漏水調査機器の紹介-本調査編①-

ここでは漏水調査で使用している機器を紹介いたします。

今回はおもに本調査で使っている路面調査用音聴式漏水探索機をご紹介致します。



はじめに

当機器は、本調査時の屋外調査で使用しています。公道漏水に対応しているため、地中深くの水漏れ音を聴き取ることができ、数多くのノイズフィルターが内蔵されている高性能な音聴機器です。一台で音聴棒調査と路面音聴調査が可能です。


・音聴棒部を使った調査では、専用の音聴棒部を露出配管、路面などに押し当てることで漏水音を聴き取ります。また、コンクリートやアスファルト舗装に開けた穴の中に差し込み、地中に響く漏水音を聴き取ります。


・グランドマイク部を使った調査では、グランドマイク部を地面に押し当てることで地中に響く漏水音を聴き取ります。



路面調査用音聴式漏水探索機とは。

・品名:路面調査用音聴式漏水探索機アクアフォン

・メーカー名:グッドマン製


道路や舗装面の下にある水道管や配管システムの漏水を検出するために設計された上位の専用機器です。路面を通じて漏水による音を感知し、漏水地点を特定します。



↑画像:路面調査用音聴式漏水探索機アクアフォン(グッドマン製)



【各部位の紹介】

・左 : 「グランドマイク部」

高いデジタルアンプの増幅機能を用いて、地中に響く小さな音を拾い上げます。


・中 : 「ディスプレイ部」

グランドマイク部から拾い上げた音の種類と大きさが周波数毎に分類表示され、波形と数値により確認が出来ます。また録音機能を使った聞き直しが可能のため、漏水音の判別確認に有効です。


・右 : 「コードレスヘッドフォン」

高いノイズキャンセリング機能により、調査時に生じている周囲の雑音(車の走行音、風音、工事音)などを遮断できるため、漏水音を的確に聴くことが可能です。



【特徴】

1)高いノイズキャンセリング機能と増幅機能により、地中に響く小さな漏水音の確認が可能です。

2)地中に混在する音を周波数毎にデジタル音源として採音するため、波形での視聴確認が可能となり、特定率の向上に繋がります。

3)トレーサーガス工法が適さない漏水現場で有効な手法です。また同時使用すると更に有効な手法となります。



【主な調査対象物】

・管種を問わず対応が可能

1)地中に埋設されている水道管や給湯管など。

2)地中に埋設されてる止水栓など。



【調査方法】

グランドマイク部を地面に押し当てることで、地中内部に響く漏水音を拾い出し、漏水箇所を特定します。



◆まとめ

実際に行う漏水調査の現場では、高性能な当機を使っても聴き取れない位の漏水量であることがほとんどです。そのため当機は漏れ出す水音ではなく、トレーサーガスが漏れ出す音を聴き取るために使用して漏水箇所を特定していることが大半です。


反対に「水道管が埋設されている土壌が粘土質の場合」や「地面の掘削が容易に出来ないコンクリートやアスファルト舗装面の場合」などでは、トレーサーガス工法を用いてもピンポイントで特定できない現場も多くありあます。


このような現場の場合、トレーサーガスの漏れる音を高性能な路面調査用音聴器を使って聴き取り、漏水の箇所や範囲を特定しています。トレーサーガスの漏れ出す音は水よりも大きいため、精度の高い路面調査用音聴器を使用すると聴き取ることが出来ます。


一つの機器のみで漏水を特定することは大変難しいですが、異なる機器を組み合わせることで互いを補う使い方が可能となり、高い漏水箇所の特定に至っています。



弊社では、トレーサーガス調査と路面音聴調査を同時に使用することを基本とした漏水調査とその修理を承っております。


・「漏水に気が付いたけれど、どうしたら良いか分からない」、

・「どこで漏れているか分からない水漏れを探したい」、

・「漏水調査をどこに頼んだら良いか分からない」など、


漏水に関するご質問や調査依頼などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。



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