Ⓜ千葉県八街市【井戸ポンプ修理】浄水器がポンプを壊す|使用7年で交換間近|テラル25TWS

🟩 修理事例|圧力タンクのゴム切れによる不具合を修理|千葉県八街市
◾ 千葉県八街市八街ろ|戸建|井戸水|生活用水
◾ テラル|深井戸用水中ポンプ(TWS型)
◾ 25TWS-5.45S-9J|単相100V|出力450W|使用年数7年4か月

🟩 はじめに
井戸ポンプは、圧力タンク(アキュームレーター)の不具合によって頻繁な起動や停止を繰り返し、電装部品やモーターを故障させる原因となることがあります。
さらに、タンク式浄水器の仕様によっても小刻みな起動停止が繰り返されることがあり、寿命を大きく縮める要因となります。

今回は千葉県八街市にて「時折水が出ない」「しばらくすると復帰する」という症状でご依頼をいただき、点検の結果、圧力タンクの内部ゴム切れに加え、タンク式浄水器の影響で起動停止が増えたことが原因と判明した修理事例をご紹介します。

🟩 ご依頼の背景
お客様からは「水が出ないときがあり、15〜20分ほどで復帰する」とのご相談をいただきました。点検の結果、圧力タンク内部のゴムが切れて水が大量に入り込み、ポンプが頻繁に起動停止を繰り返していました。これによりモーターが過熱し、保護機能が働いて停止していたことが判明しました。

🟩 工事概要
▪️ 依頼内容:井戸ポンプの修理・点検
▪️ 依頼の経緯:水が出ない症状があり、点検依頼をいただいた結果、圧力タンクのゴム切れが判明
▪️ 工事名:井戸ポンプ修理
▪️ 工事場所:千葉県八街市八街ろ
▪️ 水源・ポンプ情報:
 ・メーカー:テラル
 ・種類:深井戸用水中ポンプ(TWS型)
 ・型式:25TWS-5.45S-9J
 ・動力電源:単相100V
 ・出力:450W
 ・設置日:2018年1月
 ・使用年数:7年4か月

🟩 設備情報
◾ 母屋
▪️ 台所
▪️ 浴室
▪️ トイレ
▪️ 洗面化粧台
▪️ 洗濯機水栓
▪️ 外水栓

🟩 点検対象ポンプの特徴と症状の傾向
テラル TWSシリーズは、深井戸用水中ポンプに分類される製品ですが、今回の型式(25TWS-5.45S-9J/450W)は家庭用としては中間クラスに位置づけられます。深井戸の中では浅型寄りのタイプで、20m前後の水位で運転する際に最も揚水能力を発揮します。深い水位からの汲み上げも可能ですが、本来の能力は中間層向けの仕様です。

【本事例の傾向】
▪️ 水の使用がない状態でもポンプが起動停止を繰り返していた
▪️ 圧力タンク内部に大量の水が入り込み、ゴム切れを確認
▪️ 圧力スイッチ接点部・制御基板には焦げ付きや焼き付きは未確認
▪️ ヒアリングの結果、井戸水を通している浄水器の仕様により、井戸ポンプが頻繁に起動停止を繰り返していたことが判明
 → 浄水器は一度に大量の井戸水を取り込むのではなく、一定量ずつ補給する方式のため、その都度ポンプが動作と停止を繰り返してしまう
▪️ この使用環境が要因となり、7年4か月で絶縁抵抗値が15MΩに低下。通常より早い劣化で、交換推奨に近い状態まで低下していた
▪️ ポンプは長時間運転後に停止時間を設けることで寿命を保ちますが、頻繁な起動停止は劣化を早める大きな要因となる

👉 使用環境(浄水器の仕様)が想定外の劣化を招いた事例であり、同様の機器を併用する場合は注意が必要です。今回のケースは6か月間の経過観察を行い、環境要因が大きいことを確認しました。

🟩 点検項目
1️⃣ 地上ユニットに圧力計を取り付け、静水圧測定を実施
2️⃣ 水道管やトイレ・浴室水栓からの止水不良を確認
3️⃣ 圧力タンクを取り外し、内部ゴム切れと水の入り込みを確認
4️⃣ 絶縁抵抗測定を実施(測定値15MΩを確認)
5️⃣ 圧力スイッチ接点部の焦げ付き状況・導通を確認
6️⃣ 制御基板の焼き付き状況を確認
7️⃣ 圧力タンク(アキュームレーター)を交換

🟩 点検結果
◾ 使用年数の確認
✅ 7年4か月(メーカー耐用目安8年に近づいている段階)

◾ 絶縁抵抗測定
✅ 測定値:15MΩ → 通常であれば「動いている間に交換すべき」と判断する水準。
👉 ただし今回は施主様のご意向により、様子を見ながら使用を継続することとなった。

◾ 吐水量・吐水圧
✅ 静水圧:0.46MPa/動水圧:0.26MPa(単水栓使用時)
✅ 吐水量:毎分約56リットルを確認。
👉 吐水性能自体は良好で、揚水試験でも水切れなし。

◾ 外観確認
✅ 地上ユニット部の通水路・電装部に水漏れや腐食は確認されず。
✅ 圧力スイッチ接点部・制御基板にも焦げ付き・焼き付きはなし。

◾ 使用環境に関するヒアリング
✅ 浄水器の仕様によって少量ずつ給水されるため、ポンプが小刻みに起動停止を繰り返していた。
👉 これが絶縁抵抗値の急激な低下につながり、通常よりも早く寿命に近づいた典型例。

◾ 今後の使用に関する見通し
✅ 継続使用では「ブレーカーが落ちる→手動復帰→再び落ちる」を繰り返す可能性が高い。
✅ 使用を続ければ、復帰間隔は短くなり、最終的には「ポンプが動くたびに落ちる」状況に至ると推測される。

🟩 故障の原因
▪️ 圧力タンク内部のゴム切れにより、大量の水が入り込みポンプが頻繁に起動停止。
▪️ モーターに熱がこもり、過熱防止の保護機能が働いて停止していた。
補足:過熱防止機能はモーター温度が一定以下に下がると自動解除されるため、その後は再び使用できる状態となっていた。

🟩 総評
圧力タンク内部のゴム切れは、井戸ポンプの頻繁な起動停止を招き、モーターや電装部品の故障に直結します。
また、吐水量が安定しなくなるため、症状を見過ごさず定期的に交換することが望まれます。交換目安はおおむね5年です。
今回の点検では、使用7年4か月にして絶縁抵抗値が15MΩに低下していました。メーカー設定の耐用年数(約8年)を踏まえ、今後大幅な低下が見られればポンプ交換を検討する必要があります。

🟩 施工者の声
今回の事例では、圧力タンクのゴム切れという典型的な不具合に加え、浄水器の給水方式によってポンプが小刻みに起動停止を繰り返していたことが大きな要因でした。
井戸ポンプは「動いている間に交換する」のが鉄則であり、絶縁抵抗値が15MΩまで低下していた時点で、当社では「交換間近」とお伝えしている数値です。

施主様には「家屋のブレーカーが落ち始めたら、動いている間に交換してください」とご案内しており、予算が許すなら直ぐにでも交換しても遅くない水準としています。

しかし今回は、圧力タンクだけの故障でここまで抵抗値が低下するのは珍しいケースであったため、経過観察を行うことになりました。その間、圧力計を取り付けて末端機器の止水不良や漏水が発生していないかを確認しながら、2か月おきに3度測定を実施しました。

結果、経過観察当初の絶縁抵抗値15MΩは、6か月後には10MΩまで低下。これは予想通りの推移であり、ポンプの劣化が始まると(50MΩを切ったあたりから)、1年間でおおむね10MΩずつ低下していくケースが大半であることを改めて確認しました。

中には絶縁抵抗1MΩでも動いている“超レアケース”もありますが、大半は10MΩを切ると「ポンプが動くたびに家屋のブレーカーが落ちる」状態になり、実用に耐えなくなります。今回も典型的な経過を辿っており、「やはり動作しているうちに交換する判断が最も合理的で安全」と痛感しました。

また、今回のように使用環境(浄水器など)が寿命を早める場合もあります。
「水が出ているから大丈夫」と思わず、ポンプの起動頻度や音に異常を感じた時点で早めに点検をご依頼いただくことが、長期安定利用につながります。

🟩 注意点
▪️ 圧力タンクは使用年数に応じて必ず劣化し、ゴム切れが発生します。症状がなくても年数で交換してください。
▪️ 絶縁抵抗値はポンプの寿命を判断する重要な指標であり、30MΩを下回ると不定期停止、10MΩを下回ると頻発します。
▪️ 早めの点検・部品交換が、ポンプ本体の延命につながります。

🟩 無料点検について
▪️ 無料対象:自社施工の井戸ポンプ
▪️ 有料対象:他社施工分(メーカー・型式限定)

当社では自社施工の井戸ポンプについて無料点検を承っております。
他社施工分につきましては、メーカー・機種を限定した有料対応となりますので、お問い合わせ時にメーカー名と型式をお伝えください。

🟩 さいごに
今回の八街市での事例では、圧力タンクのゴム切れが原因でポンプが頻繁に起動停止し、水が出なくなる症状が発生していました。
当社では千葉県全域で井戸ポンプ修理・交換・無料点検に対応しています。
「水が出ない」「ポンプが止まる」などの症状が見られた場合は、早めの点検・修理をご検討ください。


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  • 竣工日

    2025年5月1日

  • 場所

    千葉県八街市

  • 施工内容

    井戸ポンプの修理および点検

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