🄻 千葉県八街市|トレーサーガスで給湯銅管のピンホール漏水を特定&修理|築40年戸建
🟩 千葉県八街市|漏水調査事例|給湯銅管のピンホール漏水をトレーサーガスで特定&修理|築40年戸建
本事例は、井戸ポンプの異常作動を手掛かりに調査を進め、給湯系統で発生していた微細漏水を特定した施工事例です。井戸設備では、上水道のように水道メーターのパイロット部で漏水の有無を確認できないため、圧力変動やポンプの作動状況が重要な判断材料となります。本記事では、井戸配管特有の診断手順と調査の流れをご紹介します。
⬛ 現場概要
▪️ 千葉県八街市|戸建住宅|築40年・木造2階建|井戸水
▪️ 漏水の数:1箇所
▪️ 漏水箇所:給湯銅管(経年劣化によるピンホール漏水)
▪️ 漏水状況:極少量漏水(音反応弱く、地表変化なし)
⬛ 調査条件
▪️ 漏水量:1分間あたり200mL未満
▪️ 調査日数:本調査+修理1日/現状復旧1日
▪️ 地盤・路面状況:砂質地盤(透水性高く、水が地表面に上がりにくい)
▪️ 特記事項:砂質地盤のため、ガスが広がりやすく局所特定に時間を要した
⬛ 調査結果
井戸ポンプの断続作動と圧力低下をきっかけに点検を実施したところ、圧力タンクの異常を確認しました。しかし、部品交換後も圧力低下が継続したことから、外部配管での漏水を疑い本調査へ進展しました。音聴調査では有効な反応が得られませんでしたが、トレーサーガス調査と音聴調査を組み合わせた結果、屋外埋設給湯銅管のピンホール漏水を特定。修理後は給湯系統の圧力保持が回復し、井戸ポンプの異常作動も解消しました。
⬛ 現場評価
▪️ 総合コスト傾向:★★★★☆
▪️ 調査難易度:★★★★☆
▪️ 修理難易度:★★★☆☆
▪️ 使用管材費:★★★☆☆
▪️ 復旧難易度:★★★☆☆
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📌 ここまでが今回の調査結果の要約です。
続いて、ご依頼の経緯や現場条件、漏水特定までの調査記録をご紹介します。
🟩 調査記録
⬛ はじめに
本事例は、千葉県八街市の築40年戸建住宅で実施した漏水調査・修理の記録です。井戸ポンプを使用しており、水道メーターがないため、漏水の兆候は圧力変動とポンプ作動回数から判断する必要がありました。地盤は砂質で水はけが良く、漏水しても地表に水や濡れ跡が現れにくいため、外観から異常を判断しにくい状況でした。本記事では、井戸ポンプ式の生活用水配管で生じた微細漏水をトレーサーガス調査で特定した経緯を紹介します。
🟦 ご依頼の経緯
施主様は、井戸ポンプの作動回数が増え、停止後もしばらくすると再びポンプが動くという症状に気付きました。屋内外の水まわりを点検しても水漏れ跡や湿り箇所が見当たらず、井戸ポンプ業者による点検でも原因は不明でした。ポンプは正常だが、配管内の圧力が保てていないとの説明を受け、配管内部の微細漏水を疑われて当社へご相談をいただきました。当社では、事前の圧力計測と調査提案を実施し、正式な調査としてご依頼をいただきました。
🟦 現場状況
建物は母屋と外水栓を備えた一般的な戸建構成で、屋外給湯管は地中を経て浴室・台所へ分岐していました。配管材は築40年相当の銅管(白色被覆)とVP管が併用され、経年劣化が進行していました。地盤は砂質で透水性が高く、漏水しても地表に水が上がらない条件でした。また、砂質はガス拡散が早いため、調査時には複数箇所でガス反応が検出されました。これを踏まえ、音聴調査を組み合わせて最終特定に至りました。
🟦 設備構成と築年数
現場は、母屋と屋外設備を備えた築40年の木造2階建住宅で、生活用水には井戸水が使用されていました。給湯配管には銅管が使用されており、長年の使用による経年劣化が進行していました。
🔷 家屋と設備状況
▪️ 家屋構造:木造2階建住宅(築40年)
▪️ 水源・給水方式:井戸水(単独給水方式)
▪️ 屋内設備:ロータンクトイレ2箇所・洗面化粧台2箇所・台所・浴室(サーモスタット式シャワー水栓)・洗濯機水栓2箇所
▪️ 給湯設備:給湯器1基
▪️ 屋外設備:外水栓柱3箇所(散水・農作業用)
🔷 配管・地盤条件
▪️ 配管位置:屋外埋設(深さ約30cm)
▪️ 土質:砂質地盤(土粒間の空隙が多く、ガスが拡散しやすい)
▪️ 特徴:漏水しても地表変化が現れにくく、調査では複数箇所でガス反応が検出される環境
🟦 初期調査と判断経緯
全系統での圧力変動調査を行ったところ、継続的な水圧減少が確認されました。その後、屋外給湯器のゲートバルブを閉栓して給湯管系統を遮断し再測定したところ、給水系統では水圧減少が見られませんでした。この結果から、給湯管側での漏水が疑われました。給水系統に取り付けた圧力計で一定時間内に変動がないことを確認後、給湯管側にトレーサーガスを注入して本調査を開始しました。また、調査時には井戸ポンプの圧力タンクの故障が判明し、停止時に管内圧力の自然減少が発生していました。これはいわゆる「水が漏れない漏れ」現象であり、タンク交換により完全に解消しました。
🟦 調査方法の流れ
1️⃣ 系統分けによる遮断作業
屋外給湯器のゲートバルブを閉め、給水系統と給湯系統を一時的に分離。給水側の圧力が安定していることを確認後、給湯管側へのトレーサーガス注入を実施しました。
2️⃣ トレーサーガス調査(範囲の絞り込み)
給湯管にトレーサーガスを注入し、地表で反応を測定。砂質地盤のためガスが拡散しやすく、数箇所で高濃度反応が検出されましたが、反応範囲をもとに特定エリアを絞り込みました。
3️⃣ 路面音聴調査(地中内の確認)
トレーサーガス調査で反応の強かった範囲において、路面マイクで地中音を検知しました。砂質地盤では音が拡散する傾向があるため、複数箇所で似た音圧を検知。音聴棒を地中に挿入して音圧の強弱を比較した結果、特定の一点で最も明瞭な漏水音を確認し、漏水箇所を特定しました。音の響き方と給湯管内圧力の減少速度を総合的に判断し、漏水量は少ないものの、砂質地盤の空隙が音伝達を助長していたと推定しました。
🟦 修理内容
・漏水箇所(銅管ピンホール部)を切除し、HT管にて再接続。
・接続部の耐圧試験で漏水がないことを確認。
・発生土(現地の砂地)を用いて埋め戻し、自然な排水性を保持。
・井戸ポンプの圧力保持を再確認し、圧損現象の再発がないことを確認。
🟦 ピンホール漏水の特徴と注意点
銅管のピンホール漏水は、内部から腐食が進むため、外側からは亀裂が見えにくい特徴があります。水質や温度変化の影響を受けやすく、長年の使用で徐々に内壁が薄くなることが多いため、築年数の経過した井戸配管では注意が必要です。
🟦 調査の結果と考察
今回の漏水は、井戸水に含まれる成分や経年劣化など、複数の要因が関係し、銅管内部に微細な孔食が発生したと考えられます。特に、印旛地域では亜硝酸性窒素などの成分による内部腐食が代表的な要因のひとつとして知られており、築年数の経過した銅管では、この傾向が比較的高い比率で見られます。砂質地盤ではガス拡散と音伝達が広がる傾向にありますが、圧力挙動の観測・音圧比較・地盤条件の総合判断により、確実な特定に至りました。
井戸配管では、漏水が給水ポンプや圧力タンクの動作異常として現れることが多く、外観上の変化がないまま長期間進行する場合があります。特に、今回のような砂質地盤では漏れ水が地中に拡散し、異常に気付きにくいのが特徴です。当社では、圧力挙動の計測とトレーサーガス調査を組み合わせ、こうした“見えない井戸配管漏水”にも対応しています。今回の調査と修理により、給湯系統の圧力は安定し、井戸ポンプの無駄な作動も解消しました。
🟦 補足:銅管の腐食と素材改良について
築年数が経過した住宅で見られる銅管ピンホール漏水は、井戸水に含まれる成分や経年劣化、管内応力など、複数の要因が重なって発生する代表的な現象です。近年は、銅に錫(すず)を混ぜた合金銅管(緑色被覆)や、架橋ポリエチレン管が主流となっており、従来型(白被覆)の純銅管で見られたような内部腐食は大幅に減少しています。
🟪 ご案内
漏水は地表に現れなくても進行していることがあります。音や水の気配がなくても、水道メーターの回転や水圧の低下など、わずかな変化が漏水のサインである場合があります。早期に調査を行うことで、修繕範囲を抑え、費用負担を最小限にすることができます。当社は、八街市をはじめ、印西市・白井市・成田市・富里市・佐倉市・四街道市・酒々井町・栄町の印旛地域を中心に、千葉市若葉区・山武市・芝山町・多古町などの周辺地域を含む千葉県全域および茨城県全域で調査・修理に対応しております。
🟪 写真掲載について
本記事は、お客様のプライバシー保護および現場特定の防止を目的として、施工中・修理後の写真を一部または非掲載としています。掲載している場合は、周囲が特定できない範囲に限定しています。周囲の建物や車両、門扉などから住所や個人が特定されるおそれがある場合は、写真を公開せず、文章による説明のみを掲載しています。
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竣工日
2025年9月
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場所
千葉県八街市|TGM25S002
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施工内容
①漏水調査工 ②漏水修理工
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完工時築年数
40年以上
お客様の声
今回の現場では、井戸ポンプの動作回数が増えたことをきっかけにご相談をいただきました。
地表面に漏水跡が現れず、音も確認できない難しい状況でしたが、トレーサーガスと音聴調査を組み合わせることで、原因箇所を正確に特定・修理いたしました。
お客様からは、次のようなお声をいただいております。
「ポンプが止まってもまた動くので不安でしたが、詳しく調べてもらって安心しました。
地面も濡れていないし、どこが悪いのか全く分からなかったのに、トレーサーガスで見つけてもらえて本当に助かりました。修理後はポンプの動きも安定して、心配がなくなりました。」
井戸配管の漏水は、地表に水が出ず、音も伝わらない「見えない漏れ」として進行することがあります。
当社では、こうした井戸系統の配管にも対応できるよう、圧力測定・ガス検知・音聴調査を組み合わせたハイブリッド調査で確実な特定を行っています。

