千葉県成田市三里塚|軽倉庫兼配送所|原因不明の水漏れを調査|トレーサーガス調査で2箇所漏水を特定

🟩 成田市三里塚|配送所兼軽倉庫|漏水調査事例|原因不明の水漏れをトレーサーガス調査で特定&修理

水漏れの原因が分からないとのご相談を受け、トレーサーガス調査により外水栓分岐配管で同時に進行していた2箇所の漏水を発見・特定し、修理まで行った事例です。

洗車作業後にも井戸ポンプが約15分間隔で再起動する状態が続いていたため、当初は井戸設備側の点検と修理を実施しました。しかし修理後も圧力低下が継続していたことから漏水調査へ進展し、外水栓柱へ接続された埋設配管で2箇所の漏水を確認しました。

配管更新および継手補修後、圧力は正常に保持されるようになり、井戸ポンプの異常作動も解消しています。

⬛ 今回の調査結果
▪ 調査方法:トレーサーガス調査 × 路面音聴調査
▪ 漏水箇所数:2箇所
▪ 漏水箇所:外水栓柱へ接続された埋設配管(チーズ継手・ユニオン継手)
▪ 漏水原因:チーズ継手の亀裂・ユニオン継手の劣化

◆ ご相談内容
洗車作業後にも井戸ポンプが約15分間隔で再起動するとのご相談をいただきました。

◆ 点検結果
井戸設備を修理しましたが症状は改善せず、圧力低下が継続していました。

◆ 漏水調査
トレーサーガス調査により、外水栓柱配管で2箇所の漏水を特定しました。

◆ 修理結果
配管更新および補修後、井戸ポンプの異常作動は解消しました。

⬛ 現場評価(簡易版)
▪️ 総合コスト傾向:★★★★☆
▪️ 調査難易度:★★★★☆
▪️ 修理難易度:★★★☆☆
▪️ 復旧難易度:★★★★☆

📝 解説
▪️現場の特徴
本現場は、井戸ポンプ設備の修理に加え、トレーサーガス調査による漏水特定および2箇所の漏水修理を実施した事例です。漏水箇所はいずれも地表面に異常が現れない微細漏水であり、井戸設備修理後も圧力低下が継続したことから漏水調査へ進展しました。

▪️評価の理由
修理自体は標準的な内容でしたが、設備修理と漏水調査・修理が重なったことに加え、外水栓柱3基分の配管更新も実施しているため、総合コストおよび復旧作業量はやや高めとなっています。

⬛ 漏水調査・修理のご依頼はこちら
📞 043-331-2039
受付時間:8:30~18:00(日曜・祝日除く)

ここまでが調査結果の概要です。
詳細な調査記録は以下をご覧ください。

🟩 詳細な調査記録
🟦 事例概要
本記事は、千葉県成田市三里塚にある軽倉庫兼配送所において、敷地内での洗車作業後にも井戸ポンプが断続的に作動する現象をきっかけに、点検作業から漏水調査へと進展した施工事例です。現地では、日中の搬入・配送業務が落ち着いた時間帯や、夕方の洗車作業終了後にもポンプの起動と停止が繰り返されており、使用実態と動作状況に乖離が見られました。

初回訪問時は、井戸ポンプの頻繁な起動停止を抑える目的で設備修理を実施していますが、その後の試運転においても一定間隔での再起動が確認されました。圧力計による確認を行った結果、管内圧力が時間経過とともに一定速度で低下していることが分かり、配管側での水漏れを想定した調査へと進展しています。

本事例では、増設された外水栓柱に接続された埋設配管において複数箇所の漏水が確認され、非破壊調査と掘削確認を経て修理を行いました。

🟦 要 点
1️⃣ 調査概要
▪️ 軽倉庫兼配送所に設けられた井戸設備で、洗車作業後にもポンプが断続作動していることに気づかれ、点検依頼を受けて訪問。
▪️ 井戸ポンプの頻繁な起動停止を抑えるため、圧力タンクおよび電装系部品を修理・交換。
▪️ 修理後の試運転で約15分間隔の再起動が続き、圧力計による測定で管内圧力の継続的な低下を確認。
▪️ 水漏れの可能性が高いと判断し、埋設配管を対象とした漏水調査へ進展。
▪️ トレーサーガス調査により、外水栓分岐配管の二箇所で漏水反応を確認し、掘削によって特定・修理を実施。

2️⃣ 現場条件と要因
▪️ 地盤:建物外周はアスファルト舗装、外水栓増設部周辺は土
▪️ 表層構造:作業動線は舗装、後設配管部のみ未舗装
▪️ 建物構造:小規模軽倉庫兼配送所(平屋)
▪️ 配管:外水栓柱増設に伴う埋設配管(図面なし・経路不明)
▪️ 井戸ポンプ:深井戸用ジェットポンプ(単相100V/400W級)
▪️ 要因:増設配管部の継手破損および接続部材劣化による水漏れ

🟦 現場概要
🔷 基本情報
▪️ 千葉県成田市三里塚|軽倉庫兼配送所(業務用施設)|井戸水使用
▪️ 漏水量:地表反応なし
▪️ 漏水数:2箇所
▪️ 漏水箇所:外水栓柱へ接続された埋設配管(チーズ継手・ユニオン継手)
▪️ 調査日数:複数日(設備修理/漏水調査・修理)

🔷 調査環境
▪️ 井戸設備:深井戸用ジェットポンプ/単相100V・400W級
▪️ 屋内設備:事務所用トイレ、手洗い水栓、簡易ミニキッチン、洗面化粧台
▪️ 屋外設備:洗車用外水栓柱3基(給水ホース接続)
▪️ 配管構成:建物外周埋設配管から外水栓柱へ分岐(経路不明)
▪️ 地表構成:建物外周はアスファルト、外水栓分岐部は土
▪️ 備考:洗車作業後も井戸ポンプ作動が継続

🔷 調査の手法と手順
▪️ 調査方法:トレーサーガス調査(路面音聴調査併用)
▪️ 注入圧力:0.30MPa
▪️ 調査範囲:井戸ポンプ吐出側~建物外周部~外水栓柱分岐想定位置
▪️ 補助確認:ガス反応確認後、掘削による目視確認
▪️ 漏水確認:チーズ継手の亀裂破損およびユニオン継手部の水漏れ
▪️ 修理完了後:圧力保持およびポンプ動作の安定を確認

🟦 構 成
第1章|ご依頼の背景と現場概要
第2章|井戸ポンプ修理と異常挙動の確認
第3章|漏水調査への進展と調査手法
第4章|漏水箇所の特定と修理工事
第5章|調査結果の整理と再発防止
第6章|まとめとお客様コメント

🟩 第1章|ご依頼の背景と現場概要
🟦 ご相談の経緯
千葉県成田市三里塚にある小規模倉庫兼現場事務所において、敷地内の洗車作業後も井戸ポンプがしばらく作動し続けていることに担当者が気づきました。
洗車は主に夕方に行われており、作業終了後にもポンプの起動音が断続的に続いている状況が何度か確認されたため、責任者へ報告されたとのことです。

当該施設では、大型車両の常時出入りはなく、2トン〜3トントラックやハイエースクラスの車両が、午前10時頃と午後3時頃にそれぞれ1便程度出入りする運用でした。配送車両も軽貨物車とハイエースが中心で、帰社は昼前後から15時頃までに集中しています。
水の使用は主に帰社後の洗車作業が中心で、使用量自体は限定的です。

🟦 現場設備の概要
建物は小規模な倉庫に現場事務所を併設した構成で、敷地の一角に洗車専用スペースが設けられていました。洗車スペースには外水栓柱が3基並んで設置され、それぞれに給水ホースを接続して使用する形となっています。

屋内設備は、トイレ、手洗い水栓、ミニキッチン、洗面化粧台と必要最小限にとどまっており、日常的な水使用量は多くない環境でした。
井戸設備は深井戸用ジェットポンプが設置されており、洗車や清掃など屋外用途が主な使用先となっています。

外水栓柱は後年増設されたもので、建物外周部から分岐して埋設配管で接続されていました。増設時の図面は残っておらず、配管の正確な経路は不明な状態でした。

🟦 初期確認で見られた異常
現地確認時、洗車や通水を行っていない状態にもかかわらず、一定時間おきに井戸ポンプが起動と停止を繰り返す挙動が確認されました。
洗車作業の頻度を考えると不自然な動きであり、圧力が保持されていない可能性が考えられる状況でした。

このため、本件ではまず井戸設備側の点検と修理を行い、その後の挙動を確認したうえで、必要に応じて調査へ進展する方針としました。

🟦 ここまでの要点
▪ 小規模倉庫兼現場事務所で、洗車後にポンプ作動が続くことに気づいた
▪ 水の使用は夕方の洗車が中心で、日中はほぼ無通水
▪ 外水栓柱は後年増設され、配管経路は不明
▪ 無通水時の断続作動が調査開始の直接的なきっかけとなった

🟦 章末まとめ
第1章では、ご依頼に至った経緯と現場の使用状況、設備構成を整理しました。洗車作業後にも井戸ポンプの作動が続く異常が確認され、設備点検と圧力挙動の確認が必要な状況であることが明らかとなりました。次章では、井戸ポンプ修理と初動点検の内容、そこから漏水調査へ進展した経緯を記録します。

🟩 第2章|点検と調査の進展
🟦 井戸ポンプ修理での訪問と初動点検
洗車後にも井戸ポンプの作動が続く状況を踏まえ、まずは井戸設備側の点検と修理を目的として現地に伺いました。
現地では、ポンプ本体の運転状況に加え、圧力タンク、圧力スイッチ、電装部品の状態を順に確認しています。

点検時点でも、無通水状態で一定時間ごとにポンプが起動と停止を繰り返す挙動が確認されました。使用量が限られている現場でこの作動が続くことから、設備側で圧力を保持できていない可能性が高い状態と判断しました。

🟦 圧力タンク不良と電装部品への影響
確認の結果、圧力タンクに不具合が認められ、これに伴い圧力スイッチおよび関連する電装部品にも影響が及んでいる状態でした。
圧力保持が不安定なまま運転が続いたことで、起動と停止が頻発し、結果として電装部品にも負荷が掛かったと考えられます。

このため、本件では圧力タンクの交換に加え、関連する電装部品についても同時に交換を行い、設備側の基本条件を整える対応を実施しました。

🟦 修理後の試運転と再確認
部品交換後、通水および停止を繰り返しながら試運転を行ったところ、動作そのものは安定しました。しかし、洗車などの使用後の状態を再現して確認したところ、ポンプ停止後もしばらくすると再び起動する挙動が確認されました。

再起動の間隔はおおよそ15分前後で、使用量の少なさを考慮すると不自然な状態でした。この時点で、設備側の故障だけでは説明できない圧力低下が残っている可能性が高まりました。

🟦 圧力計による圧力変動の確認
そこで、圧力計を用いてポンプ停止後の圧力変動を継続的に確認しました。その結果、圧力は急激に下がるのではなく、時間の経過とともに一定の速度で緩やかに低下していく挙動が確認されました。

この挙動は、器具の止水不良や一時的な使用による変動ではなく、配管内で水が抜け続けている状態を示唆するものでした。

🟦 漏水調査への切り替え判断
屋内設備や露出部を再確認しましたが、漏れや異常は見られませんでした。水の使用は外水栓による洗車が中心であり、後から増設された配管が存在することから、調査対象を屋外の埋設配管へ切り替える判断を行いました。

配管経路は不明で、建物外周、井戸の位置、外水栓柱の配置を基に、地中での配管ルートを想定しながら調査を進める必要がある条件でした。このため、本件では非破壊での調査手法を用いて漏水箇所を特定する方針としました。

🟦 章末まとめ
第2章では、井戸ポンプ修理を起点とした初動点検の内容と、その後も残った圧力低下の挙動を整理しました。設備側の不具合を修理した後も一定速度で圧力が低下する状態が確認され、屋外埋設配管での水漏れを想定して漏水調査へ進展する判断に至っています。次章では、トレーサーガス調査による漏水特定の過程を記録します。

🟩 第3章|トレーサーガス調査と特定結果
🟦 路面音聴調査の実施
漏水調査へ進展するにあたり、まずは屋外埋設配管を対象として路面音聴調査を行いました。調査範囲は、井戸の設置位置から建物外周部、そして洗車用に設けられた外水栓柱3基へ向かうと想定される配管経路です。

敷地内は車両の出入りがある作業ヤードで、地表は未舗装の土部分が中心となっていましたが、調査中に明確な漏水音は確認できませんでした。地表に湿りや水溜まりといった変化も見られず、音聴調査のみで漏水箇所を特定することは困難な状況でした。

🟦 音聴調査で特定に至らなかった理由
今回の漏水は、常時大量に水が噴き出す状況ではなく、洗車使用後に徐々に配管内の水が抜けていく形で進行していました。このため、漏水音は小さく、周囲の環境音や地盤条件の影響を受けやすい状態でした。

また、増設された外水栓柱まわりは施工後に土で復旧されており、地表へ水が現れにくい条件でもありました。これらの理由から、音のみを頼りにした調査では限界があると判断しました。

🟦 トレーサーガス調査への移行
音聴調査で有効な反応が得られなかったため、本件ではトレーサーガス調査へ移行しました。敷地が比較的広く、調査範囲も外水栓柱3基分に及ぶことから、今回は段階加圧は行わず、初期注入圧を0.30MPaに設定して調査を開始しています。

準備として、対象となる配管系統内の水を抜いたうえで、ガスを注入し、建物外周部および外水栓柱周辺を重点的に測定しました。

🟦 外水栓分岐部での反応確認
調査の結果、建物外周部では大きな反応は見られなかったものの、洗車専用スペースに設けられた外水栓柱付近で明確なガス反応が確認されました。反応は3基並んだ外水栓柱のうち、中央付近を起点として複数箇所に現れており、分岐部周辺で異常が発生している可能性が高い状況でした。

反応の位置関係と強さを確認しながら範囲を絞り込んだ結果、外水栓柱へ供給する埋設配管の分岐部を重点確認箇所として取り扱う判断に至りました。

🟦 掘削による直接確認
ガス反応が確認された位置を基準に、必要最小限の範囲で掘削を行いました。掘削箇所は増設された外水栓柱につながる配管が通っている想定位置で、地表は土で復旧されていた部分です。

掘削の結果、外水栓柱に接続された埋設配管のチーズ継手に線状の亀裂が確認されました。加えて、水栓柱に接続するユニオン継手部分では、パッキンの劣化により滲み出るような水漏れも確認され、漏水箇所は計2箇所であることが判明しました。

🟦 章末まとめ
第3章では、音聴調査では特定できなかった状況からトレーサーガス調査へ移行し、外水栓柱へ供給する分岐配管部で漏水を特定した過程を整理しました。敷地が広く地表反応が出にくい条件下でも、トレーサーガス調査により異常箇所を的確に絞り込むことができました。次章では、特定した漏水箇所に対する修理工事と、その後の圧力安定化について記録します。

🟩 第4章|修理工事と圧力安定化
🟦 修理方針の整理
掘削確認により、外水栓柱へ供給する埋設配管のチーズ継手に線状の亀裂が生じていること、また外水栓柱に接続されたユニオン継手部でパッキン劣化による滲み漏水が発生していることが判明しました。
漏水箇所はいずれも、後年増設された外水栓柱まわりの配管に集中しており、経年劣化と施工条件の影響が重なった結果と考えられました。

本件では、部分的な応急修理では再発の可能性が高いと判断し、漏水箇所を含む外水栓柱周辺の配管をまとめて更新する方針としました。

🟦 配管の更新内容
既設のVP管については、亀裂が確認されたチーズ継手を含めて撤去し、耐衝撃性のあるHIVP管へ管種を変更しました。分岐部には専用継手を使用し、水圧変動や外力に対する耐性を高めています。

また、漏水が確認された1基の水栓柱だけでなく、並列して設置されている3基すべての外水栓柱につながる配管を同時に更新しました。これは、水栓柱に近い位置での漏水であったことと、今後の使用状況を考慮し、将来的な漏水リスクを抑えるための対応です。

ユニオン継手については、劣化していたパッキンを新しいものへ交換し、接続部の密閉性を回復させました。

🟦 修理後の通水・圧力確認
配管更新および継手補修完了後、通水を行い、各外水栓柱からの給水状態を確認しました。洗車作業を想定した連続使用でも、水量や圧力に問題は見られませんでした。

その後、井戸ポンプを停止させた状態で圧力保持試験を実施したところ、停止後の圧力は一定値を維持し、時間経過による低下は確認されませんでした。
これまで洗車後に見られていた、約15分間隔でのポンプ再起動も解消されています。

🟦 動作安定の確認
最終確認として、洗車作業を行った後の挙動を再現し、使用終了後のポンプ動作を継続監視しました。その結果、使用後は正常に停止し、不必要な再起動は発生していませんでした。

これにより、設備側の修理と配管側の漏水修理が適切に作用し、井戸設備全体が安定した状態に戻ったことを確認しました。

🟦 章末まとめ
第4章では、外水栓柱分岐部で確認された2箇所の漏水に対し、配管更新と継手補修を行った内容を整理しました。VP管からHIVP管への変更と、3基分の外水栓配管を同時に更新したことで、圧力保持は回復し、洗車後に発生していた井戸ポンプの断続作動も解消しています。次章では、本件を調査記録として整理し、調査全体の経過を振り返ります。

🟩 第5章|調査の記録
🟦 圧力低下の挙動と経過
本件では、洗車などの使用後に井戸ポンプが停止したあとも、一定時間を置いて再起動する現象が繰り返し確認されていました。初動点検と井戸設備側の修理後もこの挙動は解消せず、圧力計による確認では、停止後の圧力が時間の経過とともに一定の速度で低下していく様子が確認されています。

この低下は急激ではなく、外観上の異常や地表への水の滲出も伴わないため、日常使用の中では見逃されやすい状態でした。一方で、圧力の下がり方が一定であることから、配管内で水が継続的に失われている可能性が高いと判断しました。

🟦 使用状況と漏水の関係
現場では、水の使用は主に夕方の洗車作業に集中しており、日中はほぼ無通水の状態でした。そのため、洗車終了後に設備が静かになってから、ポンプの再起動音によって異常に気づくという流れになっていました。

外水栓柱は3基が並列して設置されており、使用条件や配管の取り回しによっては、一部の継手に負荷が集中しやすい構成でした。結果として、チーズ継手の亀裂破損と、ユニオン継手パッキンの劣化という2種類の漏水が同時に進行していた点が、本件の特徴となっています。

🟦 地表反応が出にくかった要因
漏水箇所はいずれも後年に増設された外水栓柱につながる配管で、地表は土で復旧されていました。周囲に舗装や構造物がなく、土壌への浸透が早い条件であったため、水が地表に現れず、外観からは異常を確認できない状態でした。

また、漏水量自体は洗車使用に比例して増減するため、常時大量に水が失われる状況ではなく、地面の湿りや沈下といった兆候も見られませんでした。

🟦 調査手法選定の整理
音聴調査は初期段階で実施しましたが、漏水音が小さく、周囲の環境音の影響も受けやすかったため、特定には至りませんでした。敷地が広く、調査範囲が外水栓柱3基分に及ぶことから、非破壊で広範囲を確認できる手法としてトレーサーガス調査を採用しています。

初期注入圧を0.30MPaとし、一度の注入で反応状況を把握することで、分岐部周辺へ調査範囲を集約し、不要な掘削を抑えた進め方となりました。

🟦 記録としての整理
本件では、
初動点検 → 井戸設備修理 → 圧力挙動の確認 → 音聴調査 → トレーサーガス調査 → 掘削確認 → 漏水修理 → 再確認
という流れで対応を行っています。

設備側と配管側のどちらか一方だけに着目していた場合、原因を見誤る可能性がありましたが、挙動の整理を起点に段階的に確認を進めたことで、2箇所の漏水を同時に特定する結果につながりました。

🟦 章末まとめ
第5章では、本件の圧力低下の挙動と使用状況を踏まえた調査経過を記録として整理しました。洗車使用後に現れる断続作動という分かりにくいサインを起点に、調査手法を選定し、外水栓分岐配管での漏水を特定しています。次章では、これらの結果を踏まえ、本事例全体のまとめを行います。

🟦 現場評価
▪️ 総合コスト傾向:★★★★☆
・井戸設備の修理に加え、トレーサーガス調査および2箇所の漏水修理を実施した。
・外水栓柱3基へ接続される配管の更新も行っており、一般的な漏水修理と比較すると工事規模はやや大きかった。

▪️ 調査難易度:★★★★☆
・地表への漏出がなく、音聴調査でも有効な反応を確認できなかった。
・井戸設備修理後も継続する圧力低下の原因を追跡しながら調査を進める必要があった。
・トレーサーガス調査により、外水栓分岐配管で同時に発生していた2箇所の漏水を特定した。

▪️ 修理難易度:★★★☆☆
・漏水箇所はチーズ継手の亀裂およびユニオン継手の劣化だった。
・漏水箇所を含む配管区間を更新し、ユニオン継手部の補修も実施した。
・修理内容自体は標準的な配管更新工事の範囲だった。

▪️ 使用管材費:★★★☆☆
・HIVP管および専用継手を使用して修理を実施した。
・漏水箇所は2箇所だったが、外水栓柱3基分の配管をまとめて更新したため、部材使用量はやや多めだった。

▪️ 復旧難易度:★★★☆☆
・漏水箇所周辺を掘削し、埋戻しおよび整地を実施した。
・コンクリート復旧や舗装復旧は発生していない。
・複数箇所の修理に伴い作業量は増加したが、復旧内容としては標準的な範囲だった。

🟩 第6章|まとめ
🟦 調査結果の整理
本件は、小規模倉庫兼現場事務所において、洗車作業後にも井戸ポンプが断続的に作動するという挙動を起点に発覚した漏水事例です。
初動では井戸設備側の不具合が確認され、圧力タンクおよび電装部品の交換を実施しましたが、修理後の試運転においても約15分間隔でポンプが再起動する状況が続いていました。

圧力計を用いた確認では、停止後の圧力が急激ではなく一定速度で低下しており、器具や設備の誤作動では説明できない状態でした。屋内設備に異常がないこと、外水栓柱が後年増設されていることを踏まえ、屋外埋設配管を調査対象として漏水調査へ進展しています。

調査の結果、外水栓柱へ接続される分岐配管のチーズ継手に線状の亀裂が生じていたことに加え、ユニオン継手部ではパッキン劣化による滲み漏水が確認され、漏水箇所は2箇所に及んでいました。

🔷 要点まとめ:調査全体の特徴
▪ 洗車後に現れるポンプの断続作動が、漏水を疑う重要なサインとなった
▪ 井戸設備修理後も残る圧力低下が、配管側調査への判断材料となった
▪ 音で特定できない条件下でも、トレーサーガス調査で分岐部を絞り込めた
▪ 外水栓柱まわりの増設配管が、今回の漏水箇所として集中していた

🟦 お客様の声
「洗車のあとにポンプの音が続いていることが気になっていましたが、設備だけでなく配管まで含めて状況を確認してもらえたので安心できました。原因が分かり、作業後は使い方も含めて説明してもらえた点が良かったです。」

🟦 総括
洗車や散水といった屋外使用が中心の現場では、水の使用量が少ない時間帯に異常が表れやすく、漏水が進行していても気づきにくいケースがあります。本件のように、洗車後のポンプ作動や電気使用量の増加は、配管トラブルを早期に察知する重要な兆候です。

井戸設備では、設備側の故障と配管側の漏水が同時に進行している場合も少なくありません。挙動を丁寧に確認し、段階的に調査手法を選択することで、不要な掘削や過剰な修理を避け、的確な対応につなげることができます。

🟪 ご案内
今回のように、井戸ポンプが「止まらない」「動き続けている」といった症状は、内部の圧力変動を制御する補器類の劣化に起因していることが多く見られます。圧力タンクのゴム膜破損やスイッチ接点の焼損は外観からでは判断できませんが、動作状況を丁寧に観察すれば早期発見につながります。

本件では、漏水と部品劣化が同時に進行していたため、どちらか一方の修理では根本的な解決に至らなかった可能性があります。調査から修理、試運転確認までを一貫して行うことで、安定した運転状態を取り戻すことができました。

漏水は、地表に現れなくても進行していることがあります。音や水の気配がなくても、井戸ポンプの作動回数や圧力計の挙動、水圧の低下など、わずかな変化が漏水のサインである場合があります。

また、水道料金の増加や井戸ポンプの頻繁な起動など、水漏れが疑われる症状があっても、実際にどこで漏れているのか分からないケースは少なくありません。そのような場合は、早めに原因を確認することで、修繕範囲や費用負担を抑えられる可能性があります。

当社では、トレーサーガス調査や音聴調査などの専門機器を使用し、どこで漏れているか分からない水漏れの原因調査から、漏水箇所の発見・特定まで対応しています。

印西市をはじめ、成田市・佐倉市・富里市・八街市・四街道市・白井市・酒々井町・栄町の印旛地域を中心に、千葉市若葉区・山武市・芝山町・多古町などの周辺地域を含む、千葉県全域および茨城県全域で漏水調査・修理に対応しています。

🟪 写真掲載について
本記事は、お客様のプライバシー保護および現場特定の防止を目的として、施工中・修理後の写真を一部または非掲載としています。掲載している場合は、周囲が特定できない範囲に限定しています。

周囲の建物や車両、門扉などから住所や個人が特定されるおそれがある場合は、写真を公開せず、文章による説明のみを掲載しています。

🟩 お仕事のご依頼はこちら
セールス・勧誘等は固くお断りいたします。

■ 電話
▪️📞 固定 : 043-331-2039
▪️📱 携帯 : 090-5492-8174
▪️受付時間 : 8:30~18:00(日曜・祝日除く)
▪️定休日 : 日曜・祝日・GW・お盆・年末年始

■ LINE
▪️公 式 ID : @shiraikk
▪️担当者 ID : @shirai.kogyo

🌐 お問い合わせフォーム

  • 竣工日

    2025年3月

  • 場所

    千葉県成田市三里塚

  • 施工内容

    漏水調査および修理工

  • 構造

    軽量鉄骨造

  • 完工時築年数

    不明

お客様の声

「業務の合間で水を使う機会が限られているため、異常なのか判断がつかず困っていました。点検から調査、修理まで一連の流れを整理して対応してもらえたことで、状況が明確になり安心しました。結果として設備の状態が安定し、日常業務に支障が出なくなった点が助かっています。」

前の施工事例

店舗

千葉県白井市|配送所兼倉庫(元コンビニ店舗)|トレーサーガス調査で特定した外水栓分岐配管の微細漏水

おすすめの施工事例