井戸用水中ポンプ:テラル 25TWS-5.6-11(単相100V/出力600W/使用12年)
▪️農地用:深井戸用水中ポンプ:川本 SU2-325-2.2CR(三相200V/出力2.2KW/使用3年)
🟦 構 成
◾ 第1章|ご依頼の背景と現場概要
◾ 第2章|調査の難しさと条件整理
◾ 第3章|トレーサーガス調査と特定工程
◾ 第4章|修理工事と復旧確認
◾ 第5章|調査の結果と考察
◾ 第6章|総評
◾ 第7章|お客様の声と担当者コメント
🟩 第1章|ご依頼の背景と現場概要
千葉県富里市にお住まいのお客様から、井戸ポンプが止まらず動き続けているというご相談をいただきました。宅地と農地を併せ持つ広い敷地で、生活用と農業用の二系統が同時に稼働しており、ポンプが昼夜を問わず作動する状況が続いていました。
🟦 電気代の増加で気付いた異常
最初に異変に気付かれたのは電気代の急増でした。これまでの倍近い請求額となり、ポンプが頻繁に起動していることがわかったため、家屋や庭の水栓を点検されたものの、水たまりや濡れた箇所は見当たりませんでした。井戸ポンプ本体の故障を疑い、設置業者に点検を依頼されたところ、ポンプには異常がなく「配管のどこかで水が漏れている可能性がある」との説明を受けたそうです。
🟦 他社では調査が困難だった理由
その後、複数の業者に相談されたものの、いずれも「井戸配管は対象外」「ポンプが止まらない状態では調査ができない」と断られたため、調査が進まず不安を抱えられていました。井戸配管は敷地ごとに構成や経路が異なり、配管図が残っていないケースも多く、特に農地と宅地が連続する環境では調査範囲が広くなるため難易度が高いのが実情です。
🟦 当社へのご相談と調査方針
最終的に、音聴調査とトレーサーガス調査の併用によって井戸配管の調査が可能な当社にご連絡をいただき、正式な調査依頼となりました。当社ではまず現地確認を行い、敷地の構造や配管経路を把握したうえで圧力計の挙動を観測。音聴調査で大まかな範囲を絞り込み、トレーサーガス法で確定する段階的な方針を立てました。これにより、他社で調査不能とされた条件下でも、漏水箇所を確実に特定することが可能になりました。
🟦 まとめ
本件は、井戸ポンプの異常稼働をきっかけに始まった調査でした。目視や音では一切の手がかりが得られない中、段階的な調査計画を立てて取り組んだことで、広い敷地内の複数箇所におよぶ漏水をすべて解明することができました。
🟩 第2章|調査の難しさと条件整理
本章では、富里市の現場で調査を進めるうえで直面した難しさと、その要因を整理します。井戸配管特有の構造や地盤条件が重なり、一般的な音聴調査だけでは特定が困難な環境でした。
🟦 広い敷地と複雑な配管構成
現場は母屋と離れがある敷地に加え、農地側にも複数の外水栓が設けられていました。生活用と灌漑用の二系統がバルブで切り替え可能な仕組みとなっており、宅地と農地の配管が複雑に交差していました。経路図が残っていないため、まずは配管の方向や分岐点を一つずつ推定しながら進める必要がありました。
🟦 無音・無跡の漏水環境
地盤は透水性の高い砂質土壌で、漏水しても地表に変化が現れない環境でした。加えて、地表面の大半がコンクリートや砂利敷きで覆われており、音聴器を使用しても水音を拾いにくい状況です。ポンプが自動制御で不定期に稼働するため、通水音と漏水音が重なってしまい、音による判断が難しくなっていました。
🟦 調査に必要な条件の整理
こうした条件を踏まえ、調査を効果的に進めるためには、以下の三つの要素を満たすことが不可欠でした。
1️⃣ ポンプを一時停止し、配管内の圧力状態を静止させる。
2️⃣ 系統を区切りながら順に確認し、影響範囲を限定する。
3️⃣ 音聴調査とトレーサーガス調査を段階的に併用して確定に導く。
この手順を守ることで、広範囲かつ経路不明の配管でも、確実な位置特定が可能になります。
🟦 まとめ
富里市の現場は、砂質地盤・広大な敷地・配管図なしという三重の条件が重なった調査でした。こうした環境では、感覚や勘だけに頼ることは危険であり、圧力挙動の観測とトレーサーガスによる検知を組み合わせることで、再現性のある特定を実現できることを改めて確認しました。
🟩 第3章|トレーサーガス調査と特定工程
本章では、実際に行ったトレーサーガス調査の流れと、各段階でどのように漏水箇所を特定していったかを整理します。砂質地盤のため音の反応が弱く、注入圧や観測時間の調整が特に重要となりました。
🟦 初期観測と加圧準備
まずポンプを停止し、圧力計の挙動を確認しました。針が緩やかに下がり続ける「非排出型圧損」が見られたため、外部漏水の可能性が高いと判断。配管系統を順に閉止しながら範囲を絞り、ガス注入の準備を行いました。
🟦 第1段階:音聴調査での予備確認
注入前に路面音聴を実施し、通水音の重なりが少ない箇所を選定しました。音は全体的に鈍く、漏水特有の鋭い高音は得られませんでしたが、母屋近くの外水栓ルートでわずかな異常音を確認。この区画を初回注入範囲としました。
🟦 第2段階:トレーサーガス注入と反応検知
水素系ガスを0.20MPaで注入し、ガス検知器で地表反応を観測しました。砂質地盤のため反応が拡散し、濃度変化が小さい状況でしたが、0.25MPaへ加圧した段階で特定箇所の濃度上昇を検知。反応のピーク位置を掘削し、エルボ継手部に線状亀裂を確認しました。
🟦 第3段階:複数箇所の確認
同様の手順を他の系統にも適用し、洗車用外水栓ルートと農地散水ルートでもガス濃度の上昇を確認しました。掘削の結果、それぞれチーズ継手とエルボ継手に亀裂があり、いずれも経年劣化が原因と判明しました。
🟦 修理後の再注入確認
修理完了後、再度トレーサーガスを注入し、全箇所で検知反応が消失したことを確認。圧力も安定し、ポンプが自動停止することを確認して調査を終えました。
🟦 まとめ
砂質地盤ではガス反応が広がりやすく、単一の測定では判定が難しいことがあります。今回は注入圧を段階的に調整し、反応強度の変化を比較することで特定精度を高めました。音聴調査とガス調査を組み合わせたことで、地表反応の乏しい環境でも確実な特定に至ることができました。
🟩 第4章|修理工事と復旧確認――3箇所同時修理と配管更新の実際
今回の修理は、3箇所の漏水を同日に特定・修繕し、配管更新とバルブ新設まで一連で行った工程です。調査結果をもとに、破損部の切除・継手交換・耐圧確認・復旧までを段階的に進め、再発防止と保守性向上の両立を図りました。以下では、実際の施工手順と復旧構造、そして完了後の圧力確認の内容を詳しく紹介します。
🟦 修理工程と作業手順
特定した3箇所はいずれも継手部の亀裂による漏水でした。掘削後、破損部分を切除し、HIVP管およびHI継手を使用して再構築。接合部には耐圧型の高強度シール剤を使用し、圧力試験を0.35MPaで実施して気密保持を確認しました。修理はそれぞれの箇所で順に行い、掘削から通水確認までを同日に完了しています。
🟦 復旧構造と仕上げ方法
コンクリート部の復旧は、再打設を避けて発生土埋戻し+玉砂利仕上げとしました。これにより、再調査や点検が必要になった場合でも、掘削範囲を局所に抑えることができます。また、老朽化していた配管の一部は耐衝撃性の高いHIVP管に更新し、将来的な再発リスクを軽減しました。埋設深度や勾配も再調整し、滞留や負圧が発生しにくい経路へ改良しています。
🟦 バルブ周りの更新
区画ごとの止水を可能にするため、新設したゲートバルブを各系統に分けて配置しました。宅地全体を止水できる主バルブに加え、宅地―農地間・散水専用・洗車専用など用途別にバルブを分割しています。これにより、今後の漏水発生時には最小範囲での調査が可能となり、施工コストも抑制できます。
🟦 ポンプ圧力の再確認
修理完了後、ポンプを再稼働させて圧力計の動作を確認しました。圧力上昇は正常で、停止後の保持も安定しており、降下や微戻りもなく、内部の気密保持が確実に回復したことを確認しています。また、運転電流値にも異常がなく、ポンプ負荷の軽減が実測されました。圧力・電流・作動回数の3要素がすべて基準値内に収まり、修理効果が定量的にも裏づけられています。
🟦 章末まとめ
3箇所の同時修理を短期間で完了できたのは、調査段階で位置を明確に絞り込めたことが大きな要因でした。復旧構造は再点検しやすい玉砂利仕上げとし、バルブ区画の新設によって将来の対応も容易になりました。単なる止水ではなく、再発防止と保守性の確立を同時に実現した施工として、今後の井戸配管修理の基準となる内容です。
🟩 第5章|調査の結果と考察――電気代上昇の真因と今後の維持管理方針
今回の漏水は、いずれも継手部の経年劣化によるものでした。1か所ごとの漏れ量はごくわずかでしたが、3箇所が同時に進行していたため、ポンプが昼夜を問わず動き続ける状態となり、電気代の上昇につながっていました。結果として、井戸配管における微細漏水の蓄積が、家庭全体の消費電力を押し上げていたことが判明しました。
🟦 電気代上昇の仕組み
井戸ポンプは、わずかな圧力低下を検知して自動的に作動する仕組みです。配管の気密が保たれていれば停止状態が長く続きますが、微細な漏れがあると水圧が徐々に低下し、ポンプが頻繁に再起動を繰り返すようになります。この「断続作動」が長期間続くと、モーター負荷が増大し、電流値の上昇とともに電気消費量が倍増します。今回のケースでも、1分あたり数百mL程度の漏水が続いたことで、1か月あたり数十kWh単位の無駄な電力が消費されていました。
🟦 経年配管のリスクと今後の管理
築年数が30年を超える配管では、継手やエルボ部の内部応力やねじ部の腐食が進行しており、今回のような亀裂が複数同時に発生することがあります。漏水箇所をすべて修理しても、他の部分で再発する可能性が残るため、今後は区画ごとに圧力を管理し、段階的に更新を進めることが重要です。今回新設したゲートバルブを活用すれば、系統を限定して圧力テストを行えるため、早期発見と費用抑制の両立が可能となります。
🟦 井戸ポンプの運転データによる確認
修理後の運転データを観測したところ、ポンプの作動間隔が約7分から40分へと延び、電流値は平均0.7A低下しました。これにより、月間電気代は理論値で20~30%程度の削減が見込まれます。また、圧力計の針は停止後も安定を維持し、非排出型圧損の兆候も確認されませんでした。これらの結果から、漏水と電気代上昇の因果関係が明確に立証されています。
🟦 維持管理のための今後の方針
再発を防ぐためには、定期的な目視点検と圧力観測が不可欠です。特に、ポンプの作動音が増えた、電気代が上がった、水の勢いが弱まったなどの変化があれば、早期の再点検が必要です。加えて、散水や洗車など用途別に系統を分けた現在の構成を維持することで、異常が起きた際の切り分けが容易になります。長期的には、配管の素材更新と圧力タンクの定期交換を並行して行うことで、安定した給水環境を保てます。
🟦 章末まとめ
本件は、電気代の上昇から始まり、複数の微細漏水が連鎖的に影響していたことを突き止めた実例です。調査と修理によりポンプの断続作動が解消し、設備の負荷軽減とコスト低下を実現しました。今後は、バルブによる区画管理と定期観測を併用し、再発リスクを最小限に抑える維持体制を継続していくことが大切です。
🟩 第6章|総評――複合要因を解消した井戸配管再生事例
本事例は、広大な敷地で複数の井戸配管が混在し、さらに宅地と農地が一体となった特殊な環境において、3箇所の漏水を同日に特定・修理したケースです。音聴調査とトレーサーガス調査を併用し、掘削箇所を最小限に抑えながら確実な止水と再発防止を実現しました。単なる漏水修理にとどまらず、将来の維持管理性を考慮した構成へと再構築できた点が大きな成果です。
🟦 技術的成果
井戸配管は素材や経路が多様で、一般的な調査では反応が不明瞭になりがちですが、今回は音聴結果を補う形でガス調査を活用することで、正確な位置特定に成功しました。掘削後の修理は全て耐圧試験で確認し、圧力保持も安定。結果として、3箇所の漏水を完全に解消しています。さらに、既設配管の材質更新とバルブ新設によって、将来的な区画管理が可能となり、再発時の調査効率も大幅に向上しました。
🟦 管理性向上の意義
本件のように農地を併設する環境では、地表に漏れが現れにくく、音や水跡を頼りに調査を行うことは現実的ではありません。今回導入した区画バルブの新設により、今後は系統を個別に遮断して圧力を確認できるようになりました。これにより、わずかな漏水でも早期に検知でき、将来の工期短縮と費用削減につながります。
🟦 電気代とポンプ寿命への効果
修理後はポンプの稼働回数が減少し、電力消費が抑制されたことで電気代の軽減が期待されます。モーターへの負荷が減ることで、ポンプや圧力タンクの寿命も延び、設備全体の維持コストが下がる見込みです。特に井戸ポンプを2台併用している環境では、片系統の異常がもう一方にも波及することを防ぐ意味でも、今回の工事は長期的な安定運用に寄与します。
🟦 章末まとめ
本調査は、複数漏水の同時修理と配管更新、そして将来を見据えたバルブ区画化を組み合わせた総合的な対応となりました。電気代上昇の原因を突き止め、構造的な再発リスクを抑えた点で、技術的・管理的に高い成果を挙げた事例です。今後の類似案件においても、本事例は「広範囲・複合配管環境における標準モデル」として位置づけられる内容です。
🟩 第7章|お客様の声と担当者コメント
🟦 お客様の声
「地面も濡れていないのにポンプが動いていたので、不思議に思っていました。まさか外流し台の下で漏れているとは思わず、本当に驚きました。丁寧に調べていただき、どこを直すのかを分かりやすく説明してもらえたので安心できました。外流し台も新しくなって、使い勝手が良くなりました。」
今回の現場は、地面が乾いたままの状態でポンプが作動するという判断が難しいケースでした。厚いコンクリート構造の下で漏水が進行しており、ガス反応も弱かったため、通常の音聴調査では発見が困難な条件でした。それでも段階的な検査を重ね、確実に特定と修理に至ることができました。
造り付け構造の下で発生する微細漏水は、音・濡れ・気泡といった兆候がほとんど表れず、発見が遅れやすい特徴があります。今回のように、初期段階でポンプの動作異常に気づき、早めにご相談をいただけたことが、掘削範囲を最小限に抑えた修理につながりました。
🟦 担当者コメント
今回の調査は、「音も出ず、濡れもない」典型的な無音漏水の事例でした。トレーサーガス調査で反応が得にくい状況の中、音聴法を併用することで確実な判断ができた点が大きな成果です。また、修理後には井戸ポンプ設備特有の「非排出型圧損」も確認され、圧力挙動の理解を深める貴重なデータとなりました。
造り付けコンクリート構造をそのまま再現せず、玉砂利仕上げで再構築したことにより、今後の再点検や軽修理が容易になりました。外観を整えながら保守性を高める構造への変更は、再発防止と維持管理の両立において非常に有効です。
井戸ポンプ設備では、水が漏れていなくても圧が下がる「非排出型圧損」が起こることがあります。このような現象を正確に見極め、漏水との因果を整理することが、長期的な安定運転を支える第一歩となります。小さな違和感の段階でご相談いただくことが、最も効果的な対策です。
🟩 さいごに――井戸配管の見えない漏水と早期対応の重要性
井戸設備では、地表に変化が現れないまま水が漏れ続ける“無音漏水”がしばしば発生します。
一見問題がないように見えても、ポンプの連続稼働や電気代の上昇といった形で確実に影響が現れます。今回の富里市での事例は、そうした「見えない漏水」を確実に特定・修理した代表的なケースです。
🟦 無音漏水の発見が難しい理由
今回の調査では、地表も乾いたままで音も聞こえないという、判断の難しい条件が重なっていました。井戸配管のように広範囲に分岐した系統では、漏水箇所の特定までに時間を要することがあります。ポンプの作動時間が長い、電気代が急に上がったといった“わずかな異変”こそが、初期の重要なサインです。
🟦 早期調査がもたらす効果
音聴調査とトレーサーガス調査を併用することで、破壊を最小限に抑えながら確実に特定できます。早い段階で調査を行うことにより、掘削範囲や修理費用を抑え、生活への影響も最小限にとどめることができます。早期発見は、最小コストでの復旧につながります。
🟦 安定運転のための維持管理
修理後は、バルブ区画の新設や配管再構成など、将来の再発に備えた施工を行っています。ポンプの動作音や水圧の変化といったわずかな兆候を見逃さず、定期的な確認を行うことで、長期的な安定運転を維持できます。
地域密着の迅速な対応で、井戸設備の安全と安心をこれからも支えてまいります。
🟪 ご案内
井戸配管や屋外のコンクリート構造物下では、外観上の変化がないまま漏水が進行することがあります。音がしない・地表が乾いている・ポンプが時々動く・湯温が安定しない――こうした違和感が見られた場合は、調査を早めに行うことが大切です。初期段階で原因を特定すれば、修繕範囲を抑え、生活への影響を最小限にとどめられます。
当社では、多古町をはじめ、佐倉市・印西市・富里市・白井市・成田市・八街市・四街道市・栄町などの印旛地域を中心に、千葉県全域および茨城県南部でも、井戸ポンプ・配管・給湯設備の調査と修理に対応しています。
🟪 写真掲載について
本記事はお客様のプライバシー保護および現場特定の防止を目的として、施工中・修理後の写真を一部または非掲載としています。掲載している場合は、周囲が特定できない範囲に限定しています。周囲の建物や車両、門扉などから住所や個人が特定されるおそれがある場合は、写真を公開せず、文章による説明のみを掲載しています。
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竣工日
2025年7月
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場所
千葉県富里市
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施工内容
① 漏水調査工 ② 漏水修理工
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構造
木造2階建て住宅
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完工時築年数
30年
お客様の声
「これまで漏水に気づけず、電気代が高騰していましたが、今回の調査で原因をしっかり特定していただき、安心しました。さらに、将来のことまで考えて宅地用と農地用で管種を分けて施工してもらえたのも助かりました。専門機器を使った調査でここまで細かく確認できるとは思いませんでした。施工後はポンプの無駄な稼働もなくなり、電気代も軽減されそうです。」
■ 注意喚起・自社対応
漏水は放置すると水道代や電気代の増加につながります。当社では音聴調査とトレーサーガス調査を組み合わせ、目に見えない井戸配管の漏水も特定可能です。異変に気付いたら早めの点検をおすすめします。

