千葉県東金市｜漏水調査事例｜水道料金が急増…原因不明だった極少量漏水をトレーサーガス調査30分で特定＆修理

🟩 施工事例：音聴調査では発見できなかった極少量漏水を、トレーサーガス調査30分で迅速に特定＆修理
◾ 千葉県東金市｜戸建（平屋）｜戸建（２階）｜水道水
◾ 漏水の数 ： １箇所
◾ 機器の不具合 ：１箇所（トイレ）
◾ 漏水量 : 毎分200ml未満

🟩 はじめに（調査のきっかけ）
本事例は、**千葉県東金市の戸建て住宅（平屋）**における宅地内漏水調査および修理の事例です。
水道検針員から「水道使用量が大幅に増加している」と指摘されたことをきっかけに調査をご検討されたとの事でした。

当初はしばらく様子を見ながら使用を続けておられましたが、水道料金の増加が止まらず、敷地が広く目視で水漏れ跡や染み出し等も確認できなかったことから、早期に原因を特定する必要があると判断され、当社へ漏水調査のご依頼をいただきました。

🟩 調査依頼の経緯（現場調査～本調査まで）
事前調査（初動調査）では、まず宅内の水栓類およびトイレ設備を確認するとともに、音聴棒を用いた屋内音聴調査により、水栓本体や周囲配管からの漏水音の有無を確認しました。

その結果、トイレロータンク内に止水はするものの時間を要する止水不良が1箇所確認されましたが、配管からの漏水音は確認できなかったため、屋外調査に移行しました。

屋外では最初に給湯器流入側バルブを閉栓し、パイロット部の回転が継続していることを確認することで、漏水が給水管側で発生していることを判断しました。
そのうえで、露出配管への音聴棒調査 → 路面音聴調査（地面にマイク部を当て、地中に響く漏水音を探索） を順に実施しましたが漏水音は確認されませんでした。

敷地が広く、漏水音の伝達が見られなかったことから、後日の本調査において時間を無駄にしないよう、本調査で使用する路面音聴器をこの段階で試用し、漏水音の有無を再確認しましたが、いずれも漏水音は確認できませんでした。
これらの結果をもって初動調査を終了し、本調査（トレーサーガス工法）へ移行しました。

🟩 工事概要
▪️ 依頼内容
・漏水調査および修理

▪️ 工事名
① 漏水調査および修理
② ロータンク式トイレ修理（追加工事）

▪️ 工事場所
千葉県東金市（戸建て／平屋＋離れあり）

▪️ 水源情報
・水道水（メーター口径13mm）

▪️ 調査対象範囲
・建物室内：トイレ・洗面台・浴室・台所・洗濯機水栓・手洗い水栓
・屋外設備：外水栓・給湯器（水道直結式）

▪️ 初動調査で使用した機器
①浅埋設型音聴器（音聴棒）
👉 詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172924

②深埋設型路面音聴調査器
👉 詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172925

以下、初動調査を踏まえて実施した本調査（トレーサーガス工法）の内容をご紹介します。

🟩 本調査内容（トレーサーガス調査）
給水管を中心に、給湯管も含めてトレーサーガスを充填し、漏れ出すガスを検知することで漏水箇所を特定しました。

① 給水管と給湯管にトレーサーガスを充填
② トレーサーガスを注入後、専用ガス検知器により漏気箇所を探索
③ 約30分でトイレ横手洗い水栓に繋がる埋設給水管継手部（バルブソケット）付近の漏気反応を確認
④ 漏気箇所を人力掘削し、継手部の亀裂破損を目視にて確認

▪️ 本調査で使用した機器
①トレーサーガス発生装置
👉 詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172927

②トレーサーガス検知器
👉 詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172929

🟩 漏水箇所（調査結果）
・漏水箇所：トイレ横手洗い水栓に繋がる埋設給水管（VP管）の継手部
・原因：バルブソケット部の経年劣化による亀裂破損
・特定手法：トレーサーガス調査
・特定時間：準備２０分・調査３０分

🟩 修理内容
（１）漏水箇所補修
・既設VP管を撤去し、耐衝撃性のHIVP管に更新
・HIVP用継手材で再接続
・破損していたバルブソケットは金属製バルブソケットに交換

（２）追加修理（屋内トイレ関連）
・ロータンク内部部品（ボールタップ／フロートバルブ／スピンドルセット／水栓コマ）交換
・手洗い水栓上部部材（ハンドル・三角パッキン 等）交換

🟩 まとめ・総評
本事例では、漏水量が極少量であったため初動調査の段階では漏水音の確認には至りませんでしたが、トレーサーガス工法により約30分で漏水箇所を特定することができました。
また埋設給水管が土中であったため人力での掘削が可能であり、漏水箇所の目視確認および補修作業を迅速に行うことができました。

今回のように屋内外の音聴調査で漏水音が確認できない場合でも、敷地条件に応じて本調査機器を事前に活用することで、本調査時の作業効率を高めることが可能です。

またロータンク式トイレ内の止水不良も確認されたため、部品交換を同時に行ったことで水道料金の抑制および再発防止につなげることができました。

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🟩 使用した漏水調査機器
◼️ 初動調査
①浅埋設型音聴器（音聴棒）
👉 調査の詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172924

②深埋設型路面音聴調査器
👉 調査の詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172925

◼️ 本調査
①トレーサーガス発生装置
👉 調査の詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172927

②トレーサーガス検知器
👉 調査の詳細はこちら https://www.shirai-kogyo.jp/blog/kizai/172929

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